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訓練
三柱の絶対者
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目を開ければそこにはいつも見慣れた天井があるはずだった。
しかしそこにあったのは見慣れない天井だった。
「ここ、どこ?」
「天界の砂漠熱宮。君達は必要戦力に決まってしまったからここで戦闘訓練を行う為に転移させたんだ。」
声のした方を振り向くと黒髪の上品な服を着た女の人が立っていた。
「あ、えっと。誰ですか?」
「ああ。私はチハル。地獄の王番だ。よろしく。ホールには後2人待っているから、行こうか。」
「ま、待って。ミミは?ミミはどこにいるの?」
「ああ。あの子ならまだ寝てるよ。」
「そうなんだ。よかった。」
「じゃあ行こうか。」
「はい。」
チハルさん後ろをついて行くと大きなドアがあった。
「このドアの先がホールになっているから覚えておいていてね。」
そう言ってチハルさんはドアを開けた。
「フウカ!ミコト!連れてきたよ!」
「はーい!入ってきて!」
そんな応答があり、チハルさんは中に入っていった。
ホールの中には2人の女の人が豪華そうなソファーに座っていた。
「アリサちゃんだよね。私はフウカ。星神だよ。よろしくね。」
そう言った女の人は茶髪で見たことのないような服を着ていた。
「よろしくお願いします。」
「私はミコト。森の神だよ。」
ミコトという人は焦げ茶色の髪で民族衣裳のような服を着ている。
「よろしくお願いします。」
とその時ホールのドアが開きミミが入ってきた。
「へ?何が起こってるの?ていうかここどこなの…?」
「あ。ミミ。あのねここは天界の砂漠熱宮っていうところでなんか必要戦力…?っていうのに決まったらしくて戦闘訓練?をする為にここに転移?させられてきたらしくて
そこにいる茶髪の人がフウカさんで焦げ茶色の髪の人がミコトさんらしいよ。」
「え…?て、天界?」
「え?う、うん?天界?…………………………。え?」
『ええーーーっ!?』
ーーー
「ごめん。そこらへんの説明して無かったね。説明するよ…。」
そう言ってチハルさんは説明を始める。
「まずここは天界という場所。天界は君達が住んでいる場所とは違う場所にあって、
認められた者しか入れないんだ。例えば神や天使、協力関係にある種族とかね。そして君達は必要戦力に決定された。つまり協力関係にある者で、だから天界に入れるんだ。
そして神というのは一般論でいうとその世界を治める者達の事を言う。
だけどこの世界の神は少し違って全ての世界の監視とサポートを主にしているんだ。
ここまでで質問はある?」
「あのこの世界は、ってことは異世界とかって本当にあるんですか?」
「あるよ。ちなみに世界にはグレードがあるんだけどこの世界は世界のグレードの中で一番上だよ。」
「名前とかってあるんですか?」
「レイフォード神聖界って言う名前だよ。だから上位神の名字は大体レイフォードっていうんだよ。」
「っていうことはチハルさん達はその上位神?っていうのじゃないんですか?」
「ああ。その話をするとややこしくなるから。」
「チハル達の事教えてあげようか?」
「っ!リクラスっ!」
「え?あの最高神のリクラス・トルスファっ!?」
声のした方を見ると金髪の聖職者みたいな格好をした男の人が立っていた。
「せいかーい!じゃあご褒美にチハル達の事教えてあげるよ。」
「おい。ちょっと待て。リクラス。」
「神達には力のカーストがあってね、普通は一番力が強い人が最高神になるんだけどね。
この3人なんと最高神である私よりも強いんだよ。驚きだよね。
でもそれだと最高神へ反逆の意思ありってなっちゃうから名字を捨てたんだよ。
名字がない神は最高神になれないからね。
つまりこの3人は絶対者って事。
私は全力を出してもこの3人には絶対に勝てないんだ。
だから君達のことをこの3人にお願いしたんだよ。」
「最高神が全力を出しても勝てないって…………。」
後でリクラスさんに教えてもらった話によるとチハルさん達『三柱の絶対者』って呼ばれているらしい。
しかしそこにあったのは見慣れない天井だった。
「ここ、どこ?」
「天界の砂漠熱宮。君達は必要戦力に決まってしまったからここで戦闘訓練を行う為に転移させたんだ。」
声のした方を振り向くと黒髪の上品な服を着た女の人が立っていた。
「あ、えっと。誰ですか?」
「ああ。私はチハル。地獄の王番だ。よろしく。ホールには後2人待っているから、行こうか。」
「ま、待って。ミミは?ミミはどこにいるの?」
「ああ。あの子ならまだ寝てるよ。」
「そうなんだ。よかった。」
「じゃあ行こうか。」
「はい。」
チハルさん後ろをついて行くと大きなドアがあった。
「このドアの先がホールになっているから覚えておいていてね。」
そう言ってチハルさんはドアを開けた。
「フウカ!ミコト!連れてきたよ!」
「はーい!入ってきて!」
そんな応答があり、チハルさんは中に入っていった。
ホールの中には2人の女の人が豪華そうなソファーに座っていた。
「アリサちゃんだよね。私はフウカ。星神だよ。よろしくね。」
そう言った女の人は茶髪で見たことのないような服を着ていた。
「よろしくお願いします。」
「私はミコト。森の神だよ。」
ミコトという人は焦げ茶色の髪で民族衣裳のような服を着ている。
「よろしくお願いします。」
とその時ホールのドアが開きミミが入ってきた。
「へ?何が起こってるの?ていうかここどこなの…?」
「あ。ミミ。あのねここは天界の砂漠熱宮っていうところでなんか必要戦力…?っていうのに決まったらしくて戦闘訓練?をする為にここに転移?させられてきたらしくて
そこにいる茶髪の人がフウカさんで焦げ茶色の髪の人がミコトさんらしいよ。」
「え…?て、天界?」
「え?う、うん?天界?…………………………。え?」
『ええーーーっ!?』
ーーー
「ごめん。そこらへんの説明して無かったね。説明するよ…。」
そう言ってチハルさんは説明を始める。
「まずここは天界という場所。天界は君達が住んでいる場所とは違う場所にあって、
認められた者しか入れないんだ。例えば神や天使、協力関係にある種族とかね。そして君達は必要戦力に決定された。つまり協力関係にある者で、だから天界に入れるんだ。
そして神というのは一般論でいうとその世界を治める者達の事を言う。
だけどこの世界の神は少し違って全ての世界の監視とサポートを主にしているんだ。
ここまでで質問はある?」
「あのこの世界は、ってことは異世界とかって本当にあるんですか?」
「あるよ。ちなみに世界にはグレードがあるんだけどこの世界は世界のグレードの中で一番上だよ。」
「名前とかってあるんですか?」
「レイフォード神聖界って言う名前だよ。だから上位神の名字は大体レイフォードっていうんだよ。」
「っていうことはチハルさん達はその上位神?っていうのじゃないんですか?」
「ああ。その話をするとややこしくなるから。」
「チハル達の事教えてあげようか?」
「っ!リクラスっ!」
「え?あの最高神のリクラス・トルスファっ!?」
声のした方を見ると金髪の聖職者みたいな格好をした男の人が立っていた。
「せいかーい!じゃあご褒美にチハル達の事教えてあげるよ。」
「おい。ちょっと待て。リクラス。」
「神達には力のカーストがあってね、普通は一番力が強い人が最高神になるんだけどね。
この3人なんと最高神である私よりも強いんだよ。驚きだよね。
でもそれだと最高神へ反逆の意思ありってなっちゃうから名字を捨てたんだよ。
名字がない神は最高神になれないからね。
つまりこの3人は絶対者って事。
私は全力を出してもこの3人には絶対に勝てないんだ。
だから君達のことをこの3人にお願いしたんだよ。」
「最高神が全力を出しても勝てないって…………。」
後でリクラスさんに教えてもらった話によるとチハルさん達『三柱の絶対者』って呼ばれているらしい。
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