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3章 過去との決別
第54話 ダンジョンでの再会(2)
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「嫌だね。
寝取った奴を助けるなんて・・・」
「カンスケ、それは、冒険者として道を外れている。
だから、最低限、助けよう」
「嫌だ。
これだけは、いくらダイアナが言っても・・・」
「カンスケの気持ちはわかる。
けど、それだけはダメ」
「クレアに何が解るって言うんだ。
僕の気持ちなんて・・・。
口出ししないでくれ」
「わかった」
クレアはカンスケの頬を張り倒した。
「えっ!クレア、何をするんだ」
「口出ししないでくれって言うから叩きました」
「なんで・・・」
「私だってカンスケを叩きたくありません。
けど・・・、ダメなものはダメです」
「僕の気持ちなんて、解らないのに・・・」
「少しだけだと思いますが、解りますよ」
「僕の気持ちの何が解るんだ!」
「私は、カンスケが大好きです。
いつも一緒に寝ているぐらい・・・。
けど、たまにリーゼロッテって呟くんです。
私を抱きしめて寝ながら・・・。
涙を流して・・・」
「えっ!そんな事を・・・」
僕の頭は、真っ白になった。
クレアを抱きしめて寝ている・・・。
恋人でもないのに・・・。
しかも、別の女の名前を呼んで泣いて・・・。
意識はないにしても、最低じゃない。
僕は・・・。
「クレア、ごめん」
「それは、大丈夫です。
私は、カンスケの為になれれば・・・。
目を覚まして下さい。優しいカンスケに・・・」
寝取った奴を助けるなんて・・・」
「カンスケ、それは、冒険者として道を外れている。
だから、最低限、助けよう」
「嫌だ。
これだけは、いくらダイアナが言っても・・・」
「カンスケの気持ちはわかる。
けど、それだけはダメ」
「クレアに何が解るって言うんだ。
僕の気持ちなんて・・・。
口出ししないでくれ」
「わかった」
クレアはカンスケの頬を張り倒した。
「えっ!クレア、何をするんだ」
「口出ししないでくれって言うから叩きました」
「なんで・・・」
「私だってカンスケを叩きたくありません。
けど・・・、ダメなものはダメです」
「僕の気持ちなんて、解らないのに・・・」
「少しだけだと思いますが、解りますよ」
「僕の気持ちの何が解るんだ!」
「私は、カンスケが大好きです。
いつも一緒に寝ているぐらい・・・。
けど、たまにリーゼロッテって呟くんです。
私を抱きしめて寝ながら・・・。
涙を流して・・・」
「えっ!そんな事を・・・」
僕の頭は、真っ白になった。
クレアを抱きしめて寝ている・・・。
恋人でもないのに・・・。
しかも、別の女の名前を呼んで泣いて・・・。
意識はないにしても、最低じゃない。
僕は・・・。
「クレア、ごめん」
「それは、大丈夫です。
私は、カンスケの為になれれば・・・。
目を覚まして下さい。優しいカンスケに・・・」
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