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3章 過去との決別

第56話 ダンジョンでの再会(4)

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「支援効果がそんなに高い訳が・・・」
「本当だよ。信用するかどうかは、リーゼロッテ次第だけど・・・」

「カンスケ、良かったの?」
「うん。こいつらのプライドからして、教えたところで漏れる事はない」

「なら、良いけど・・・」
クレアも不安顔。

ウェールズは、極上のポーションや解毒薬のおかげで回復していた。

カンスケたちは、目的のものを手に入れたので帰路についた。
そして、ウェールズとリーゼロッテも少し離れて・・・。

モンスターがたくさん出る。
クレアの一撃が・・・。
ダイアナの斬撃が・・・。

こんなに強い奴隷。
ありえない。

普通なら、俺のパーティに誘うぐらいだ。
こんな強くて可愛い奴隷をカンスケが買えるはずが・・・。

そう考えると、支援効果が高いと考えるのが正しい気もする。

「ウェールズ、怒るかもしれないけど、聞いて欲しい」
「なんだ?」

「私が弱くなったのは、呪いじゃない気がする。
 誤りだ・・・」
「俺もだ・・・。
 けど、俺だけ支援しないなんて・・・。
 そんな奴、パーティから追放して良かったと思っている」

「今後、私はどうすれば・・・」
「冒険者は難しいだろうな・・・。
 この実力じゃ。
 けど、俺が養ってやる」

「本当?」
「本当だ。先ほど、助けられたしな。
 自分が奴隷になる事も厭わずに・・・。
 そんな女を俺は捨てる事はできん」
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