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第13話 藤の花の天幕の下で・前編
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「沙羅紗、遅いぞ! 妾を待たせるとは随分ではないか!? まあ良い。さっさと次の漫画とやらをよこすが良い! 続きが気になって寝るのが遅くなったのだぞ!」
(後宮って、もっとドロドロした感じだと思ったんだけどな……おかしいな)
後宮内には四つの離宮が四神(朱雀、白虎、青龍、玄武)の方角に建てられている。それぞれ牡丹、菊、銀木犀、藤の紋様が目印となり、各離宮では王妃たちが暮らしている。
私がなぜ他の離宮に居るかと言うと、見回りである。しかしここ一カ月ほど、毎回のように第一王妃の美帆様が突っかかってくるのだ。なんだか懐かない猫のよう。
(暇なのか? 暇なんだろうな)
美しい黒髪に鼻立ちの整った二十代前半で、絶世の美女。ややキツメに感じる雰囲気を纏った彼女は、憤慨しておられる。
今日も紅の漢服に身を包んでいて美しい。
婦人服は織りや刺繍が多く、立衿つきで裾にスリットのあるような服装で、目の保養だったりする。
ちなみに私は漢服の中では仙女っぽい、袖や裾がひらひらしている服で城と藍色と美しい刺繍が気に入っている。
戦闘になると汚してしまうので、できるだけ動きやすい感じを頼んだのに、解せぬ。
「毎回思うのですが、この方はなぜ沙羅紗殿の前だと、あんな残念な感じになるのでしょう?」
「ん~」
私の護衛という名目で、鼬瓏は私の傍にいることが多い。私が来る前は見回りをしていたのだろうが、夜の雰囲気とは全く違う。
呪いのせいもあるが、存在が希薄というか、いるとわかっていても、どうにも視界から外れやすいのだ。
美帆様は毎回、鼬瓏を完全スルーしている。というか気付いてないかも。
「彼女の想定を超える言動をしているからかもしれない。まあ見ていて」
「これ、沙羅紗! 聞いているのか!?」
「はいはい。聞いてますよ。そもそも『こんな絵だらけの本なんて読む価値がない』って言ったのは誰でしたでしょう?」
ギャンギャン騒いでいた美帆様の動きが、面白いぐらいピタリと固まる。
「ち、小さいことを言うでない! 本来なら妾のためを考え、朝一でも感想を聞きに──」
「見回りの仕事があるので、異常がなければ失礼します」
「ちょ、ま、待つのだ!」
踵を返して離宮を出た。鼬瓏も私の歩幅と合わせてくる。
脇目も振らずさくさくと歩く。しかし諦めの悪い美帆様は、私に抱きついて引き止めようとする。
びえええん、と泣きそうな顔をしているギャップに「からかいがいがあるなぁ」とほくほくしてしまう。この通り超絶美人なのだが、自分の想定した反応をされると、こんなふうにあわあわしてしまうのだ。
(今までこんな風に接する人がいなかったんだろうな)
「待って、行かないで!」
「えー、どうしましょう」
「沙羅紗!」
「はいはい。それなら最初から不遜な態度しないことです。はい、二巻ですよ。これでツンデレがなんなのか分かるといいですね」
「ふん。これさえあればお前にもう用はない! 何処へなりとも行くが良い!」
「あ、ちなみにその漫画、まだ続きますよ」
「え」
「じゃ、もう来ないので」
「嘘、嘘だからぁあああ! 妾の宝石をあげるから!」
ピタリと立ち止まる。
今後のことも考えて、貰えるものは貰っておくのが私だ。
「ふふふっ、しょうがないですね」
「沙羅紗殿……」
(これで臨時収入ゲット! 資産はこういう時でも増やしておかないとね!)
首回りにひっついている蒼月は、お眠なのか静かだ。モフモフで可愛い。いつものツッコミ役がいないのはちょっぴり寂しい。
私の言動に鼬瓏は呆れているのかもしれないが、こちとら正当報酬なのだから文句ないはずだ。
「私がいくらでも贈るというのに……」
「ん? 何か言いました?」
「いえ」
「ほら! 早く来るがいい。沙羅紗のために美味い茶を用意しておるのだ。味わっていくがいい」
「しょうがないですね。感想会に付き合ってあげますよ」
「うむ! くれぐれもネタバレというものはするでないぞ」
「はいはい」
これが第一王妃の本性である。とんでもない美貌の美女なのだが、表情が硬く上からの物言いのせいで、絶対零度の美妃と呼ばれているとか。
実際は感情を表に出しにくく、ツンデレ乙女だったりする。あとあの漫画は日本語なのだが、一日で日本語を理解するほど頭がいい。
私は第一王妃の宮に漂う邪気を祓ったのち、第二王妃のいる宮を目指す。第一王妃の宮は個々人で術士を雇っており、結界を張っているのでアヤカシの被害もほとんどない。
王妃の側面としては、大変優秀なのであった。うん、颯懍がもっとこの宮を訪れるように勧めておこう。とりあえず、壁ドンと、顎クイをマスターして貰えば、美帆様も喜ぶはず!
***
蒼月はオヤツを食べるときだけ復活してまた眠ってしまった。最近オコジョ姿が板に付いているのか、昼間がスヤスヤして愛くるしすぎる。
貴重な宝石と美味しいお茶をゲットしたので、ホクホクしながら私たちは第一王妃の宮から離れた。
「第一王妃の宮、結界とかしっかりしているし綻びもないから明日は通らなくていいかな……」
「……漫画の続きが気になっていると思うので、絶対に行った方がいいかと」
「……やっぱり?」
チラリと鼬瓏を盗み見るが女装した青年の姿だ。私の目が慣れてきてしまったのか、呪いが弱まったのか。あまりに凝視していたせいか、鼬瓏と目が合った。
昼間はかっこよさが際立つ。女装してても着こなしている感がすごいのよね。
「沙羅紗殿……(いい加減、沈黙だけでは彼女の心は開けない。覚悟を決めるしかない)これは知人の話なのですが……」
「(自分の話あるある! この世界でもあるのね!)……へえ、知人ね」
「はい。特殊な呪いらしいのですが、なんでも真実の愛と深いキスで解除できる……ところまでは解読できたらしいのです……。そしてその知人は最近、気になる――というか好いている人がいるようで(今更だけれど本人を目の前に相談するのは……判断を誤ったか!?)」
「ふ、ふーーん(なぜ本人に聞くの? え、もしかして私が好きじゃないとか? だから相談している?)んーーー、兎にも角にも呪われているなら、試してみても良いんじゃあない?」
「そう……思いますか?(思っていたよりも反応がいい?)」
私は天気の話をするように暢気な声で返答する。実際は声がかなり震えているし、動揺し掛けで口元が震えていた。
「(やっぱり本命は私じゃないっぽい? まあ、夜訪れる理由はバカ皇帝から無理矢理でも引き止めろ、って勅命が降っているからしている可能性だってあるもの。ぐぬぬ……、なんかそれって私ばかり好意を寄せている感じがしてなんかムカツク。それなら仕掛けてみるしかない)……脈があるなら、二人きりの場所でちょっと積極的になってみたら?」
これなら私に手を出すかで判断ができる。我ながら素晴らしい提案だ。
「(ああ、なるほど。だから沙羅紗殿は雰囲気を出さないために、いつも眠り薬の入ったお茶を毎回飲ましているのか。……夜明け前に添い寝して目を覚ますたびに、寝込みを襲いそうになるのを必死で抑えていることを……この方は知らないのだろうな)そう……ですね」
納得したような──覚悟を決めた面持ちでいる。
私は話をここで切り上げようとしたのだが、不意に鼬瓏に腕を引っ張られて藤の花が咲き誇る東屋に連れて行かれる。
「ん? え?」
「…………」
視界いっぱいに広がる藤色の花が、東屋の天井から垂れ下がって幻想的で美しかった。
「わあ、藤色の花の天幕……。こんな場所があったの、ね!?」
鼬瓏が唐突に立ち止まったと思ったら、振り返って私を抱き寄せた。引き締まった男の人の肉体だと否応でも実感する。
「え? 鼬瓏?」
「こんな姿で困惑するかもしれませんが、私は──男として、貴女が好きです」
「え、あ、うん? ありがとう? (え、もしかして、今ここで始める感じ!? 雰囲気作りは!?)」
(後宮って、もっとドロドロした感じだと思ったんだけどな……おかしいな)
後宮内には四つの離宮が四神(朱雀、白虎、青龍、玄武)の方角に建てられている。それぞれ牡丹、菊、銀木犀、藤の紋様が目印となり、各離宮では王妃たちが暮らしている。
私がなぜ他の離宮に居るかと言うと、見回りである。しかしここ一カ月ほど、毎回のように第一王妃の美帆様が突っかかってくるのだ。なんだか懐かない猫のよう。
(暇なのか? 暇なんだろうな)
美しい黒髪に鼻立ちの整った二十代前半で、絶世の美女。ややキツメに感じる雰囲気を纏った彼女は、憤慨しておられる。
今日も紅の漢服に身を包んでいて美しい。
婦人服は織りや刺繍が多く、立衿つきで裾にスリットのあるような服装で、目の保養だったりする。
ちなみに私は漢服の中では仙女っぽい、袖や裾がひらひらしている服で城と藍色と美しい刺繍が気に入っている。
戦闘になると汚してしまうので、できるだけ動きやすい感じを頼んだのに、解せぬ。
「毎回思うのですが、この方はなぜ沙羅紗殿の前だと、あんな残念な感じになるのでしょう?」
「ん~」
私の護衛という名目で、鼬瓏は私の傍にいることが多い。私が来る前は見回りをしていたのだろうが、夜の雰囲気とは全く違う。
呪いのせいもあるが、存在が希薄というか、いるとわかっていても、どうにも視界から外れやすいのだ。
美帆様は毎回、鼬瓏を完全スルーしている。というか気付いてないかも。
「彼女の想定を超える言動をしているからかもしれない。まあ見ていて」
「これ、沙羅紗! 聞いているのか!?」
「はいはい。聞いてますよ。そもそも『こんな絵だらけの本なんて読む価値がない』って言ったのは誰でしたでしょう?」
ギャンギャン騒いでいた美帆様の動きが、面白いぐらいピタリと固まる。
「ち、小さいことを言うでない! 本来なら妾のためを考え、朝一でも感想を聞きに──」
「見回りの仕事があるので、異常がなければ失礼します」
「ちょ、ま、待つのだ!」
踵を返して離宮を出た。鼬瓏も私の歩幅と合わせてくる。
脇目も振らずさくさくと歩く。しかし諦めの悪い美帆様は、私に抱きついて引き止めようとする。
びえええん、と泣きそうな顔をしているギャップに「からかいがいがあるなぁ」とほくほくしてしまう。この通り超絶美人なのだが、自分の想定した反応をされると、こんなふうにあわあわしてしまうのだ。
(今までこんな風に接する人がいなかったんだろうな)
「待って、行かないで!」
「えー、どうしましょう」
「沙羅紗!」
「はいはい。それなら最初から不遜な態度しないことです。はい、二巻ですよ。これでツンデレがなんなのか分かるといいですね」
「ふん。これさえあればお前にもう用はない! 何処へなりとも行くが良い!」
「あ、ちなみにその漫画、まだ続きますよ」
「え」
「じゃ、もう来ないので」
「嘘、嘘だからぁあああ! 妾の宝石をあげるから!」
ピタリと立ち止まる。
今後のことも考えて、貰えるものは貰っておくのが私だ。
「ふふふっ、しょうがないですね」
「沙羅紗殿……」
(これで臨時収入ゲット! 資産はこういう時でも増やしておかないとね!)
首回りにひっついている蒼月は、お眠なのか静かだ。モフモフで可愛い。いつものツッコミ役がいないのはちょっぴり寂しい。
私の言動に鼬瓏は呆れているのかもしれないが、こちとら正当報酬なのだから文句ないはずだ。
「私がいくらでも贈るというのに……」
「ん? 何か言いました?」
「いえ」
「ほら! 早く来るがいい。沙羅紗のために美味い茶を用意しておるのだ。味わっていくがいい」
「しょうがないですね。感想会に付き合ってあげますよ」
「うむ! くれぐれもネタバレというものはするでないぞ」
「はいはい」
これが第一王妃の本性である。とんでもない美貌の美女なのだが、表情が硬く上からの物言いのせいで、絶対零度の美妃と呼ばれているとか。
実際は感情を表に出しにくく、ツンデレ乙女だったりする。あとあの漫画は日本語なのだが、一日で日本語を理解するほど頭がいい。
私は第一王妃の宮に漂う邪気を祓ったのち、第二王妃のいる宮を目指す。第一王妃の宮は個々人で術士を雇っており、結界を張っているのでアヤカシの被害もほとんどない。
王妃の側面としては、大変優秀なのであった。うん、颯懍がもっとこの宮を訪れるように勧めておこう。とりあえず、壁ドンと、顎クイをマスターして貰えば、美帆様も喜ぶはず!
***
蒼月はオヤツを食べるときだけ復活してまた眠ってしまった。最近オコジョ姿が板に付いているのか、昼間がスヤスヤして愛くるしすぎる。
貴重な宝石と美味しいお茶をゲットしたので、ホクホクしながら私たちは第一王妃の宮から離れた。
「第一王妃の宮、結界とかしっかりしているし綻びもないから明日は通らなくていいかな……」
「……漫画の続きが気になっていると思うので、絶対に行った方がいいかと」
「……やっぱり?」
チラリと鼬瓏を盗み見るが女装した青年の姿だ。私の目が慣れてきてしまったのか、呪いが弱まったのか。あまりに凝視していたせいか、鼬瓏と目が合った。
昼間はかっこよさが際立つ。女装してても着こなしている感がすごいのよね。
「沙羅紗殿……(いい加減、沈黙だけでは彼女の心は開けない。覚悟を決めるしかない)これは知人の話なのですが……」
「(自分の話あるある! この世界でもあるのね!)……へえ、知人ね」
「はい。特殊な呪いらしいのですが、なんでも真実の愛と深いキスで解除できる……ところまでは解読できたらしいのです……。そしてその知人は最近、気になる――というか好いている人がいるようで(今更だけれど本人を目の前に相談するのは……判断を誤ったか!?)」
「ふ、ふーーん(なぜ本人に聞くの? え、もしかして私が好きじゃないとか? だから相談している?)んーーー、兎にも角にも呪われているなら、試してみても良いんじゃあない?」
「そう……思いますか?(思っていたよりも反応がいい?)」
私は天気の話をするように暢気な声で返答する。実際は声がかなり震えているし、動揺し掛けで口元が震えていた。
「(やっぱり本命は私じゃないっぽい? まあ、夜訪れる理由はバカ皇帝から無理矢理でも引き止めろ、って勅命が降っているからしている可能性だってあるもの。ぐぬぬ……、なんかそれって私ばかり好意を寄せている感じがしてなんかムカツク。それなら仕掛けてみるしかない)……脈があるなら、二人きりの場所でちょっと積極的になってみたら?」
これなら私に手を出すかで判断ができる。我ながら素晴らしい提案だ。
「(ああ、なるほど。だから沙羅紗殿は雰囲気を出さないために、いつも眠り薬の入ったお茶を毎回飲ましているのか。……夜明け前に添い寝して目を覚ますたびに、寝込みを襲いそうになるのを必死で抑えていることを……この方は知らないのだろうな)そう……ですね」
納得したような──覚悟を決めた面持ちでいる。
私は話をここで切り上げようとしたのだが、不意に鼬瓏に腕を引っ張られて藤の花が咲き誇る東屋に連れて行かれる。
「ん? え?」
「…………」
視界いっぱいに広がる藤色の花が、東屋の天井から垂れ下がって幻想的で美しかった。
「わあ、藤色の花の天幕……。こんな場所があったの、ね!?」
鼬瓏が唐突に立ち止まったと思ったら、振り返って私を抱き寄せた。引き締まった男の人の肉体だと否応でも実感する。
「え? 鼬瓏?」
「こんな姿で困惑するかもしれませんが、私は──男として、貴女が好きです」
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