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第五章:営業活動
第48話:BBQ会議
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実家の菓子店に戻り、みんなで昼ごはんを食べている時のこと。
おまけしてもらったクロワッサンを、エマはノエルさんと分けて食べていた。
「完成された味がするわね。良いところしか思い浮かばないパンよ」
「シンプルなのに、深みがある!」
二人が舌鼓を打つのも、無理はない。あのパン屋さんのクロワッサンは、雑誌にも取り上げられたことがあるほどの人気パンなのである。
噂では、有名俳優さんがドラマの撮影現場にクロワッサンを差し入れしたこともあるそうだ。
店が近いんだから、ついでにうちでも買い物していってくれたらいいのに、とは思うものの……悲しいかな。
俳優より声優の方が詳しいアニメ好きとしては、有名俳優が来ても気づく自信がなかった。
そんな私が今、一番興味があるものもドラマではなく、異世界である。
よって、家族みんながそろったこの場所で、私はとある提案をすることにした。
「今度の休日に、みんなで異世界に行って、BBQするのはどうかな。私とエマで魔物を狩るから、現地で調理してそのまま食べるの。日本からいろいろ持ち込めば、楽しい時間になると思うんだよね」
異世界と口にした瞬間、お父さんは難色を示した。その一方で、ノエルさんは嬉しそうな表情をしている。
日本で快適な生活をしているとはいえ、なんだかんだで故郷が恋しいのかもしれない。たまには故郷の空気を吸って、羽を伸ばす時間も必要だろう。
そのためにも、お父さんを説得しなければ……。
「胡桃の言いたいことはわかる。しかしだな、異世界の魔物は本当に危険なんだ。万が一のことがあれば、命を失いかねない。魔族との争いが収まったとはいえ……」
異世界の危険性を訴えてくるお父さんを見て、私は猛烈な違和感に襲われた。
時の賢者と称されるエマがいて、勇者であるお父さんがいて、その旅に同行を続けたノエルさんまでいる。
ましてや、私はシルフくんのおかげで妖精並の強さを手に入れ……と思った時、違和感の正体に気づいた。
「あっ、そうだ。お父さんに言うの忘れてたんだった」
今までドタバタしていて、詳しい話をしていないことに気づいた私は、手に魔力を込める。
それを宙に放つと、シルフくんが妖精の姿でクルリンッと回って姿を現してくれた。
「やっほー! ボクのこと、呼んだ?」
「後でジュースあげるから、ちょっとだけ付き合って、シルフくん」
「全然いいよ。どうしたの?」
唖然とするお父さんは、何が何だかわかっていないようだ。
しかし、異世界で勇者として活躍してきたのであれば、なんとなく察するはず。
なんといっても、ファンダール王国の火の妖精に会いに行くと伝えて、お出かけしたばかりなのだから。
「彼が風の妖精のシルフくんです。こっちが私のお父さん」
「そうなんだ。よろしくね、胡桃パッパ」
「あ、ああ……」
お父さんは思っている以上に混乱しているらしい。何度も目をパチパチとさせて、何が起きているのかわかっていないみたいだった。
じっくり説明した方がややこしくなりそうだから、妖精の存在を強くアピールしておこう。
「始めて異世界に行った日から、私の体でシルフくんが休んでるんだよね。その影響もあって、普通の魔物と戦う分には、安全に過ごせると思うよ。ねえ、シルフくん?」
「ふっふーん。ボクの魔法があれば、絶対に平気だよ。なんといっても、ボクは風の妖精だからね」
シルフくんは小さな体を反らして、胸を張った。
その可愛らしい見た目とは裏腹に、シルフくんはとても強い……のかな。
戦っている姿は見たことないけど、まあ、シルフくんの魔力を得た私が強いんだから、問題ないだろう。
ヤルバリル大森林の大樹を軽はずみに使ったウィンドカッターで切断したことがあるし、騎士の訓練場で初めて弓を使い、的を真っ二つにして注目を集めたこともある。
順調に異世界主人公みたいなことをやっているので、身の危険はあまり心配していなかった。
私よりも異世界歴が長いお父さんは、妖精の偉大さを理解しているみたいで、ついに首を縦に振る。
「わかった。今度の休日は、みんなで異世界に行ってBBQをしよう」
ようやくお父さんの許可が下りたものの、あまり乗り気じゃなさそうなのは、一目瞭然だった。
無理に誘わない方がよかったのかな……と思っていると、お父さんに真剣な眼差しを向けられる。
「だがな、胡桃。一つだけ重要な問題を忘れているぞ」
「えっ? 何かある? 焼き肉のたれとか鉄板とか炭はもう用意したよ」
エマと二人でちゃっかりと準備を進めている私である。
お父さんとノエルさんが来なくても、エマとシルフくんとホウオウさんを誘って、BBQをやろうと思っていた。
「BBQの準備ではなく、魔物の処理の話だ。狩りで倒した魔物は、処理しないと食べられないだろう。あの作業は、かなり精神を持っていかれるぞ」
その言葉を聞いた瞬間、私は顔から血の気が引いてしまった。
当たり前の話ではあるが、スーパーで売っている肉は、すでに処理されたものである。
自分で釣った魚を食べるのとは、訳が違う。自分で倒した魔物を食べるなんて、かなり勇気のいる行為だと知った。
お父さんが拒んでいた理由が、やっとわかった気がする。私はまだ、異世界の良い部分しか目にしていないのだから。
ここに来て大きな問題が発生した……と思うのも束の間、シルフくんとノエルさんが優しい眼差しを向けてきてくれる。
「ボクが風魔法でやろっか? ちょちょいのちょーいでできると思うよ」
「私も魔法を使ってよければ、お手伝いできると思います」
「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えさせていただいて……。シルフくんとノエルさんで魔物の処理をお願いします」
心強い仲間がいてよかった……と、心の中で涙を流していると、ピンポーンと誰かがやってくる。
お父さんが対応に行って戻ってくると、私の注文しておいた荷物を持ってきてくれた。
「ああー……これはエマ用のやつだね。魔法使い用の良い杖をもらったから、お返しに買った商品だよ」
「えっ、別にいいのに。あれ、使わないやつだったから」
随分と消極的な反応だが、果たして、これを見ても同じことが言えるかな?
そう思った私は、段ボールから商品を取り出し、包まれたビニールを引きはがす。
現れたのは、在庫がなくてメーカー取り寄せ品になっていた、一メートル越えのクマさんの大きなぬいぐるみだ。
これには、先ほどまでツーンとしていたエマも、手を震わせてぬいぐるみに近づいていく。
「ありがたくいただきます」
「うん。そうしてくれると助かるよ」
私は異世界でアルくんをモフり、エマは日本でぬいぐるみに包まれる。これぞ私が求めていた、持ちつ持たれつの関係だと思った。
ただ、母親であるノエルさんが苦笑いを浮かべるのも無理はない。
まだ大人のどら焼きも販売していないのに、ポンポンと新しいものを買ってもらうのは、さすがに気が引けるんだろう。
「何だか悪いわね。いつもいろいろと買ってもらっちゃって」
「いえいえ、ノエルさんも何か欲しいものができた時は、遠慮なく教えてくださいね。そ、そんなに高いものでなければ、全然買いますので」
「気遣ってくれなくても大丈夫よ。この世界の日用品を使わせてもらっているだけでも、随分と楽しいから」
エマばかり買うのもなーと思いつつも、ノエルさんがおねだりするような人ではないことくらいは、理解している。
だから、みんなで一緒に良い思い出くらいは作りたい。
そのためにも、絶対に異世界のBBQはのんびりと楽しめるようにしようっ!
おまけしてもらったクロワッサンを、エマはノエルさんと分けて食べていた。
「完成された味がするわね。良いところしか思い浮かばないパンよ」
「シンプルなのに、深みがある!」
二人が舌鼓を打つのも、無理はない。あのパン屋さんのクロワッサンは、雑誌にも取り上げられたことがあるほどの人気パンなのである。
噂では、有名俳優さんがドラマの撮影現場にクロワッサンを差し入れしたこともあるそうだ。
店が近いんだから、ついでにうちでも買い物していってくれたらいいのに、とは思うものの……悲しいかな。
俳優より声優の方が詳しいアニメ好きとしては、有名俳優が来ても気づく自信がなかった。
そんな私が今、一番興味があるものもドラマではなく、異世界である。
よって、家族みんながそろったこの場所で、私はとある提案をすることにした。
「今度の休日に、みんなで異世界に行って、BBQするのはどうかな。私とエマで魔物を狩るから、現地で調理してそのまま食べるの。日本からいろいろ持ち込めば、楽しい時間になると思うんだよね」
異世界と口にした瞬間、お父さんは難色を示した。その一方で、ノエルさんは嬉しそうな表情をしている。
日本で快適な生活をしているとはいえ、なんだかんだで故郷が恋しいのかもしれない。たまには故郷の空気を吸って、羽を伸ばす時間も必要だろう。
そのためにも、お父さんを説得しなければ……。
「胡桃の言いたいことはわかる。しかしだな、異世界の魔物は本当に危険なんだ。万が一のことがあれば、命を失いかねない。魔族との争いが収まったとはいえ……」
異世界の危険性を訴えてくるお父さんを見て、私は猛烈な違和感に襲われた。
時の賢者と称されるエマがいて、勇者であるお父さんがいて、その旅に同行を続けたノエルさんまでいる。
ましてや、私はシルフくんのおかげで妖精並の強さを手に入れ……と思った時、違和感の正体に気づいた。
「あっ、そうだ。お父さんに言うの忘れてたんだった」
今までドタバタしていて、詳しい話をしていないことに気づいた私は、手に魔力を込める。
それを宙に放つと、シルフくんが妖精の姿でクルリンッと回って姿を現してくれた。
「やっほー! ボクのこと、呼んだ?」
「後でジュースあげるから、ちょっとだけ付き合って、シルフくん」
「全然いいよ。どうしたの?」
唖然とするお父さんは、何が何だかわかっていないようだ。
しかし、異世界で勇者として活躍してきたのであれば、なんとなく察するはず。
なんといっても、ファンダール王国の火の妖精に会いに行くと伝えて、お出かけしたばかりなのだから。
「彼が風の妖精のシルフくんです。こっちが私のお父さん」
「そうなんだ。よろしくね、胡桃パッパ」
「あ、ああ……」
お父さんは思っている以上に混乱しているらしい。何度も目をパチパチとさせて、何が起きているのかわかっていないみたいだった。
じっくり説明した方がややこしくなりそうだから、妖精の存在を強くアピールしておこう。
「始めて異世界に行った日から、私の体でシルフくんが休んでるんだよね。その影響もあって、普通の魔物と戦う分には、安全に過ごせると思うよ。ねえ、シルフくん?」
「ふっふーん。ボクの魔法があれば、絶対に平気だよ。なんといっても、ボクは風の妖精だからね」
シルフくんは小さな体を反らして、胸を張った。
その可愛らしい見た目とは裏腹に、シルフくんはとても強い……のかな。
戦っている姿は見たことないけど、まあ、シルフくんの魔力を得た私が強いんだから、問題ないだろう。
ヤルバリル大森林の大樹を軽はずみに使ったウィンドカッターで切断したことがあるし、騎士の訓練場で初めて弓を使い、的を真っ二つにして注目を集めたこともある。
順調に異世界主人公みたいなことをやっているので、身の危険はあまり心配していなかった。
私よりも異世界歴が長いお父さんは、妖精の偉大さを理解しているみたいで、ついに首を縦に振る。
「わかった。今度の休日は、みんなで異世界に行ってBBQをしよう」
ようやくお父さんの許可が下りたものの、あまり乗り気じゃなさそうなのは、一目瞭然だった。
無理に誘わない方がよかったのかな……と思っていると、お父さんに真剣な眼差しを向けられる。
「だがな、胡桃。一つだけ重要な問題を忘れているぞ」
「えっ? 何かある? 焼き肉のたれとか鉄板とか炭はもう用意したよ」
エマと二人でちゃっかりと準備を進めている私である。
お父さんとノエルさんが来なくても、エマとシルフくんとホウオウさんを誘って、BBQをやろうと思っていた。
「BBQの準備ではなく、魔物の処理の話だ。狩りで倒した魔物は、処理しないと食べられないだろう。あの作業は、かなり精神を持っていかれるぞ」
その言葉を聞いた瞬間、私は顔から血の気が引いてしまった。
当たり前の話ではあるが、スーパーで売っている肉は、すでに処理されたものである。
自分で釣った魚を食べるのとは、訳が違う。自分で倒した魔物を食べるなんて、かなり勇気のいる行為だと知った。
お父さんが拒んでいた理由が、やっとわかった気がする。私はまだ、異世界の良い部分しか目にしていないのだから。
ここに来て大きな問題が発生した……と思うのも束の間、シルフくんとノエルさんが優しい眼差しを向けてきてくれる。
「ボクが風魔法でやろっか? ちょちょいのちょーいでできると思うよ」
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「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えさせていただいて……。シルフくんとノエルさんで魔物の処理をお願いします」
心強い仲間がいてよかった……と、心の中で涙を流していると、ピンポーンと誰かがやってくる。
お父さんが対応に行って戻ってくると、私の注文しておいた荷物を持ってきてくれた。
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「えっ、別にいいのに。あれ、使わないやつだったから」
随分と消極的な反応だが、果たして、これを見ても同じことが言えるかな?
そう思った私は、段ボールから商品を取り出し、包まれたビニールを引きはがす。
現れたのは、在庫がなくてメーカー取り寄せ品になっていた、一メートル越えのクマさんの大きなぬいぐるみだ。
これには、先ほどまでツーンとしていたエマも、手を震わせてぬいぐるみに近づいていく。
「ありがたくいただきます」
「うん。そうしてくれると助かるよ」
私は異世界でアルくんをモフり、エマは日本でぬいぐるみに包まれる。これぞ私が求めていた、持ちつ持たれつの関係だと思った。
ただ、母親であるノエルさんが苦笑いを浮かべるのも無理はない。
まだ大人のどら焼きも販売していないのに、ポンポンと新しいものを買ってもらうのは、さすがに気が引けるんだろう。
「何だか悪いわね。いつもいろいろと買ってもらっちゃって」
「いえいえ、ノエルさんも何か欲しいものができた時は、遠慮なく教えてくださいね。そ、そんなに高いものでなければ、全然買いますので」
「気遣ってくれなくても大丈夫よ。この世界の日用品を使わせてもらっているだけでも、随分と楽しいから」
エマばかり買うのもなーと思いつつも、ノエルさんがおねだりするような人ではないことくらいは、理解している。
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