［完結：1話 1分読書］幼馴染を勇者に寝取られた不遇職の躍進

第9章

第5話 出発前夜

出発前夜、夜ご飯を食べた後に、雑談をしていた。
もう、準備は終わっている。
明日の朝、出発するだけだ。

もうそろそろ寝ようかという時、『ドーン！』という音と共に振動が襲った。
ユキムラは、すぐに屋根の上に・・・。

周りの様子を伺う。

特に変わった様子はない。
僕は、ダーティを召喚して、周囲の警戒を頼んだ。

ソフィアも精霊を召喚して、周囲の警戒をしているみたいだ。

「ソフィア。どう？」
「私の方は、大型の魔法を撃った跡を発見した」

「魔族との戦争か？」
「いや、まだわからない。
　けど、良い状況でない事は確かだ」

しばらくすると、ダーティが魔族を発見する。
相手も、ダーティを発見。
攻撃されるも、なんとか逃げる事に成功した。

「ダーティ。大丈夫？」
「うん。けど、回復までには時間がかかりそう」

「ごめんね。休んで」
「ありがとう」

ダーティは深手を負っていた。
けど、時間が経てば回復するぐらいだった。

「エレシュキガル、ソフィア、ダーティが負傷した。
　相手はおそらく魔族四天王の一人だ。
　十分に注意してくれ」
「了解」
「わかった」

しばらくして、ある程度の情報が集まる。

今回、魔族四天王の一人バンパイアのバードである事が判明した。
人間側も、勇者が近くにいるみたいだ。

けど、それだけではない雰囲気。

「ユキムラ、おそらく、近くに魔王がいる」