［1分読書］ 高校生 家を買う そして同棲する・・・

１０章 ・・・

第104話 その後の管理部（1）

すぐに引き継ぎ者は決まった。

技術部の岩瀬さんだ。
天才と呼ばれる人だ。
普通の人では、理解できない人間だからだ。
悪い人ではないけど、仕事ができる訳ではない。
遊ぶには良い人なのだが・・・。

僕よりこの会社に長くいるけど、職能ランクは同じだし・・・。
専門学校卒というのもあると思うけど・・・。

岩瀬さんには、水曜日に異動が言われて即日、引き継ぎが始まった。

一応、引き継ぎシートは作ってある。
それに沿って引き継ぎを行う。
２か月に１度しかない仕事もある。

正直、理解できていない感じだ。
岩瀬さん。引き継ぎではなく、興味が湧く方向に逸れていく。

この天才め。

引き継ぎは、思い通りにすすまない。

PCスキルに問題はない。
最低限の理解はできている。

正直、一番ましなレベルだ。
僕の予想以上に理解している。

約３分の１は理解しているから、基礎参考書を見ればなんとかなると思うし・・・。

けど、技術面以外は、ボロボロだ。
運用等は全然理解していない。

今後、どうなるのだろう？

データ抽出。
データ分析。

社内の運用調整。

そんな事はできないと思う。

正確なデータを出す事はできないだろう。

なんとなく、データが抽出できる。それだけだ。

まぁ、僕が作った運用の仕組み。
何も変えなければきちんと動くし・・・。
『運用を変えない事』
それだけ厳重に伝えた。

まぁ、数か月は大丈夫だろう。