上 下
23 / 36

22. αとβ

しおりを挟む


よっしゃぁっ!

テストも無事終わったしっ






「夏休みっ!!来たァァァァァァァ!」


まぁ、明日からだけど。


いやぁ、やっぱり夏になるとテンション上がるなぁっ

それはどの世界でも一緒なのかぁ……
ほうほう。



「Hey!!そこのboy~」


わぁー
αだから頭が良くて浮かれてやがる上尾だー


ふぁっくっ!


てか、最近なんも無さすぎてオメガバースの事忘れてたぜ…


「おぉ~なんか久しぶりだな、上尾」


「お?そういやそうだなぁ…まぁ、それは置いておいて」


上尾がニヤリと笑った。



「おい、夏といえば……なんだ?」



夏といえば……だなんて




思春期の男子が聞いて1番始めに
出てくる言葉といったらっ






水着に決まってんだろぉぉおお?!?!





「でさぁ、うちの別荘に遊びに来ねぇ?」




「行く!」




即答する俺。





「……まぁ~こっ?」



うぉっ…この感じはっ…



「ゆっ……ゆう?…どうしたんだいきなり」


ほんっっと!どうしたんだよいきなりっ

ここはシーンなのか?!


ていうか、ずっと思ってたけど
武尊の時の性格とゆうの時の性格、

コロコロ変わるの上尾もなおもモブも
おかしいと思わないとこがよく出来てるよな
ほんと。


「…………まこと上尾だけって…俺そう言うの
少し嫌だな…」


はいっ、久しぶりに来ましたァ~


ゆうくんの困り眉うるうるタイム!


「………えっ、あ、いや……ごめん。」


そうか、俺達一応もう付き合ってる設定なんだよな。


「あぁ!!違うぞ安藤!お前もあとから誘おうと思ってたんだ!あと、いつも登下校一緒にしてる奴なっ」


おぉ~い?本当か??


まぁ、いいや、これで丸く収まるだろ。



「…………上尾。俺達、付き合ってるから。」



?!?!?!


おいおい!今、上尾が気を使って誤魔化してくれた(?)の分かるだろ?!

お前なぁ…っ




「……お、おぉ?……あ、でもさ、」



上尾のアゲアゲなテンションが少し下がる。


だよなぁ、やっぱりKYだよなぁ…



「安藤と、平塚って……αとβじゃん。
それってどうなのか?社会的に…」



社会的…こいつからこんなに言葉がっ



確かに…普通βならβと、αはΩとだ。

番にも…なれないし……



「…………上尾」



ひいぃぃぃっ?!


武尊の睨みはいりましたぁっ



これでも、違和感を感じない登場人物、
逆に尊敬するわ…



「……いやっ、本当ごめんっ。
ちょっと嫉妬したというかぁ…何と言うか。」



嫉妬…………???





あぁぁぁぁぁぁぁぁ?!?!?!




やっぱり!あのスタンプラリーの時って…




「あぁぁあ!いや、でももう今ので吹っ切れたって言うか、無理やり吹っ切るから!
いや、当たって悪かった……」


まぁ…事実だしなぁ…

忘れてたけど図星っていうか…



「いいよ上尾!別荘招待してくれたのでチャラだって!」



「……平塚ぁぁっ」



「………………。」



ゆう…いや、武尊?かどっちかは分からないけど……不機嫌なのは確かだ。




「ゆうっ…楽しみだなっ」






この物語が終わったら武尊とはもう…


だからっ

今は思い出作りにはげもうじゃんか!!!


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

無自覚美少年のチート劇~ぼくってそんなにスゴいんですか??~

白ねこ
BL
ぼくはクラスメイトにも、先生にも、親にも嫌われていて、暴言や暴力は当たり前、ご飯もろくに与えられない日々を過ごしていた。 そんなぼくは気づいたら神さま(仮)の部屋にいて、呆気なく死んでしまったことを告げられる。そして、どういうわけかその神さま(仮)から異世界転生をしないかと提案をされて―――!? 前世は嫌われもの。今世は愛されもの。 自己評価が低すぎる無自覚チート美少年、爆誕!!! **************** というようなものを書こうと思っています。 初めて書くので誤字脱字はもちろんのこと、文章構成ミスや設定崩壊など、至らぬ点がありすぎると思いますがその都度指摘していただけると幸いです。 暇なときにちょっと書く程度の不定期更新となりますので、更新速度は物凄く遅いと思います。予めご了承ください。 なんの予告もなしに突然連載休止になってしまうかもしれません。 この物語はBL作品となっておりますので、そういうことが苦手な方は本作はおすすめいたしません。 R15は保険です。

悪役令嬢に転生したが弟が可愛すぎた!

ルカ
BL
悪役令嬢に転生したが男だった! ヒロインそっちのけで物語が進みゲームにはいなかった弟まで登場(弟は可愛い) 僕はいったいどうなるのー!

管理委員長なんてさっさと辞めたい

白鳩 唯斗
BL
王道転校生のせいでストレス爆発寸前の主人公のお話

気づいて欲しいんだけど、バレたくはない!

甘蜜 蜜華
BL
僕は、平凡で、平穏な学園生活を送って........................居たかった、でも無理だよね。だって昔の仲間が目の前にいるんだよ?そりゃぁ喋りたくて、気づいてほしくてメール送りますよね??突然失踪した族の総長として!! ※作者は豆腐メンタルです。※作者は語彙力皆無なんだなァァ!※1ヶ月は開けないようにします。※R15は保険ですが、もしかしたらR18に変わるかもしれません。

お嬢様の身代わりで冷酷公爵閣下とのお見合いに参加した僕だけど、公爵閣下は僕を離しません

八神紫音
BL
 やりたい放題のわがままお嬢様。そんなお嬢様の付き人……いや、下僕をしている僕は、毎日お嬢様に虐げられる日々。  そんなお嬢様のために、旦那様は王族である公爵閣下との縁談を持ってくるが、それは初めから叶わない縁談。それに気付いたプライドの高いお嬢様は、振られるくらいなら、と僕に女装をしてお嬢様の代わりを果たすよう命令を下す。

成り行き番の溺愛生活

アオ
BL
タイトルそのままです 成り行きで番になってしまったら溺愛生活が待っていたというありきたりな話です 始めて投稿するので変なところが多々あると思いますがそこは勘弁してください オメガバースで独自の設定があるかもです 27歳×16歳のカップルです この小説の世界では法律上大丈夫です  オメガバの世界だからね それでもよければ読んでくださるとうれしいです

ヒロイン不在の異世界ハーレム

藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。 神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。 飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。 ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?

ホントの気持ち

神娘
BL
父親から虐待を受けている夕紀 空、 そこに現れる大人たち、今まで誰にも「助けて」が言えなかった空は心を開くことができるのか、空の心の変化とともにお届けする恋愛ストーリー。 夕紀 空(ゆうき そら) 年齢:13歳(中2) 身長:154cm 好きな言葉:ありがとう 嫌いな言葉:お前なんて…いいのに 幼少期から父親から虐待を受けている。 神山 蒼介(かみやま そうすけ) 年齢:24歳 身長:176cm 職業:塾の講師(数学担当) 好きな言葉:努力は報われる 嫌いな言葉:諦め 城崎(きのさき)先生 年齢:25歳 身長:181cm 職業:中学の体育教師 名取 陽平(なとり ようへい) 年齢:26歳 身長:177cm 職業:医者 夕紀空の叔父 細谷 駿(ほそたに しゅん) 年齢:13歳(中2) 身長:162cm 空とは小学校からの友達 山名氏 颯(やまなし かける) 年齢:24歳 身長:178cm 職業:塾の講師 (国語担当)

処理中です...