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10.林間学校③
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「水葵~ごめんってばぁっ」
「……絶対ゆるさない。」
(俺が許したのは吸涙だけだったのにっ
あんなっ…あんなことするだなんてっ)
まだ2人で抜きあいならいいものの
俺だけ好き勝手触られたことに
俺はとてつもなく不満がある。
「俺一人だけっ…あんなことされて
落ち込まないわけないだろ。」
涙が微笑む。
また、あの意地悪な顔だ。
「ふ~ん?じゃあ、僕のも触りたかったってこと?」
「…っちがっ、そういうことじゃなくて」
ガチャりとドアの開く音がすると、
先生が入ってきた。
「具合はどうだ?沖水。
もう、体調は大丈夫そうか?」
「はい。最近寝不足だったのもあるみたいなので、もう大丈夫です。」
「そうか。それはよかった。
今日はとりあえず部屋でゆっくり休んで
明日体調をみて参加しなさい。」
「は~い。」
「涙、お前来て大丈夫なのかよ…」
「うん、もう元気、元気!」
「そうか、にしても肝試しって…
ふっ…そんな幼稚なっ…」
うちの学校では、林間学校では肝試しを行うという伝統がある。
どうせ、子供だましな幽霊役が驚かすだけの簡単なやつだろう。
「ねぇ…でも知ってる?
さっき他の子から聞いたんだけだどねぇ
この肝試し…本当に出るんだって。」
「…っばっかじゃねぇの、そんなの
怖がらせるために誰か噂流しただけじゃね?」
「聞いた話だと、2人ずつのペアを決めるためにくじを引いて決めるらしいらしいんだけど、余りがないようにピッタリの人数に設定してあるのにも関わらず…」
ごくり…。
「あまりが出るんだって…。」
「………。そ、それは
1人増えてるのか?減ってるのか?」
「そこまでは分からないんだけど、
その1人に当たった人は帰って来れなくなるらしい。」
「……………。っ、そんなの作り話だろっ」
「あははっ…そうだよね。」
「あれ?ぴったりなはずなのに
なんであまりがでるんだ?」
「おい~間違えたんじゃないのか?」
「そう…かなぁ?」
(………………なんてついてないんだ。)
大丈夫。幽霊なんて非科学的なもの。
俺は信じない。絶対。
「あれ?水葵、1人なの?」
「誰がこんなに罠仕込んだんだ…。」
「罠って…ねぇ…」
「はぁ………………。」
「僕が変わろうか?」
「いやっ、別に怖くねーし。大丈夫」
「そっか、じゃあ、気をつけてね
ほら、次、水葵の番だよ。」
「……………いってくる。」
「……絶対ゆるさない。」
(俺が許したのは吸涙だけだったのにっ
あんなっ…あんなことするだなんてっ)
まだ2人で抜きあいならいいものの
俺だけ好き勝手触られたことに
俺はとてつもなく不満がある。
「俺一人だけっ…あんなことされて
落ち込まないわけないだろ。」
涙が微笑む。
また、あの意地悪な顔だ。
「ふ~ん?じゃあ、僕のも触りたかったってこと?」
「…っちがっ、そういうことじゃなくて」
ガチャりとドアの開く音がすると、
先生が入ってきた。
「具合はどうだ?沖水。
もう、体調は大丈夫そうか?」
「はい。最近寝不足だったのもあるみたいなので、もう大丈夫です。」
「そうか。それはよかった。
今日はとりあえず部屋でゆっくり休んで
明日体調をみて参加しなさい。」
「は~い。」
「涙、お前来て大丈夫なのかよ…」
「うん、もう元気、元気!」
「そうか、にしても肝試しって…
ふっ…そんな幼稚なっ…」
うちの学校では、林間学校では肝試しを行うという伝統がある。
どうせ、子供だましな幽霊役が驚かすだけの簡単なやつだろう。
「ねぇ…でも知ってる?
さっき他の子から聞いたんだけだどねぇ
この肝試し…本当に出るんだって。」
「…っばっかじゃねぇの、そんなの
怖がらせるために誰か噂流しただけじゃね?」
「聞いた話だと、2人ずつのペアを決めるためにくじを引いて決めるらしいらしいんだけど、余りがないようにピッタリの人数に設定してあるのにも関わらず…」
ごくり…。
「あまりが出るんだって…。」
「………。そ、それは
1人増えてるのか?減ってるのか?」
「そこまでは分からないんだけど、
その1人に当たった人は帰って来れなくなるらしい。」
「……………。っ、そんなの作り話だろっ」
「あははっ…そうだよね。」
「あれ?ぴったりなはずなのに
なんであまりがでるんだ?」
「おい~間違えたんじゃないのか?」
「そう…かなぁ?」
(………………なんてついてないんだ。)
大丈夫。幽霊なんて非科学的なもの。
俺は信じない。絶対。
「あれ?水葵、1人なの?」
「誰がこんなに罠仕込んだんだ…。」
「罠って…ねぇ…」
「はぁ………………。」
「僕が変わろうか?」
「いやっ、別に怖くねーし。大丈夫」
「そっか、じゃあ、気をつけてね
ほら、次、水葵の番だよ。」
「……………いってくる。」
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