ゆとりある生活を異世界で

コロ

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人外との日常

キノコっのっこ〜のコ

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ワイナール皇国暦286年、6の月



【ねぇ?まだ手に入らないの?】

「うん、まだ無いみたいだねぇ…」

【う~ん…時期的なもの?】

「それもあるみたいだけど、気候的に辺境では栽培してないみたいでね?出入りの者に頼んではあるってさ
でも、皇都とは違うから辺境に入荷するのは凄く少ないんじゃないかって言ってたよ?」

【う~ん、そうかぁ…】

「まぁ、最後の手段で魔世に創ってもらうって手もあるけどね?」

【それは私も考えたよ
でも、それだとマヨヒガでしか食べられないじゃない?効能的に?万人には食べられないよね?
それは何か違うんじゃないかと私は思うようになったよ】

「まぁね?言いたい事は解るよ
周りにたくさん一緒に食べてくれる人が居る状態でのボッチ飯は美味しくないよね?
元々ボッチ飯が好きなのとは違うしね」

【そう、そこに地球では気付かなかったんだよね
君の店のお客さんって、お独り様が多かったでしょ】

「そうだね、単身赴任者や外国人ソロツーリスト、日本人でも仲良しペア旅行者が多かったからね?
でも、俺としては逆に少人数が助かったし、眼が行き届くからお客さんもサービス多くて良かったんじゃないかな?」

【そうだね、お陰で店外での付き合いも多かったよね】

「だねぇ、県まで変わったのに遊びに来てくれたりしたね
ありがたい話しだよ」

【だったね。
それでね?私、一度皇都まで行って買えないかと思ったんだけど  どう?】

「どう?って、行ってくれば?としか?」

【あれ?そこは『じゃあ一緒に行こうか』じゃないの?】

「……う~ん……トマト買いに皇都ってのには乗れないかなぁ
何かしらの皇都でなけりゃ、って用でもないとね
それに、まだ市場に出回ってるかさえ分からないじゃないか
俺だったら辺境で入荷を待ってみて、入荷の目処が立たないなら冒険者組合に買い付け依頼を出すかなぁ?
そっちの方が、無駄な時間と労力を使うよりもマシかな」

【むう…出たなセコビッチ】

「ヒドッ⁉︎それに言葉の語呂だけで言ったな⁉︎
今週のメカを出すぞ!」

【歴史を守って過去未来!世界の助っ人が相手になるよ!】

“トア~”っと両者両手を上げ、片足上げて構える

隣でニコニコしながら見ていた魔世が突然ハッとした顔をする
「主人様、お部屋にお客様が来たようですよ?」

「え?ホント?じゃあ戻ってみようかな
魔世、教えてくれてありがとう」

【魔世、ありがとう】

「いいえ」









「「御無沙汰をしております、ロベルト様」」

「うん、本当に久しぶり…確か…ハリーとウィリーだったよね?」

「「はっ!」」
「話をした事が無い我々の名を覚えていてくださり、ありがとうございます!」
「光栄です!」

「うんうん、しかし私も本家の副騎士団長までしか自信が無い
なにしろ、コウトーに来てからは本家に行ったのは数える程だからね」

「それは当然です」
「3回ぐらいでしたでしょうか」

「うん、そうだね。2年に1回ぐらいだからね
それはそうと、先ずは座りなさい
立っていては話し難い
それと、副騎士団長の君達が早馬にと聞いたが本当かい?」

「はっ!こちらが封書です!」
ウィリーが懐から封書を出し、両手でテーブルに置き
ロベルトに向かって押し出す

「うん」
ロベルトがハリーとウィリーに座る様に手を振って促し、封書を取って中を確認する
「ほう⁉︎あの兄が書いたとは思えないぐらいに筆跡が乱れているね?
君達が持って来ていなければ疑っているぐらいだ」

「「はっ」」
「しかし、予定ではもう少し早く到着するはずだったのですが…」
「あまりに人数が増えてしまい、数日遅くなってしまった事をお詫びします」

「うん、聞いている
途中の各爵家が護衛として兵を出したようだね?
まぁ、護衛というのは建て前なのだろうが」

「はい、それは私も感じました」
「まぁ、堂々と密偵するつもりなのではないかと」

「ふん、まぁ気持ちは判るがね?
大きく見れば、彼らの領地は本家と辺境に挟まれているからね
キリク伯爵以外は潜在的に警戒しているのだろうから、いざという時の力を測りたいのだろう
それと、サルート子爵は詫びかな?」

「「詫び?」」

「うん、まぁ、いろいろあってね
それはそうと、その各領兵は直ぐに引き返すつもりかな?」

「さあ?どうなのでしょうか?」
「力を見たいのならば暫く滞在しそうではありますね?」

「ふむ、仕方ない。兵舎を空けるかな…」

「そこまでしてやる必要がありますか?」

「そうだね、必要が無いかもしれないが
辺境の武を見せ付けてやるのも1つの手だね
その見聞を持ち帰って、どう判断するのかは神のみぞ知るという事かな?
それに、適した場所も出来たし…ククッ…」

「なるほど」
「ロベルト様は自信が御有りのようですね」

「ふふふ…最近はね?
それで、封書の内容なんだが…
一時的に父と母に公爵家へ大至急帰還してもらいたいとの事だが理由は知っているかね?」

「はっ!」
「知ってはいます!」

「ふむ…知って“は”いる、か…
私には言えないという事かな?」

「さわりぐらいは言っていいとの許可は受けています」

「うん、それで構わない」

「はっ!」
「現在、東街区は北街区と南街区に抜ける街関4ヶ所に
それぞれ警戒部隊を200人、昼夜問わず張り付けています」

「ほう?」
ロベルトが中空を見て考えだした
それをハリーとウィリーが黙って見ている

「皇居に通じる街路には?」

「そちらには関がありませんので、張り番所を中心に通常巡回を取り止め100人単位の巡回で強化しています」
「虫1匹通さぬ心構えです」

「壁外区への街門は?」

「そちらには通常通りです」

「何故かな?」

「壁外の住人は、謂わば裏街の者達です
彼らは鼻が効きますから、同じ匂いの者には警戒して門衛に自発的に報せるだろうとの事です」

「なるほどね?壁外は支配せずとも掌握はしている訳かな?」

「掌握とまではいかないでしょうが、悪感情は持たれてはいないようです
前例もあるようですし」
「コロージュン公爵家、長年の治世の賜物かと」

「ふふっ…よし判った!
だがね、父と母は今現在外出中で屋敷に居ないのだよ」

「どちらへ御出でですか?」
「遠出なされているのですか?」

「うん…遠出と言えば遠出かな?
まぁ、ロウ君に言えば直ぐに帰ってくるのではないかと思うのだが…」

「「ロウ様にですか?」」

「そうだね、ただ、う~ん…現場の状況による…かな?」

「「??」」










「あなた!そちらを焼き払って!」
「うむ!“炎蛇のうねり”」
ロシナンテの魔法杖staffから鞭の様に炎が伸び、ワラワラと出てくるエリンギのようなモンスターを絡め焼く

「御隠居様!トドメは我々が!」
ククリを片手にフワック達が燃え盛るエリンギの集団に乱入する

「馬鹿者!まだ燃え盛っておるぞ!」

「「「「「大丈夫です!」」」」」
フワック達がエリンギを唐竹割りにしていく
「我々のコートはロウ様に魔法付与して戴いてますから!」
「顔をガードすれば問題無いです!」
「それより、横から斬るなよ!」
「わかってる!こいつら横薙ぎは弾きやがる!」
「さっきの集団は横薙ぎじゃなきゃ斬れ無かったってのにな!っとお」
「あゝ!ヌルヌルした傘で縦斬り出来なかったしな!そりゃ!」
「これって何かしらの素材になるか?こいつもっ!」
「御隠居様の炎で焼かれて良い匂いがするから食材になるかもなっ!」
「確かに、さっきのヌルヌルよか美味そうだ…なっ!」
「持ち帰ってロウ様に聞いてみよう!っと!」
フワック達がベラベラ喋りながらキノコ型モンスターを駆逐していく

「なんとまぁ、耐火性があるコートか
儂もミスリルのローブに、ロウから魔法付与してもらった方が良いかのう」
「それが良いかもしれませんわよ?いちいち水の防御魔法を出すより効率的よね」
「うむ、属性が違う2つの魔法の同時展開は骨が折れるでな」
「私の風にも限界がありますからロウに頼みましょうか」

“ピンポ~ン”
『ロシナンテ様、キホーテ様、主人様が直ぐに戻って下さいと仰っています
今いる階層の入り口まで戻って来て下さい』
ロシナンテ達の上から声が降ってきた

「うん?何だ最初の音は?マヨか」
「何かあったのかしら?」

『皇都からの早馬が来たようです』

「早馬か、なるほどな」
「わかりました、直ぐに戻ります」
「「「「「我々も」」」」」









「あれ?ハリーとウィリーじゃないか⁉︎
どうしたの⁉︎久しぶりだね!
え?なに?副騎士団長が2人とも来たって事はバフも?
て事は父上も?」

「「ロウ様、お久しぶりです!」」
「お変わりなく祝着至極に存じます」
「我々だけが早馬として参りました」

「早馬?皇都で何かあった?
いや、何かしらはあったんだよな?当然か…
でも、なんで送り込んだ辺境騎士の2人じゃなくて副騎士団長のハリーとウィリーが?
何か想定外が起こったか…
チッ…失敗したのかなぁ…」

「あの…ロウ様?」
「今、舌打ち…」

「あ、ごめん
それで?早馬としてきた内容は?」

「あ、えー」
「すみませんロウ様、御隠居様をお呼びいただけますか?」

「あぁ、なるほど。僕には言えない内容か…
そうか⁉︎ロベルト叔父さんから、僕に言えば御祖父様を呼び戻せるとか聞いてきたんだね?」

「ご明察の通りです」
「畏れ入ります」

「うん、わかった
じゃあ直ぐに呼びに行ってくるから、ロベルト叔父さんの所に戻っててくれる?」

「「はっ!」」
ハリーとウィリーがロウの部屋から出ていった



「さて…と……魔世?御祖父様達を呼び戻してくれる?」

『はい』

「少しだけ時間が掛かるかな…」

【悪だくみが失敗した?】

「うん、そんな感じじゃないのかなぁ?
てか、それ以外に考えられないよね
ただ、ちょっと内容が予想出来ないのが不安だなぁ
爺さんが教えてくれると良いんだけど…焦れったいね」





『主人様、ロシナンテ様達が密林階層から直接戻られましたよ』

「あ、ホント?早かったね」

『帰路は省きましたから』

「うん、ありがとう」

そんな会話を魔世としていると、ロシナンテとキホーテ、フワック達が鏡を抜けてロウの部屋へ入ってきた

「ただいまロウ、早馬が来たらしいな?少しズルをして早く戻ってきたぞ」
「ロウ、後で相談があります。良いかしら?」

「ええ、御祖父様。ロベルト叔父さんの処で待っていますよ
御祖母様、何かありましたか?」

「うふふ…後で言うわ、先ずは早馬の件を片付けてからね」
「うむ、そうだな」




ロシナンテとキホーテを見送ったロウが、フワックに振り返る
「どうかな?攻略の進捗状況は
観てる限りだと、順調に攻略してるみたいだけど?」

「はい、順調に進んでいると実感しています」
「我々だけだと、ここまで順調には進まなかったかもしれませんが」
「うん、御隠居様と大奥様の力には大助かりです」
「密林階層には踏み入ったばかりでしたが植物系モンスターが多かったですからね」
「まぁ、我々は方々のお楽しみの手伝いって立ち位置にいますけどね」
「ハハハ…ホントだよな?」

「ふふっ、力の奮いどころが無くて不満かな?」

「「「「「いえ!不満などありません!」」」」」

「え?声を揃えてどうしたの?」

「いえ、不満だなんて言ったら…なあ?」
フワックが皆んなを見回すと、残り4人が頻りに頷く

「急激に難易度が上がる気がする…」
「なんかギリギリになりそうな…」
「うん、ちょっと怖い…」
「ん!五体満足で帰れなそうな…」
「これだよな?」

「ほう?君達が僕の事をどう思ってるのか解ったよ…」

「「「「「え⁉︎」」」」」









「さあ、どうかな?
この青魔法薬!迷宮からの戦利品としては、まだまだ新しい希少品だよ?卸売り金額は銀貨6枚だ、仕入れるかい?」
パウル商会マヨヒガ前支店の受け付け端っこで店員が宣う

「青魔法薬の効果は怪我や骨折を即座に治癒するんだよな?」
「まとまった数量はあるのかい?」
「最低売り出しは銀貨10枚だったね?」
「銀貨10枚よりも高く売っていいんだろう?」

「そうですよ、青魔法薬はこれから比較的容易に入荷する品だから固定金額で卸す様に決められているからね
いずれ入荷する予定の赤魔法薬や紫魔法薬とは違い、パウル商会からは銀貨6枚でしか卸さない
売り値の最低価格10枚ってのは、そのぐらいなら貴方たち小売業が損をしないだろうって価格設定だから
銀貨10枚より高く売ろうが安く売ろうが貴方がたの腕次第だよ」

「コウトーの街中で売りたいんだが、何本売ってくれるんだ?」
「ウチは10本ぐらい仕入れたい」
「ウチは少し心許ないから3本ぐらい仕入れて、残りは武具を仕入れたいんだが」
「すまないが、俺っちは魔物核が欲しいんだ
入荷状況はどうだい?」

「はいよ、じゃあ青魔法薬を奥から取ってくるよ」
「そちらの方、魔物核も魔獣素材も順調に集まってきてるよ
まぁピンキリですけどね?
未加工品、加工済み品、どっちを選ぶか反対側の受け付けで話しておくれ」

男が逆側の受け付けを見ると、店員が手招きしていた
「お、あっちか」

1度店舗から外へ出て反対側へ向かう、面倒な動きだが仕方がなかった
店舗中央の受け付けに買取り待ちの冒険者が溜まっているせいだ
パウル商会としても予想外だったのは、商人がマヨヒガ前支店に買い付けにくる様になってしまったからだった
予定では買取りのみを行う店舗だったはずが、誰よりも早く仕入れたい商売人の欲目に折れた感じで売ってみたら
誰も彼もが自前の荷車を牽いて仕入れにくる様になってしまい、どうしたものかと頭を抱える羽目になっていた
しかし、そこは歴史ある大手商会。
現在は臨機応変に対応しているが、ハンプティ主導の店舗拡張計画が進行中だ
まだ支店周囲には露店しか無い状況だからの拡張計画だった

「では、販売店舗は買取り店舗の受け付けみたいな横長では無く
在来店舗の様な、入り口には入店制限柵を設け、奥には囲いで覆った販売受け付けで構わないかね?」

「はい、それで構わないかと思います頭取
幸いと言いますか、直ぐ斜め前には辺境騎士の方々が立ち番していますから防犯対策にもなります」

「グフフフフフ…タダ働きさせるみたいで申し訳ない事ですな
代わりと言っては何だが、何かしらの頼まれ事をされたりしたら最優先で便宜を図るように」

「「「「「はい」」」」」

「それに、拡張店舗を造るのは我々が人を雇い入れて建てるように
あまりにも辺境伯家に頼り過ぎてはパウル商会の名折れになりますからね」

「「「「「勿論です!」」」」」






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