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17.好き
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「涙~!一緒に帰ろっ!」
「うん、じゃあ、行こうか。」
あれから1週間涙は宗介と帰っている。
だが、約束どおりきちんと俺の前からいなくなるような事はなかった。
「ただいま~」
涙が帰宅するのは俺よりも4時間くらい遅い。
「……おかえり。」
「いやぁ……宗介と遊んでたらまた遅くなっちゃった。」
俺の前から居なくならないというだけで
早く帰ってくるという約束は一切していない。
「……そうか。おやすみ。」
「……うん。おやすみ。あ、そうだ。
明日は今日より遅くなるかも……ごめん」
「そうか……別に謝らなくてもいい。」
涙を俺のわがままに付き合わせて縛って。
そんなのはいけないと思うから……
(早く帰ってきて欲しい……なんて……)
「水葵、今日は帰るの遅くなるかもしれないけど、心配しないでね。」
涙は宗介のことを好き……になったり
するのだろうか。
だとしても……俺には……。
(関係ない…………のは……)
「嫌だ。」
(!?…………)
自分の口に出してしまった言葉を疑う。
「あ……いや、じゃなくて……その……
気をつけて……いってこい。」
俺は顔を背ける。
自分の言ったことが恥ずかしくて
顔から火がでそうだ。
「………………嫌なの?」
「っ……違う。」
「そう。行ってくる。」
俺は、顔を背けていたから表情は分からなかったけど、今の涙の声は俺か1度も聞いたことがないほど酷く冷めていた。
そう言えば最近吸涙をさせないない。
涙は大丈夫なのだろうか。
体調が悪いようには見えなかった。
(もしかして、宗介……から)
そうとしか、考えられない。
(そうか、俺はあいつに必要とされなくなったのか。)
心地の悪い脱力感と、喪失感。
所詮はただの『ごはん』。
栄養ドリンクレベル。
涙は毎日きちんと家に帰ってくる。
俺の前から居なくならない。
俺は……それ以上に……あいつの何が欲しいんだ?
『僕が水葵のこと好きだってこと忘れないで欲しいんだ。』
涙が言ったことを思い出す。
「好きって気持ち……。」
好きって想いがいくら欲しくたって
一方的に気持ちを貰いたいだなんて
最低すぎる。
そうか……涙はそういう気持ちだったのか。
涙が俺に好きだってことを忘れないで欲しいのは、俺に素直になって欲しいのは……
俺が涙が好きだと気づいて欲しかったんだ
「……?!…好き?」
考えて出た結論に驚く。
それを自覚しても伝えられるような素直さは持ち合わせていない。
(そうか……嫌いだと思っていたあいつの匂いも…好きだったのか。)
試しに涙のベットに寝そべる。
優しい匂い。でも今は久しぶりに嗅ぐ匂い。吸涙される時のあのクラクラする匂い。
「っっ…………。」
(へ?あれ……なんか変な感じに。)
こいつの匂いを嗅いで興奮するだなんて
罪悪感と恥じらいが俺を襲う。
(涙、今日は遅くなるって言って…)
段々と体が熱くなる。
いつも舐められているところが疼いて
ゾクゾクする。
「……んっ…………あっ……」
物足りなさ。
それは、きっと涙が居れば呆気なく埋まってしまう。
「…………ぅんっ…い…………あぁっ」
達してしまうのが異様に早いのは
久しぶりにこういうことをしたからで、と
自分をなだめる。
「っ…はぁっ…はぁ………」
なんでだろう。
とてつもなく、胸が痛かった。
「うん、じゃあ、行こうか。」
あれから1週間涙は宗介と帰っている。
だが、約束どおりきちんと俺の前からいなくなるような事はなかった。
「ただいま~」
涙が帰宅するのは俺よりも4時間くらい遅い。
「……おかえり。」
「いやぁ……宗介と遊んでたらまた遅くなっちゃった。」
俺の前から居なくならないというだけで
早く帰ってくるという約束は一切していない。
「……そうか。おやすみ。」
「……うん。おやすみ。あ、そうだ。
明日は今日より遅くなるかも……ごめん」
「そうか……別に謝らなくてもいい。」
涙を俺のわがままに付き合わせて縛って。
そんなのはいけないと思うから……
(早く帰ってきて欲しい……なんて……)
「水葵、今日は帰るの遅くなるかもしれないけど、心配しないでね。」
涙は宗介のことを好き……になったり
するのだろうか。
だとしても……俺には……。
(関係ない…………のは……)
「嫌だ。」
(!?…………)
自分の口に出してしまった言葉を疑う。
「あ……いや、じゃなくて……その……
気をつけて……いってこい。」
俺は顔を背ける。
自分の言ったことが恥ずかしくて
顔から火がでそうだ。
「………………嫌なの?」
「っ……違う。」
「そう。行ってくる。」
俺は、顔を背けていたから表情は分からなかったけど、今の涙の声は俺か1度も聞いたことがないほど酷く冷めていた。
そう言えば最近吸涙をさせないない。
涙は大丈夫なのだろうか。
体調が悪いようには見えなかった。
(もしかして、宗介……から)
そうとしか、考えられない。
(そうか、俺はあいつに必要とされなくなったのか。)
心地の悪い脱力感と、喪失感。
所詮はただの『ごはん』。
栄養ドリンクレベル。
涙は毎日きちんと家に帰ってくる。
俺の前から居なくならない。
俺は……それ以上に……あいつの何が欲しいんだ?
『僕が水葵のこと好きだってこと忘れないで欲しいんだ。』
涙が言ったことを思い出す。
「好きって気持ち……。」
好きって想いがいくら欲しくたって
一方的に気持ちを貰いたいだなんて
最低すぎる。
そうか……涙はそういう気持ちだったのか。
涙が俺に好きだってことを忘れないで欲しいのは、俺に素直になって欲しいのは……
俺が涙が好きだと気づいて欲しかったんだ
「……?!…好き?」
考えて出た結論に驚く。
それを自覚しても伝えられるような素直さは持ち合わせていない。
(そうか……嫌いだと思っていたあいつの匂いも…好きだったのか。)
試しに涙のベットに寝そべる。
優しい匂い。でも今は久しぶりに嗅ぐ匂い。吸涙される時のあのクラクラする匂い。
「っっ…………。」
(へ?あれ……なんか変な感じに。)
こいつの匂いを嗅いで興奮するだなんて
罪悪感と恥じらいが俺を襲う。
(涙、今日は遅くなるって言って…)
段々と体が熱くなる。
いつも舐められているところが疼いて
ゾクゾクする。
「……んっ…………あっ……」
物足りなさ。
それは、きっと涙が居れば呆気なく埋まってしまう。
「…………ぅんっ…い…………あぁっ」
達してしまうのが異様に早いのは
久しぶりにこういうことをしたからで、と
自分をなだめる。
「っ…はぁっ…はぁ………」
なんでだろう。
とてつもなく、胸が痛かった。
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