［1分読書］ 高校生 家を買う そして同棲する・・・

陽華の受難

第3話 みんな家族に・・・（3）

一夫多妻制、多夫一妻制の法案が可決されて数日が経過した。

今日は、陽華さんが来る日だ。
なんか、涙目だ。

「信繁。私はどうすれば・・・」
「どうしたの？」

話を聞くと、陽華の中学２年生の長男の直勝くんに病気が・・・。
心臓移植が必要らしい。

日本でもできるらしいけど、なかなか、難しいというのだ。
アメリカならできる可能性が高い。
けど、３億円ぐらいのお金がかかる・・・。

「お金は、なんとかできると思う。
　アメリカで手術すれば良いよ」
「でも・・・」

「お金の件は、大丈夫だから・・・。
　できる限りの事をしよう」
「すごい金額だよ」

「家族の為に使うんだから、気にしなくて良いよ」
「家族ではないと思うけど・・・」

「一夫多妻制が認められたんだから、僕は陽華さんも妻だと思っているよ」
「けど、信繁にもらってばかりだし・・・」

「気にしなくて良いよ。
　星華やめぐみも賛成している事だから・・・」
「私は子供を産んでいる訳でもないし」

「それは関係ないよ」
「本当に良いの？」

「もちろん」

僕たちは、いつものように愛し合った。

「けど、息子の病院代まで、本当に良いの？
　ちゃんと、星華やめぐみにも相談した方が・・・」

「大丈夫だよ。
　これに関しては、僕が・・・」
「本当にありがとう・・・」

この後、とりあえず１千万円を陽華さんに振込した。