［完結：1話 1分読書］幼馴染を勇者に寝取られた不遇職の躍進

第9章

第10話 エリザベスとアンジュ 前編

近所の喫茶店についた。
エリザベスは、周りに誰もいない席を選ぶ。

「初めまして。私は剣聖のエリザベスです」
「け、剣聖？。申し訳ございません」

「大丈夫ですよ。
　まず、落ち着いて・・・。
　普通に話して下さい」
「はい」

・・・

「あなたは、エリスとユキムラさんと同郷の方良かったですか？」
「はい」

「二人と仲は良かったですか？」
「はい」

「ユキムラさんは、大丈夫ですか？」
「どういう意味ですか？」

「ユキムラさんは、一時期、エドワードの館にいました。
　エドワードの陰謀の為に・・・。
　その陰謀のせいで、エリスは記憶を失っています。
　そして、ユキムラさんは、飛び出しました。
　このあたりの話は知っていますか？」
「ユキムラが飛び出した事は知っています。
　それ以外は知りません」

「そうですか・・・。
　ここから話す事は、誰にも話さないで下さい」
「はい」

「私たち四聖は、エドワードの性奴隷になっています。
　勇者の加護の為と言われています。
　その行為が勇者の加護の付与作業に必須行為かは解りませんが、
効果がある事は確かです」
「エリスもなんですね。
　ユキムラから『エリスがエドワードの一物を舐めていた』と聞いています」

「その話は、ユキムラさんから聞きました。
　けど、信じられないんですよね。
　頑張って拒否していたし・・・。
　記憶を失うまで、ずっとユキムラさんの事を想っていました。
　最初に寝ている時に無理やりされた時は、死にそうなくらいでしたし・・・」
「その話を伺って、エリスの気持ちがわかる気がします。
　故郷にいた時の感じと同じです。
　エリスとユキムラは相思相愛でしたし・・・。
　エリスは、すごく純粋でしたから・・・」