［1分読書］ 高校生 家を買う そして同棲する・・・

４．５章 とりあえずのエピローグ

第2話 結婚

もうすぐ星華が２０歳だ。

子供もできたし、結婚しようと思っていた。
もう、未成年ではない。

親の承諾もいらない。
けど、学生だ。

気持ちの上ではすでに結婚している。
二人の就職を考えるとやめた方が良いとアドバイスを言われた。

過去に大学で学生結婚した人がいた。
ある共通点を除き、書類選考で落ちた会社はなかった。
上場企業でも・・・。
けど、その人が書類選考で落ちた会社があった。

その共通点は、家族欄を書く書類があった事だった。
学校指定の履歴書には、扶養や家族を書く欄はない。

また、面接で家族を聞かれた時に次の選考に行く事ができなかった。
嘘をつくのは得策ではない。
虚偽で内定取り消しもありえるからだ。

その人が合格した会社は、たまたま家族の事をきかない会社だった。
合格後、呼び出され、面接時に嘘をついたか疑われたが・・・。

その話を聞いた時、僕たちは、『すぐに結婚しない』選択をした。
認知だけして・・・。

その代わりに、結婚指輪だけ買った。
そして左手の薬指にはめた。

星華は大学を辞める事を考えた。
けど、そのまま大学生を続けた。
子供の事は隠して・・・。

意外となんとかなるらしい。
大学職員に協力者さえいれば・・・。
２年生後期は試験以外で学校に行かなかった。
リモートの授業とレポートだけでなんとかなる教科を選択して・・・。
それでも、きちんと４年で卒業。

女性技術者の奨学金の関係でとある企業を受けるも不合格。
残念。
８年間その企業で働けば奨学金の返済なくなったのに・・・。

信繁が全額返してくれたけど・・・。

他の一般企業は難しいと思ったので公務員試験を受ける。
最終面接までいくも不合格。
就職できず・・・。

そして大学を卒業して就職した。
社会人１年生。

今までとは違う社会人。
大変だった。
けど、すぐに結婚した。

もう５年も待ったんだ。
就職もしたから問題ない。

仕事は大変だ。
周りにもびっくりされた。

この時を大切に・・・。

真田　信繁
真田　星華