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20.デジャブ
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ざわつくクラス。
「今日また転校生が来るんだって!」
騒ぎ立てる男子。
「女子かなぁ?女子がいいなぁ、ふへ。」
(何これ、デジャブ。)
「水葵っ、かわいい女の子とかが来ても
浮気なんかしちゃダメだよっ?」
「しね~よ。」
そう、俺の涙は結局付き合うことになってしまったのだ。
あいつの押しがあまりにも強いので負けてやったというのもあるが……
つまりを言うと、俺は涙の事が好き……になってしまったのだ。
「え~、宮川 優です。よろしくお願いします。」
短い自己紹介をした宮川という転校生は
先生の言うまま静かに用意された席に着いた。
(キラキラオーラが出ている気がする。)
そいつが結構イケメンで……。
「宮川君っ!宮川くんって彼女いるの?」
「いないよ~?今募集中だけど?」
女子をみつめる宮川。
「キャーッ!私とかどうっ?」
(……チャラい。)
俺とは正反対すぎて、引いてしまった。
今まで、涙と、宗介と、結構強烈なキャラのやつと会ってきた気がする。
(これは、新キャラだ。)
宮川がこちらを見る。
(やばい、見すぎたか……。)
目が合う。
何故かキラキラオーラ全開で微笑む。
俺は目を逸らす。
「あぁ~っ水葵、浮気しないでよぉ~」
「はぁ?してねぇよ、俺お前以外と話してすらいないし。」
「だってさぁ、あのイケメンくん?
なんだっけ……宮谷?」
「宮川だろ。なんだ?」
「そそ、宮川君のことあんなに熱い視線で見つめちゃってさっ……」
「見つめてねーよ、気持ちわりぃ。」
「それに…僕が転校してきた時は完全に無視だったじゃん!」
「そ、れは……人と関わりたくなかったんだよ。」
「僕と関わっちゃったってことは、
もう僕以外の人とも関われるって事でしょ?」
「そう…だけど、まず俺と関わる人がいないだろ。」
「いるよっ。」
目の前に現れたのは、随分と俺よりも背が高い、キラキラした眩しすぎる奴だった。
「………。え?」
「だーかーら。俺は君と仲良くしたいの。
名前は?」
「……俺は仲良くしたくないけど。
高橋 水葵。」
「ぼ、僕、浮気は反対なんだからねっ!」
(うっわぁ…めんどくせぇ)
「お?なになに?高橋がモテてる?」
女子はこういう時察知が早い。
イケメンにだけは興味があるらしい。
「うっわぁ、よりによって高橋?」
「水葵君?さっき俺の事を熱い視線で見つめていたよね?」
「気持ち悪い、言い方すんな。
妙にまた、キャラの濃いヤツが来たなぁと思っただけだ。」
「へぇ、また?でもさぁ、俺君のこと気に入っちゃった」
「浮気っ!!」
「涙はだまってろ。」
「うっわぁーまじウケるっ!
宮川くんに高橋が口説かれてんだけど!」
「あぁ、でもさ、高橋ってあんなに話すやつだったっけ?」
「あぁ、確かに…案外冷たくもないんじゃん?」
「いやぁ、でも、沖水がなんか高橋をかばったとかなんとかって時、!すごい冷たいこと言ったらしいぞ?」
「え?そうなの?知らんかったわぁ~」
耳元で宮川は小声で言う。
「だからさぁ……俺の、餌になってよ。」
(デジャブッ!!??)
「今日また転校生が来るんだって!」
騒ぎ立てる男子。
「女子かなぁ?女子がいいなぁ、ふへ。」
(何これ、デジャブ。)
「水葵っ、かわいい女の子とかが来ても
浮気なんかしちゃダメだよっ?」
「しね~よ。」
そう、俺の涙は結局付き合うことになってしまったのだ。
あいつの押しがあまりにも強いので負けてやったというのもあるが……
つまりを言うと、俺は涙の事が好き……になってしまったのだ。
「え~、宮川 優です。よろしくお願いします。」
短い自己紹介をした宮川という転校生は
先生の言うまま静かに用意された席に着いた。
(キラキラオーラが出ている気がする。)
そいつが結構イケメンで……。
「宮川君っ!宮川くんって彼女いるの?」
「いないよ~?今募集中だけど?」
女子をみつめる宮川。
「キャーッ!私とかどうっ?」
(……チャラい。)
俺とは正反対すぎて、引いてしまった。
今まで、涙と、宗介と、結構強烈なキャラのやつと会ってきた気がする。
(これは、新キャラだ。)
宮川がこちらを見る。
(やばい、見すぎたか……。)
目が合う。
何故かキラキラオーラ全開で微笑む。
俺は目を逸らす。
「あぁ~っ水葵、浮気しないでよぉ~」
「はぁ?してねぇよ、俺お前以外と話してすらいないし。」
「だってさぁ、あのイケメンくん?
なんだっけ……宮谷?」
「宮川だろ。なんだ?」
「そそ、宮川君のことあんなに熱い視線で見つめちゃってさっ……」
「見つめてねーよ、気持ちわりぃ。」
「それに…僕が転校してきた時は完全に無視だったじゃん!」
「そ、れは……人と関わりたくなかったんだよ。」
「僕と関わっちゃったってことは、
もう僕以外の人とも関われるって事でしょ?」
「そう…だけど、まず俺と関わる人がいないだろ。」
「いるよっ。」
目の前に現れたのは、随分と俺よりも背が高い、キラキラした眩しすぎる奴だった。
「………。え?」
「だーかーら。俺は君と仲良くしたいの。
名前は?」
「……俺は仲良くしたくないけど。
高橋 水葵。」
「ぼ、僕、浮気は反対なんだからねっ!」
(うっわぁ…めんどくせぇ)
「お?なになに?高橋がモテてる?」
女子はこういう時察知が早い。
イケメンにだけは興味があるらしい。
「うっわぁ、よりによって高橋?」
「水葵君?さっき俺の事を熱い視線で見つめていたよね?」
「気持ち悪い、言い方すんな。
妙にまた、キャラの濃いヤツが来たなぁと思っただけだ。」
「へぇ、また?でもさぁ、俺君のこと気に入っちゃった」
「浮気っ!!」
「涙はだまってろ。」
「うっわぁーまじウケるっ!
宮川くんに高橋が口説かれてんだけど!」
「あぁ、でもさ、高橋ってあんなに話すやつだったっけ?」
「あぁ、確かに…案外冷たくもないんじゃん?」
「いやぁ、でも、沖水がなんか高橋をかばったとかなんとかって時、!すごい冷たいこと言ったらしいぞ?」
「え?そうなの?知らんかったわぁ~」
耳元で宮川は小声で言う。
「だからさぁ……俺の、餌になってよ。」
(デジャブッ!!??)
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