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新しい目覚めは狛犬と
未だ見果てぬ夢を追って
しおりを挟むワイナール皇国暦286年、2の月
“……………
コロージュン家に変化は見受けられません
………
……………
ですので最近のコロージュン公爵家の子供達は
コマちゃんの様な従魔を初祝福で獲ようと無心に頑張っているようです
…
………
コマちゃんは勘が鋭く未だ手立てが見つかりません
………………
……2/32”
「っと、ヨシ!
今回の報告書はこんなものかしらね
まだ新しい指示は届かないから大丈夫かな?」
ミアはセトへ送る報告書を書き終わり、小さく小さく折り畳むと小指大の木製筒に入れる
後は裏庭の草が繁っている場所に放り投げれば、いつの間にか回収される
誰が回収しているのかは分からないが、たぶん裏庭に近い厨房に居る誰かだろう
屋敷内の者達が寝ている夜明け前から働く職場で都合がいいのだから
「さ、お風呂行こう」
浴場の脱衣場にくると、脱衣中のアイリスとバッタリ会った
「あら、ミア、今日の仕事は【全て】終わったのですか?」
「はい、終わりました」
ミアも服を脱ぎながら答える
「そうですか、ではお湯に浸かってゆっくりと身体を休めなさい」
アイリスとミアが肩まで湯船に浸かりボーっとしていると
先に入っていたメイド達が上がっていき2人になった
アイリス以外は誰も居なくなったからか
「はあぁぁぁ…好きな時に自由に毎日お風呂に入れるコロージュン家に来て良かったぁ」
気が緩んで思わず呟くミア
「あら?今は皇居でも使用人がお風呂には入れるのでしょう?」
「はい、数年前から使用人も入れる様になりましたが、好きな様には入れません
皇族方は、それぞれバラバラに入られますから時間が定まりませんし
使用人が先に入るのも許されてはいません
ですから、ここの大浴場や小浴場みたいに毎日好きな時間には無理ですね」
「そうなのですね、では存分に入ればいいですよ
当屋敷のお風呂ルールはロウ様が言った事が元ですから気兼ねは要りません」
「ロウ様が!?」
「そうですよ、4年程前にロウ様が『みんな、ちゃんと毎日お風呂に入ればいいのに』と仰しゃいましたから。
ロウ様にとっては余程臭かったみたいですよ、ウフフ…」
パシャっと顔を洗う
「……ロウ様は普通の人間種なのでしょうか?」
「ミア、そこは私たちメイドが考える事ではありませんよ
私たちはコロージュン家の方々と私たち使用人や兵にとって、より良くなる様にロウ様のお手伝いをするだけです」
「はい…そうですね」
夜半過ぎ、ロウの部屋にロマンが訪れた
ロウの部屋のドアをノックし少し開けると頭だけ部屋に入れて
「ロウ、コマちゃんも、夜遅いけど少しいいかな?」
「はい父上、どうぞ」
「わふ」(どうぞー)
と、ソファーへ促し水差しからコップへ水を注ぎロマンへ差し出した
「あゝありがとう。ふふっ、そういう事を自然にするんだねぇ。どこで覚えるんだい?」
「へ?……あ、あぁメイド達がしているのを見て?」
『やっべ!こりゃサービス業アルアルだな…』
「ふふっ、なんで疑問形なんだろうね?」
「それより父上、何か御用があって来られたのでしょう?
それも弟達や妹達には聞かせられない話しなのでしょう?」
「相変わらず察しがいいね?その読みも不思議だねぇ」
『いや、ただの消去法…』
「父上?」
ジト目で見る
「あゝごめんごめん、実はね?
ロウとコマちゃんに暫く辺境領のお祖父様の元へ行ってもらおうと思うんだけど、どうかな?」
「所払いですか?」
ニヤッと笑う
「いやいや、そういう訳ではないよ!」
ロマンが大袈裟に両手を前に出して振る
「いや父上、冗談です。さしずめ皇家から目の届きにくい所へ行ってこい、と言う事でよろしいのでしょう?」
これには流石のロマンも目を見開いた
「ロウ、君は本当に6歳なのかい?」
「はい、今年も新年を迎えましたから6歳だと思いますよ?」
この世界、新年を迎えたら皆んな一律に歳を取る
それで数え年では無く満年齢なのだから不思議な話だ
だからか年末に産まれた子供は、年が明けてから産まれたように調整するらしい
「ふー、なんと言うか…そら恐ろしいね…
でもまぁ、その読みで正解だよ
そして、理由を話さなくてよくなったね、ハハハ…」
「では父上、父上はいつぐらいに僕を出立させようと考えておられるのですか?」
「そうだね、お祖父様の処まで馬車で50日は掛かるからね
少し早い方が良いと思う
3の月に入って直ぐはどうかな?
今から早馬を飛ばせば向こうにも余裕で報せる事も出来るし」
「はい、それで良いと思います」
「後は、護衛は何人ぐらい必要かな?200人ぐらいは派遣してもいいけど」
「ハハッ、そんなには要らないと思います
馭者を入れて5人で充分でしょう
コマちゃんも居ますし、なあコマちゃん?」
『あれ?返事が無いな?
って、目がキラキラしてやがる!
前足合わせて夢見る乙女ポーズするんじゃない!
東の辺境領に行くって聞いて頭の中が飛んだな
そんなにオムライスが食べたいか!』
「コマちゃんはどうしたんだい?」
「さあ?初めての旅に興奮しているのかも?僕もですが」
「ワフ!わふ!ワフ!わふ!」(ハッ!護衛は任せて!万難を排するよ!オムライスの為に!)
『オムライスの為にって、ヲイ!』
「何を言ってるのかな?わかる?」
「さあ?…」
「まぁいいけど、でも、公爵家惣領として5人は少な過ぎるのではないかな?お金の心配なら要らないよ?」
「そうでもありませんよ?
どうせ道中は諸侯の領地ばかり通りますから、公爵家の惣領が通るとなれば警備も万全を期すでしょうしね?
まぁある意味でお金の心配が無いとは言えませんが、それは気を使った諸侯が僕達に使うお金が心配ですよ
それが原因で変な恨みを買うのも業腹ですし」
「はあ…君って子は…まぁいい…
その人数だったら30日もあれば行けそうだね
連れて行く護衛はロウが選ぶかい?」
「はい、そうですね、一緒に行くのは気心知れた人が長旅も楽になりますから
詰所と訓練所を周ってみます
あ、後は長旅ですから馬車は後ろ開きタイプを1台お願いします」
「おや、2頭立ての大型車かい?」
「はい、アレなら中でユックリ寝る事も出来ますから」
「なるほどね、分かったよ、他に必要な物があれば言ってきなさい
じゃあ、私は戻るね
夜分に済まなかったね」
「いえ、お休みなさい父上」
「はい、お休み」
パタンとドアを閉め戻っていった
「良かったなコマちゃん、オムライスに一歩近付いたな?(笑)」
【ホントだよ~この展開をどれほど夢見た事か…クッ…】
「ブハッ!涙ぐむかねぇ
でも、いつ俺から言い出そうか考えてたからありがたい展開ではあるな
それに、コマちゃんほどじゃないけど俺にも夢見てる事があるし」
【へぇ~、なにさ?】
「ん?聞きたい?」
【もったいぶるねぇ、教えてよ】
「それは、ドラゴンと仲良くなる事!
やっぱ、龍は男子の浪漫っしょ!」
【は~なるほどね、トラム山脈の龍の巣まで足延ばすんだ?東の辺境領からだったら近いもんね】
「そう、ミャーコンに居たら絶対に叶わないからね
俺的にもスッゲー嬉しい♪
さあ明日から忙しくなるぞー!」
【そうだね、今日はもう寝よう!】
「おう!」
翌日、邸内敷地にある騎士団詰所にきた俺は書類仕事をしていたバフ騎士団長に事情を話す
「……と、言う訳で護衛兼馭者を5人選ぼうと思うんだ」
「なるほど…では先ず1人目は私…」
「いや、ちょっと待って?団長はダメだからね?団長が抜けたら誰が騎士団纏めるのさ」
「いや、そこは優秀な副騎士団長が2人もおりますれば
仕事を押し付けて…」
「なにを寝言を仰るのですか、団長?
そこは私かハリーが代わりに参ります」
「そうです、そこはウィリーか私が、私が参ります」
「「「おい!」」」
「ハリーが確定になってるじゃないか!」
「あーもう、団長と副団長はダメ!
数年は向こうに居るんだから妻帯者は論外!
独身者の小隊で仲良くやってる部隊はないの?」
「ダメか…いや、離婚と言う手も…」
「絶対にダメだからね?
そんな、立つ鳥跡を濁しまくりで行ったら後味悪過ぎるよ!」
「わん!」(上手い!)
「それに、なんでそんなに行きたいのさ?」
「それは、コロージュン騎士団のほぼほぼ全員がロウ様を崇拝してますからな
それに、辺境領に行けば【英雄の成り損ね】様に稽古をつけて貰えるかもしれませんでな」
「お祖父様はわかるけど、僕は何かした覚えはないんだけどな…」
「ですがまぁ、しょうがない、ちょっと宿舎に行って行きたい者を募って参りますから暫くお屋敷の方でお待ち下さい」
「うん、わかった、今日中に済む?」
「御心配なく」
「じゃあヨロシク」
屋敷に戻って日常を過ごす
そして、いつもの夕食中に食堂のドアがノックされ
コマちゃん来邸以来の混乱が巻き起こった
「御食事中に失礼致します!」
普段着だがキビキビとした動きで5人の男が食堂に入ってくる
「ロウ様!大変光栄な事に、厳正で熾烈な競争の結果、我々の小隊が御供させて頂く事になります!」
「あ、あゝそうなんだね?ヨロシク…」
『え?なになに?なんでそんなに感極まる!みたいな顔してんのさ?』
食堂にいる俺とコマちゃん、父、母達、アイリス以外全員がポカーンと呆ける
いち早くハッと我に返ったロドニーとカミーユが
「「兄様!どう言う事ですか!?」」
さすがは双子、息ピッタリだ
「う~ん、どういう事っていわれてもね…」
なんて説明すっか…
「では、私が説明いたします!私はこの小隊を預かるフワックであります!」
『あゝそういえば彼って、以前中庭でトレントの若木指揮棒貸してくれた人かぁ
こんな漲るキャラだったんだな…』
「そして!後ろに並ぶのが、左からトロリー、オムル、ライザー、スーであります!」
『ん?……あれ?
な、な、なんだってー!?フワトロオムライスだとー!?』
「キャワーーン!?」(フワトロオムライスー!?)
「「「「宜しく御願いいたします!」」」」
4人がビシッと背筋を伸ばし胸を張って右手拳を左胸に当てる騎士敬礼をする
「私達はロウ様が辺境領へ行き生活なされるのに伴い、ロウ様の護衛兼従者を勝ち取って参りました!」
『イカン!なんか言ってんけど、フワトロオムライスの破壊力が凄過ぎて頭に入ってこない…
5人揃って!カメラパン、カメラパン、カメラパン
フワトロオムライスだー!ってポーズ取ってそうだ…』
「そんな話は聞いておりませんわ!?」
ガタッと立ち上がりカミーユが吼える!
「何故、そんな大事な事を僕達が知らないのですか!」
ロドニーも吼える!
しかし俺には聞こえない、フワトロオムライスの衝撃力がスゴイ
「「聞いているのですか!兄様!」」
「ゴメン、聞いてない、父上に聞いて」
「「はっ?…くっ!」」
グルンと父に向き直り
「「どういう事ですか!」」
ステレオか
「まぁ落ち着きなさい、暫く辺境領のお祖父様の所へ行くだけだよ」
「「何故ですか!」」
「何故って言われてもね、コロージュン公爵家の事情、としか言えないなぁ」
「何故、兄様が行かなければならないのですか!
父上でも宜しいではないですか!」
「ぷはっ!それは確かにそうなんだけどね
今回はロウにしか出来ないことなんだよ、分かってくれないかな?」
「でも…」
「カミーユ、そこまでです!聞きわけなさい!」
「母さまぁ……ウッ…グスッ…イーヤーダー」
とんでも無い事になったとフワック達がオロオロしている
「それに、ずっと行きっぱなしじゃないよ
1年に1度くらいは帰ってくるさ、ねぇロウ?」
「は?え?あ、あゝそうですね、新年ぐらいは帰って来たいですね」
「ほらね?
それに、兄が居ないその間に頑張ってみたら?
そうしたら従魔への道が近付くかもしれないよ?」
「あ、あの!」
メイド達の方から声が出た
「ロウ様の身の回りの世話をするのに私を連れて行ってもらえませんか?」
「ん?ミアちゃん?…ダメ!」
『ん?フワトロオムライス隊の雰囲気が変だな?』
「えっ!?な、何故でしょうか?女手も要るかと思いますが!」
「この『フワトロオムライス』小隊と男6人で行くんだよ?女1人はダメだって分かるでしょ?」
「じゃあ、男装します!」
『それじゃあ、まるでヅカジェンヌじゃないか!いきなり《すみれの~♪》とか歌われたらタマラン!』
「ダメ!そんな美人が男装したら余計目立つからダメ!」
「え?美人…」
『クネクネするな!忍んでなさい!』
「とにかくダメ!以上!」
ミアとオムライス小隊がペシャンと凹む
『あゝ皆んなチョンガーだったっけ?なるほどね
しかし、旅の潤いよりは困難が増えそうだから却下だな』
混乱の夕食を終え部屋に戻る
部屋のドアを閉めた途端
我慢していた感情が噴き出した
「プァーハッハッハッ…あーっはっはっは
フワトロオムライスって何だよソレ!
コマちゃんが力使ったんだろ!
絶対、狙ってやってるとしか思えねーよ!」
【そんなの、御釈迦様でも~ってヤツだよ!
私だってビックリだよ】
心外だ!とばかりにプイッとそっぽ向く
「いやいや~どうだかなぁ」
と、コンコンとドアがノックされ
「ロウ様、宜しいでしょうか」
アイリスの声がした
「どうしたの?どうぞ~」
「失礼致します」
と、アイリスを先頭に3人のメイドが入ってきた
「ロウ様、フワトロオムライスが何か存じ上げませんが
少々、御声が大きかったですわよ?」
「あちゃ!それは失敬
それで、どうしたの?
ミアちゃんと…そっちは…あゝリズちゃんを連れて?」
「はい、此度の旅の御供にこちらの2人を同道させて貰えないか御願いに上がりました」
「え?女はダメだって言ったでしょ?」
「そこを曲げて御願い致します
それに、ちゃんと理由も御座います
リズ、ミア、少し耳を塞いでなさい」
「「はい」」
エルフ種のリズは両手で笹穂耳を器用に折り畳み
獣人種のミアは頭の耳を押さえる
そして、アイリスが部屋の奥へとロウを引っ張った
それでも声を潜めて
「ミアは御存知でしょうがリズも皇家から来ております
最近は適当な報告書になってしまい彼女達の立場も微妙なものになりそうです
ですから、皇家への無駄な不安を与えない為にも辺境領へ連れて行き新しい情報を伝えるのも必要だと思います
それに、年若い独身男が5人も行くのですから
当家より嫁に出せるかもしれません、ウフフ…」
「それ、最後のが本命だよね?」
ロウが人の悪い笑みを浮かべる
「うん、よし」
リズとミアの元へ戻ると
「リズ、ミア、旅での世話を頼む事にしました
しっかりと長旅のお供を頼むね
フワック達と協力して仕事して下さい
フワック達には明日にでも自分達で伝えて」
「「はい!ありがとうございます」」
『まぁそのほうがフワトロオムライスも喜ぶだろ』
「じゃあ、3の月になったら出立するから
フワック達と話し合って旅の準備は抜かりないようにしてね
はい、もういいよ、戻って」
「「はい、失礼致しました」」
3人が丁寧に頭を下げて出て行った
「まぁ、旅は道連れ世は情けっても言うし良っか!」
【って、バッチャが言ってたって言わないの?w】
「言うか!」
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