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3章 過去との決別

第53話 ダンジョンでの再会(1)

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今日は、クリストファさんの依頼で別のダンジョンに来ていた。
薬草の素材集めに・・・。

このダンジョンは、少し危険らしい。
麻痺毒を持ったモンスターが・・・。

あとは、MP吸収のモンスターが・・・。
幸いにも、調薬できるダイアナがその対策の薬をたくさん作ってくれている。
だから、僕たちにとっては、それほど、高難易度ではない。

下層に行き、何体かモンスターを倒す。

「キャー」
奥の方から悲鳴が・・・。

「カンスケ、どうしますか?」
「助けよう」
「クレア、先に向かってくれ」

クレアは急いで奥に向かう。
その後ろでクレアがサポートを・・・。
そして僕が続く。

クレアが一気にモンスターを倒した。

奥には、2人組のペアが・・・。
その顔には見覚えが・・・。

「帰ろう」
「えっ!助けないんですか?」

「うん、気分が悪いから・・・」
「どうしてですか?」

「もしかして、カンスケ?」
聞き覚えのある女性の声。

「知り合いじゃないんですか?すぐに助けましょう」
「いや・・・」

「カンスケらしくない」
「いや、良いんだ。すぐに帰ろう」

「カンスケ、ごめんなさい。
 ウェールズを助けて下さい」
「いや、お前たちが捨てたんだろう」

「そうですけど・・・。
 私の事はどのようにしても良いから・・・。
 ウェールズだけは・・・」
 
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