［1分読書］ 高校生 家を買う そして同棲する・・・

陽華の受難

第21話 旅行でのひととき（2）

僕たちは部屋に戻った。
すぐにお風呂の準備をして入る。

良いお湯。
ちょっとみんなで入るには少し狭いけど・・・。

やっぱり、この部屋タイプが良いよね。
大浴場には抵抗感があるかもしれないけど、ここなら・・・。

「信繁、ありがとう。
　ここはすごく良いね」

ビールを片手に・・・。

「ビールなんて飲んで大丈夫？」
「大丈夫よ。
　みんなもいるし・・・」

「楽しいなら良いけど、飲み過ぎはダメだよ」
「わかってるよ」

少し元気になって良かった。

お風呂に満足した僕たち。
出てから、３人でビールを。
球一郎と球次郎は寝ている。

「そういえば、信繁、楽しそうだったね」
「そんな事はないよ。あの女の子とお母さんに助けてもらっただけだよ」

「それにしては、鼻の下が伸びていたと思うけど・・・。
　あのお母さん。おっぱい大きかったし・・・」
「冤罪だよ。
　あの時、本当に困っていたんだから・・・。
　球次郎、いきなり泣き出すし・・・。
　あの娘のおかげで助かったよ。
　泣き止んでくれて」

陽華は、ビールを片手にいつもの光景を見ている。

「陽華、飲みすぎじゃない？」
「そんな事はないよ」

「星華はどう思う？」
「まぁ、飲みすぎだと思うけど・・・。
　うまく話を変えたつもり？」

「そんな事は・・・」

星華の攻撃は、ご飯の時間まで続いた。