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Story編
09話
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恋…この気持ちに気づき、俺は鹿羽先生に相談した。先生は優しく笑い、気持ちを伝えるのが効果的だ。しかし、南原の気持ちも考えて上げるのも優しさだ、そう言った。俺は、京花と一緒にいた人が気になって気になって寝れなかった。
翌日、いつの間にか5月も終盤に差し掛かる。
京花も久しぶりに学校へ登校し、皆と接することができた。教室で隣の席の人から授業ノートを見せてもらってると
キョウカ
「ねぇ充?」
ミチル
「な、なに?」
突然話しかけられ動揺してしまう。俺は、あの時 一緒にいた男は誰?と言う風にも聴けなかった。
キョウカ
「明日、楽しみにしててね!」
ミチル
「え?あっ、うん。」
明日は5月30日、俺の誕生日だ。しかし今は、それはどうでも良かった。
ミチル
「…あのさ!」
キョウカ
「ん?」
ミチル
「昨日…電話掛けたんだけど何かあったの?」
俺は遠回しに昨日のことについて聴いた。
キョウカ
「…えっと、昨日は」
深山 先生
「南原!ちょっと良いか?」
突然、教室のドアから深山先生が京花を呼んだ。
キョウカ
「あ、ごめん、行かなきゃ、」
京花は深山先生の方へと向かった。
俺は京花が何か隠してると思い、落ち込んだ。
すると、隣の席の人がこう言った。
「私、昨日見ちゃったんだよね。」
隣の席の人の名前は綿平 良子(ワタヒラ ヨシコ)。クラスでは浮いた存在で謎に包まれた不思議な人だ。
ミチル
「…何を見たの?」
ヨシコ
「…これ見て」
綿平さんは、僕にスマホを見せてきた。その画像に俺は衝撃を受けた。その写真は病室で男の人が京花にハグをしてる写真だった。
ミチル
「なんで、その写真を持ってるの?」
ヨシコ
「授業ノート見せようとして病室に行ったんだけど、その光景を見てしまって彼氏である充くんに知らせよう思ったの。京花ちゃん、パパ活してる可能性ある。それに、ビッチなんじゃない?」
ミチル
「言っとくけど、京花とは付き合ってないからね、」
ヨシコ
「…でも京花ちゃんのことは?」
ミチル
「…」
ヨシコ
「好きなんでしょ?」
ミチル
「好きじゃないよ」
ヨシコ
「じゃあ嫌いなの?」
ミチル
「…嫌いだよ。京花のこと」
俺は、強がってしまったみたいだ。思ってないことを言ってしまった。
ヨシコ
「へぇ~。実は私ね、ミチル君のこと好きなんだよねぇ」
ミチル
「…へぇ~」
ヨシコ
「付き合わない?」
ミチル
「え?」
ヨシコ
「京花ちゃんのこと、嫌いなんでしょ?」
ミチル
「…分かった。付き合おう。」
その日の放課後、「京花から一緒に帰ろう。」と誘われたが、そのとき俺は初めて京花の誘いを断った。京花は「あ、何か用事?」と聞き返したが「俺、今後一切、お前に関わらないよ。言っとくけど、京花のためだから。」そう京花に言うと京花は一瞬怯えるような顔を見せたが、俺はそのまま綿平さんと帰宅した。
翌日、目を覚ますと俺の家のベッドにいた。隣には綿平さんがいた。しかも、下着姿で、
ミチル
「え?何やってるの?」
俺がそう問うと彼女は、
ヨシコ
「…何やってるのって、昨日のこと覚えてないの?」
ミチル
「何だよ昨日のことって!」
ヨシコ
「色々あったのになぁ、」
ミチル
「色々って…」
すると玄関のドアが開く音がした。そこに来たのは京花だった。
ミチル
「京花?」
京花は俺らの状況を見て、こう呟いた。
キョウカ
「…最低。」
彼女がそう言うと、
ヨシコ
「最低なのはどっちよ?」
キョウカ
「は?」
ヨシコ
「私、見たんだよね、病室で南原さんと男の人がハグしてるの。」
キョウカ
「あの人は、、、お兄ちゃんだよ!」
ミチル
「お兄ちゃん?」
俺は、とんでもない勘違いをしたと気づいた。でも、
ヨシコ
「そんな言い訳は通用しないわ!あの男の人を調べてみたわ!仲田秀哉…あなたのお兄さんでも家族でもないわ!」
キョウカ
「…」
ヨシコ
「やっぱり、破廉恥な女だわ!」
キョウカ
「…」
ヨシコ
「…何か反論したらどう?」
ミチル
「京花…あの人は一体お前とどんな関係なんだ?」
キョウカ
「…仲田さんは、私のストーカーよ。」
ミチル
「え?ストーカー?」
ヨシコ
「なぜストーカーがあなたの病室にいて、ハグしてたの?」
ミチル
「…それに!なぜその人とカフェに行ったりしたの?」
キョウカ
「…何されるか分かんなかったから、従ってただけだよ。」
彼女が話すには、仲田秀哉と言う人物は京花が中学生の頃からのストーカーで、時々視線を感じてたものの危害は加えてなかったので、誰にも言ってなかった。
しかし、私が病室にいる時、彼はナイフを見せ脅した。「助けを呼ばないでよ、これは君のためだから。」そう言われ、彼の言う通りに従いハグしたり、一緒にカフェに行ったりした。
ミチル
「だからあの時怯えるような顔をしたのか、」
ヨシコ
「え?」
ミチル
「俺が、京花のためだからって言ったら怯えるような顔をしたんだ」
キョウカ
「仲田さんに言われたことを思い出して」
ミチル
「そう言うことだったのか、」
キョウカ
「うん、」
ミチル
「俺に言ってくれてたら、危険な目には逢わせなかったのに」
キョウカ
「…ごめん。」
ミチル
「謝らないで、悪いのは俺だから」
ヨシコ
「なんで良い雰囲気になってるの?」
ミチル
「悪いけど、帰ってくんない?」
ヨシコ
「は?」
ミチル
「俺、人をパパ活してるとか、ビッチとかって決めつける人嫌いだから。」
ヨシコ
「そんな…」
ミチル
「やっぱり俺、京花が好きだから。」
ヨシコ
「覚えてろよ!南原京花!」
そう言い、彼女は服を着て外へ出ていった。
ミチル
「ごめん、嫌な思いさせて、」
キョウカ
「…あの子、どうするの?」
ミチル
「どうするって?」
キョウカ
「何するか分かんないよ?」
しかし学校へ行っても、彼女は特に危害を加えることはなかった。
その夜、また とある投稿が広まった。その投稿内容は、深山先生を何処か暗い場所に監禁した写真だった。そのアカウント名は『GOD先生』。俺はまた、とんでもない勘違いをしたことに気づいた。『GOD先生』のアカウントは校長先生ではなかったことに。
翌日、いつの間にか5月も終盤に差し掛かる。
京花も久しぶりに学校へ登校し、皆と接することができた。教室で隣の席の人から授業ノートを見せてもらってると
キョウカ
「ねぇ充?」
ミチル
「な、なに?」
突然話しかけられ動揺してしまう。俺は、あの時 一緒にいた男は誰?と言う風にも聴けなかった。
キョウカ
「明日、楽しみにしててね!」
ミチル
「え?あっ、うん。」
明日は5月30日、俺の誕生日だ。しかし今は、それはどうでも良かった。
ミチル
「…あのさ!」
キョウカ
「ん?」
ミチル
「昨日…電話掛けたんだけど何かあったの?」
俺は遠回しに昨日のことについて聴いた。
キョウカ
「…えっと、昨日は」
深山 先生
「南原!ちょっと良いか?」
突然、教室のドアから深山先生が京花を呼んだ。
キョウカ
「あ、ごめん、行かなきゃ、」
京花は深山先生の方へと向かった。
俺は京花が何か隠してると思い、落ち込んだ。
すると、隣の席の人がこう言った。
「私、昨日見ちゃったんだよね。」
隣の席の人の名前は綿平 良子(ワタヒラ ヨシコ)。クラスでは浮いた存在で謎に包まれた不思議な人だ。
ミチル
「…何を見たの?」
ヨシコ
「…これ見て」
綿平さんは、僕にスマホを見せてきた。その画像に俺は衝撃を受けた。その写真は病室で男の人が京花にハグをしてる写真だった。
ミチル
「なんで、その写真を持ってるの?」
ヨシコ
「授業ノート見せようとして病室に行ったんだけど、その光景を見てしまって彼氏である充くんに知らせよう思ったの。京花ちゃん、パパ活してる可能性ある。それに、ビッチなんじゃない?」
ミチル
「言っとくけど、京花とは付き合ってないからね、」
ヨシコ
「…でも京花ちゃんのことは?」
ミチル
「…」
ヨシコ
「好きなんでしょ?」
ミチル
「好きじゃないよ」
ヨシコ
「じゃあ嫌いなの?」
ミチル
「…嫌いだよ。京花のこと」
俺は、強がってしまったみたいだ。思ってないことを言ってしまった。
ヨシコ
「へぇ~。実は私ね、ミチル君のこと好きなんだよねぇ」
ミチル
「…へぇ~」
ヨシコ
「付き合わない?」
ミチル
「え?」
ヨシコ
「京花ちゃんのこと、嫌いなんでしょ?」
ミチル
「…分かった。付き合おう。」
その日の放課後、「京花から一緒に帰ろう。」と誘われたが、そのとき俺は初めて京花の誘いを断った。京花は「あ、何か用事?」と聞き返したが「俺、今後一切、お前に関わらないよ。言っとくけど、京花のためだから。」そう京花に言うと京花は一瞬怯えるような顔を見せたが、俺はそのまま綿平さんと帰宅した。
翌日、目を覚ますと俺の家のベッドにいた。隣には綿平さんがいた。しかも、下着姿で、
ミチル
「え?何やってるの?」
俺がそう問うと彼女は、
ヨシコ
「…何やってるのって、昨日のこと覚えてないの?」
ミチル
「何だよ昨日のことって!」
ヨシコ
「色々あったのになぁ、」
ミチル
「色々って…」
すると玄関のドアが開く音がした。そこに来たのは京花だった。
ミチル
「京花?」
京花は俺らの状況を見て、こう呟いた。
キョウカ
「…最低。」
彼女がそう言うと、
ヨシコ
「最低なのはどっちよ?」
キョウカ
「は?」
ヨシコ
「私、見たんだよね、病室で南原さんと男の人がハグしてるの。」
キョウカ
「あの人は、、、お兄ちゃんだよ!」
ミチル
「お兄ちゃん?」
俺は、とんでもない勘違いをしたと気づいた。でも、
ヨシコ
「そんな言い訳は通用しないわ!あの男の人を調べてみたわ!仲田秀哉…あなたのお兄さんでも家族でもないわ!」
キョウカ
「…」
ヨシコ
「やっぱり、破廉恥な女だわ!」
キョウカ
「…」
ヨシコ
「…何か反論したらどう?」
ミチル
「京花…あの人は一体お前とどんな関係なんだ?」
キョウカ
「…仲田さんは、私のストーカーよ。」
ミチル
「え?ストーカー?」
ヨシコ
「なぜストーカーがあなたの病室にいて、ハグしてたの?」
ミチル
「…それに!なぜその人とカフェに行ったりしたの?」
キョウカ
「…何されるか分かんなかったから、従ってただけだよ。」
彼女が話すには、仲田秀哉と言う人物は京花が中学生の頃からのストーカーで、時々視線を感じてたものの危害は加えてなかったので、誰にも言ってなかった。
しかし、私が病室にいる時、彼はナイフを見せ脅した。「助けを呼ばないでよ、これは君のためだから。」そう言われ、彼の言う通りに従いハグしたり、一緒にカフェに行ったりした。
ミチル
「だからあの時怯えるような顔をしたのか、」
ヨシコ
「え?」
ミチル
「俺が、京花のためだからって言ったら怯えるような顔をしたんだ」
キョウカ
「仲田さんに言われたことを思い出して」
ミチル
「そう言うことだったのか、」
キョウカ
「うん、」
ミチル
「俺に言ってくれてたら、危険な目には逢わせなかったのに」
キョウカ
「…ごめん。」
ミチル
「謝らないで、悪いのは俺だから」
ヨシコ
「なんで良い雰囲気になってるの?」
ミチル
「悪いけど、帰ってくんない?」
ヨシコ
「は?」
ミチル
「俺、人をパパ活してるとか、ビッチとかって決めつける人嫌いだから。」
ヨシコ
「そんな…」
ミチル
「やっぱり俺、京花が好きだから。」
ヨシコ
「覚えてろよ!南原京花!」
そう言い、彼女は服を着て外へ出ていった。
ミチル
「ごめん、嫌な思いさせて、」
キョウカ
「…あの子、どうするの?」
ミチル
「どうするって?」
キョウカ
「何するか分かんないよ?」
しかし学校へ行っても、彼女は特に危害を加えることはなかった。
その夜、また とある投稿が広まった。その投稿内容は、深山先生を何処か暗い場所に監禁した写真だった。そのアカウント名は『GOD先生』。俺はまた、とんでもない勘違いをしたことに気づいた。『GOD先生』のアカウントは校長先生ではなかったことに。
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