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新しい目覚めは狛犬と
【civilization】Heroic epic
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ワイナール皇国暦元年
「なあ、みんな、ちょっと良いかな?」
「どうしたんだよ?シュー…シュトロム」
「急に改まって言われると気持ち悪いわよ?」
「気持ち悪いって…相変わらず口が悪いなぁカリーナは」
「別にいいじゃない、御上品に振る舞うには殺し過ぎたわよ」
「あー、カリーナは暗殺者にjob upしたしなぁ」
「ククク…怖えーよなぁ」
「しょうがないでしょうよ?喧嘩売ってんの?アギト」
「おいおい、ヤメロよ、変な揉め方すんなよ
お前らも止めろよシュトロム、ロンデル」
「それ後衛職に言うか?バスター?」
「そうだ、それこそ前衛盾職の役目じゃないかバスター」
「はぁ…もう良いよ、で、なんだよシュトロム」
「あゝココの神社を中心に街を作ろうと思うんだ」
「おいおい、本気かよ?こんな何もない平原に街?」
「そうだよアギト、何も無い平原だからイチから街づくり出来るんじゃないか」
「待て待て、お前、街づくりSLGみたいなの想像してねーか?そんな甘いもんじゃねーだろうが」
「そうよ、まず第1に住人が居ないじゃないのよ」
「まぁ大丈夫さ、そりゃあね?シムとかA列車とか頭にあるけどさ
何でも最初に計画して箱作れば中身は埋まるって思わないか?」
「そりゃそうだろうけど、埋める中身を何処から連れてくんだってのよ」
「まったくだ、規模にもよるだろうが
街ってぐらいだから、数百、数千ってレベルじゃ考えてねーんだろう?」
「そうだよ、当然じゃないか、最低でも10万都市を考えてるよ」
「「「「はぁ?」」」」
「おいおい、お前、本当に頭大丈夫か?」
「寝言は寝て言うもんだぞ?」
「住人はデータじゃないんだぞ」
「無理矢理どっかから攫ってくるつもりなら覚悟しなさいよ…」
「みんなヒドイなぁ
それに、怖いよカリーナ、頭は大丈夫だし、目は覚めてるし、誘拐もしない
みんな、中学の社会科で習ったろ?古代4文明の興りってヤツ
アレの条件が何かって覚えてるか?」
「え?どうだったっけ?」
「ヤメロよアギト、脳筋過ぎんだろ
確か、大河の側とか肥沃な土地とかで農耕が出来て
余剰分の収穫が出来る様になったら勃興する、だったか?」
「正解!ロンデル流石だね、大魔導士も伊達じゃないね」
「世辞はいいよ、んで?確かに大河はある、肥沃そうな平原だ、だがそれだけだ」
「ん、肝心の農耕をしてくれる人が居ないな」
「それに、開拓して収穫してって何年かかるんだい?
水はあっても食い物が無きゃ人は死ぬよ?」
「人は居るじゃないか、僕たちが召喚された地にさ
あの街から移住してもらおうよ」
「あんた、本当に頭沸いてんの?
移ってくる間の食い物も、収穫するまでの食い物も無いじゃないの
どれだけの普通の人を殺す気よ?
それに、移住って人生に関わるのよ?
馬鹿なの?死ぬの?殺してあげようか?」
「うん、俺は他人の人生は背負いたくないな
ましてや数千人規模なんてさ」
「あゝ俺も軍人でもない人達を死なせたくは無い」
「当座の食料は攻略した国から調達しようかと思ってる
それには、新国家の爵位を条件にすれば無理矢理収奪しなくても良いんじゃないかと思う
それに、一気に全員を移住させようとは思ってないよ
新天地で夢を叶えたいって人を募るさ
あと、開拓から収穫までは魔法でサポートすれば
簡単とは言えないけど何とかなるんじゃないかな?」
「ん~、そんなに簡単かしら?」
「まぁ、魔法でサポートはするが本当に上手くいくかは未知数過ぎないか?」
「あゝ農業はそんなに甘くない」
「家が農家だったバスターが言うと説得力あるな」
「そこは、元々農業やってた人達に新しく農地をあげれば解決しないか?
特に小作人の立場の人達にさ?
耕したら耕しただけ自分の土地になれば、喜んでくれそうなんだけど
魔法でサポートもするんだし
だから最初に街って枠を作って、ココから農耕地って線引きしとけば分かり易いしさ」
「はあぁぁぁ…ダメだ、こいつの頭の中にプランが出来てやがる
こいつは同意しか求めてねーよ」
「はぁ…そうみたいね
でもシュトロム、あんた失敗したら本気のアタシと殺り合う事になるのは覚悟しときなさいよ」
「しかし、街の枠ってどうすんだ?」
「あゝ先ずは僕たちが住む皇居と皇居を囲む枠を作ろう
それから、とりあえず10万人が住めるぐらいの範囲を決めて壁を作ろうと思う
イメージは三国志とかに出てくる城郭都市だね」
「あー、アレか…長安とか咸陽とか」
「うわ、何日かかるんだよ」
「ロンデル頼んだわよ」
「ちょ!?待て!何で俺だけ?」
「しょうがないじゃないの、シュトロムと1番仲が良い大魔導士さん♪」
「ふざけんな!じゃあカリーナ1人に、あっちに展開してる1万人規模の軍団任せても良いんだな?」
「あら?良いわよ?頭を潰していけば良いんだもの」
「チッ!コレだから暗殺者は…」
「まぁ良いじゃないか、とりあえず近隣国を平定しようよ♪」
「「「「お ま え が い う な」」」」
~皇国勃興数ヶ月前の話し~
「なあ、みんな、ちょっと良いかな?」
「どうしたんだよ?シュー…シュトロム」
「急に改まって言われると気持ち悪いわよ?」
「気持ち悪いって…相変わらず口が悪いなぁカリーナは」
「別にいいじゃない、御上品に振る舞うには殺し過ぎたわよ」
「あー、カリーナは暗殺者にjob upしたしなぁ」
「ククク…怖えーよなぁ」
「しょうがないでしょうよ?喧嘩売ってんの?アギト」
「おいおい、ヤメロよ、変な揉め方すんなよ
お前らも止めろよシュトロム、ロンデル」
「それ後衛職に言うか?バスター?」
「そうだ、それこそ前衛盾職の役目じゃないかバスター」
「はぁ…もう良いよ、で、なんだよシュトロム」
「あゝココの神社を中心に街を作ろうと思うんだ」
「おいおい、本気かよ?こんな何もない平原に街?」
「そうだよアギト、何も無い平原だからイチから街づくり出来るんじゃないか」
「待て待て、お前、街づくりSLGみたいなの想像してねーか?そんな甘いもんじゃねーだろうが」
「そうよ、まず第1に住人が居ないじゃないのよ」
「まぁ大丈夫さ、そりゃあね?シムとかA列車とか頭にあるけどさ
何でも最初に計画して箱作れば中身は埋まるって思わないか?」
「そりゃそうだろうけど、埋める中身を何処から連れてくんだってのよ」
「まったくだ、規模にもよるだろうが
街ってぐらいだから、数百、数千ってレベルじゃ考えてねーんだろう?」
「そうだよ、当然じゃないか、最低でも10万都市を考えてるよ」
「「「「はぁ?」」」」
「おいおい、お前、本当に頭大丈夫か?」
「寝言は寝て言うもんだぞ?」
「住人はデータじゃないんだぞ」
「無理矢理どっかから攫ってくるつもりなら覚悟しなさいよ…」
「みんなヒドイなぁ
それに、怖いよカリーナ、頭は大丈夫だし、目は覚めてるし、誘拐もしない
みんな、中学の社会科で習ったろ?古代4文明の興りってヤツ
アレの条件が何かって覚えてるか?」
「え?どうだったっけ?」
「ヤメロよアギト、脳筋過ぎんだろ
確か、大河の側とか肥沃な土地とかで農耕が出来て
余剰分の収穫が出来る様になったら勃興する、だったか?」
「正解!ロンデル流石だね、大魔導士も伊達じゃないね」
「世辞はいいよ、んで?確かに大河はある、肥沃そうな平原だ、だがそれだけだ」
「ん、肝心の農耕をしてくれる人が居ないな」
「それに、開拓して収穫してって何年かかるんだい?
水はあっても食い物が無きゃ人は死ぬよ?」
「人は居るじゃないか、僕たちが召喚された地にさ
あの街から移住してもらおうよ」
「あんた、本当に頭沸いてんの?
移ってくる間の食い物も、収穫するまでの食い物も無いじゃないの
どれだけの普通の人を殺す気よ?
それに、移住って人生に関わるのよ?
馬鹿なの?死ぬの?殺してあげようか?」
「うん、俺は他人の人生は背負いたくないな
ましてや数千人規模なんてさ」
「あゝ俺も軍人でもない人達を死なせたくは無い」
「当座の食料は攻略した国から調達しようかと思ってる
それには、新国家の爵位を条件にすれば無理矢理収奪しなくても良いんじゃないかと思う
それに、一気に全員を移住させようとは思ってないよ
新天地で夢を叶えたいって人を募るさ
あと、開拓から収穫までは魔法でサポートすれば
簡単とは言えないけど何とかなるんじゃないかな?」
「ん~、そんなに簡単かしら?」
「まぁ、魔法でサポートはするが本当に上手くいくかは未知数過ぎないか?」
「あゝ農業はそんなに甘くない」
「家が農家だったバスターが言うと説得力あるな」
「そこは、元々農業やってた人達に新しく農地をあげれば解決しないか?
特に小作人の立場の人達にさ?
耕したら耕しただけ自分の土地になれば、喜んでくれそうなんだけど
魔法でサポートもするんだし
だから最初に街って枠を作って、ココから農耕地って線引きしとけば分かり易いしさ」
「はあぁぁぁ…ダメだ、こいつの頭の中にプランが出来てやがる
こいつは同意しか求めてねーよ」
「はぁ…そうみたいね
でもシュトロム、あんた失敗したら本気のアタシと殺り合う事になるのは覚悟しときなさいよ」
「しかし、街の枠ってどうすんだ?」
「あゝ先ずは僕たちが住む皇居と皇居を囲む枠を作ろう
それから、とりあえず10万人が住めるぐらいの範囲を決めて壁を作ろうと思う
イメージは三国志とかに出てくる城郭都市だね」
「あー、アレか…長安とか咸陽とか」
「うわ、何日かかるんだよ」
「ロンデル頼んだわよ」
「ちょ!?待て!何で俺だけ?」
「しょうがないじゃないの、シュトロムと1番仲が良い大魔導士さん♪」
「ふざけんな!じゃあカリーナ1人に、あっちに展開してる1万人規模の軍団任せても良いんだな?」
「あら?良いわよ?頭を潰していけば良いんだもの」
「チッ!コレだから暗殺者は…」
「まぁ良いじゃないか、とりあえず近隣国を平定しようよ♪」
「「「「お ま え が い う な」」」」
~皇国勃興数ヶ月前の話し~
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