7 / 17
訓練
三柱の絶対者
しおりを挟む
目を開ければそこにはいつも見慣れた天井があるはずだった。
しかしそこにあったのは見慣れない天井だった。
「ここ、どこ?」
「天界の砂漠熱宮。君達は必要戦力に決まってしまったからここで戦闘訓練を行う為に転移させたんだ。」
声のした方を振り向くと黒髪の上品な服を着た女の人が立っていた。
「あ、えっと。誰ですか?」
「ああ。私はチハル。地獄の王番だ。よろしく。ホールには後2人待っているから、行こうか。」
「ま、待って。ミミは?ミミはどこにいるの?」
「ああ。あの子ならまだ寝てるよ。」
「そうなんだ。よかった。」
「じゃあ行こうか。」
「はい。」
チハルさん後ろをついて行くと大きなドアがあった。
「このドアの先がホールになっているから覚えておいていてね。」
そう言ってチハルさんはドアを開けた。
「フウカ!ミコト!連れてきたよ!」
「はーい!入ってきて!」
そんな応答があり、チハルさんは中に入っていった。
ホールの中には2人の女の人が豪華そうなソファーに座っていた。
「アリサちゃんだよね。私はフウカ。星神だよ。よろしくね。」
そう言った女の人は茶髪で見たことのないような服を着ていた。
「よろしくお願いします。」
「私はミコト。森の神だよ。」
ミコトという人は焦げ茶色の髪で民族衣裳のような服を着ている。
「よろしくお願いします。」
とその時ホールのドアが開きミミが入ってきた。
「へ?何が起こってるの?ていうかここどこなの…?」
「あ。ミミ。あのねここは天界の砂漠熱宮っていうところでなんか必要戦力…?っていうのに決まったらしくて戦闘訓練?をする為にここに転移?させられてきたらしくて
そこにいる茶髪の人がフウカさんで焦げ茶色の髪の人がミコトさんらしいよ。」
「え…?て、天界?」
「え?う、うん?天界?…………………………。え?」
『ええーーーっ!?』
ーーー
「ごめん。そこらへんの説明して無かったね。説明するよ…。」
そう言ってチハルさんは説明を始める。
「まずここは天界という場所。天界は君達が住んでいる場所とは違う場所にあって、
認められた者しか入れないんだ。例えば神や天使、協力関係にある種族とかね。そして君達は必要戦力に決定された。つまり協力関係にある者で、だから天界に入れるんだ。
そして神というのは一般論でいうとその世界を治める者達の事を言う。
だけどこの世界の神は少し違って全ての世界の監視とサポートを主にしているんだ。
ここまでで質問はある?」
「あのこの世界は、ってことは異世界とかって本当にあるんですか?」
「あるよ。ちなみに世界にはグレードがあるんだけどこの世界は世界のグレードの中で一番上だよ。」
「名前とかってあるんですか?」
「レイフォード神聖界って言う名前だよ。だから上位神の名字は大体レイフォードっていうんだよ。」
「っていうことはチハルさん達はその上位神?っていうのじゃないんですか?」
「ああ。その話をするとややこしくなるから。」
「チハル達の事教えてあげようか?」
「っ!リクラスっ!」
「え?あの最高神のリクラス・トルスファっ!?」
声のした方を見ると金髪の聖職者みたいな格好をした男の人が立っていた。
「せいかーい!じゃあご褒美にチハル達の事教えてあげるよ。」
「おい。ちょっと待て。リクラス。」
「神達には力のカーストがあってね、普通は一番力が強い人が最高神になるんだけどね。
この3人なんと最高神である私よりも強いんだよ。驚きだよね。
でもそれだと最高神へ反逆の意思ありってなっちゃうから名字を捨てたんだよ。
名字がない神は最高神になれないからね。
つまりこの3人は絶対者って事。
私は全力を出してもこの3人には絶対に勝てないんだ。
だから君達のことをこの3人にお願いしたんだよ。」
「最高神が全力を出しても勝てないって…………。」
後でリクラスさんに教えてもらった話によるとチハルさん達『三柱の絶対者』って呼ばれているらしい。
しかしそこにあったのは見慣れない天井だった。
「ここ、どこ?」
「天界の砂漠熱宮。君達は必要戦力に決まってしまったからここで戦闘訓練を行う為に転移させたんだ。」
声のした方を振り向くと黒髪の上品な服を着た女の人が立っていた。
「あ、えっと。誰ですか?」
「ああ。私はチハル。地獄の王番だ。よろしく。ホールには後2人待っているから、行こうか。」
「ま、待って。ミミは?ミミはどこにいるの?」
「ああ。あの子ならまだ寝てるよ。」
「そうなんだ。よかった。」
「じゃあ行こうか。」
「はい。」
チハルさん後ろをついて行くと大きなドアがあった。
「このドアの先がホールになっているから覚えておいていてね。」
そう言ってチハルさんはドアを開けた。
「フウカ!ミコト!連れてきたよ!」
「はーい!入ってきて!」
そんな応答があり、チハルさんは中に入っていった。
ホールの中には2人の女の人が豪華そうなソファーに座っていた。
「アリサちゃんだよね。私はフウカ。星神だよ。よろしくね。」
そう言った女の人は茶髪で見たことのないような服を着ていた。
「よろしくお願いします。」
「私はミコト。森の神だよ。」
ミコトという人は焦げ茶色の髪で民族衣裳のような服を着ている。
「よろしくお願いします。」
とその時ホールのドアが開きミミが入ってきた。
「へ?何が起こってるの?ていうかここどこなの…?」
「あ。ミミ。あのねここは天界の砂漠熱宮っていうところでなんか必要戦力…?っていうのに決まったらしくて戦闘訓練?をする為にここに転移?させられてきたらしくて
そこにいる茶髪の人がフウカさんで焦げ茶色の髪の人がミコトさんらしいよ。」
「え…?て、天界?」
「え?う、うん?天界?…………………………。え?」
『ええーーーっ!?』
ーーー
「ごめん。そこらへんの説明して無かったね。説明するよ…。」
そう言ってチハルさんは説明を始める。
「まずここは天界という場所。天界は君達が住んでいる場所とは違う場所にあって、
認められた者しか入れないんだ。例えば神や天使、協力関係にある種族とかね。そして君達は必要戦力に決定された。つまり協力関係にある者で、だから天界に入れるんだ。
そして神というのは一般論でいうとその世界を治める者達の事を言う。
だけどこの世界の神は少し違って全ての世界の監視とサポートを主にしているんだ。
ここまでで質問はある?」
「あのこの世界は、ってことは異世界とかって本当にあるんですか?」
「あるよ。ちなみに世界にはグレードがあるんだけどこの世界は世界のグレードの中で一番上だよ。」
「名前とかってあるんですか?」
「レイフォード神聖界って言う名前だよ。だから上位神の名字は大体レイフォードっていうんだよ。」
「っていうことはチハルさん達はその上位神?っていうのじゃないんですか?」
「ああ。その話をするとややこしくなるから。」
「チハル達の事教えてあげようか?」
「っ!リクラスっ!」
「え?あの最高神のリクラス・トルスファっ!?」
声のした方を見ると金髪の聖職者みたいな格好をした男の人が立っていた。
「せいかーい!じゃあご褒美にチハル達の事教えてあげるよ。」
「おい。ちょっと待て。リクラス。」
「神達には力のカーストがあってね、普通は一番力が強い人が最高神になるんだけどね。
この3人なんと最高神である私よりも強いんだよ。驚きだよね。
でもそれだと最高神へ反逆の意思ありってなっちゃうから名字を捨てたんだよ。
名字がない神は最高神になれないからね。
つまりこの3人は絶対者って事。
私は全力を出してもこの3人には絶対に勝てないんだ。
だから君達のことをこの3人にお願いしたんだよ。」
「最高神が全力を出しても勝てないって…………。」
後でリクラスさんに教えてもらった話によるとチハルさん達『三柱の絶対者』って呼ばれているらしい。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる