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桜井リョウスケの場合
side:桜井リョウスケ 文化祭①
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あっという間に文化祭の日を迎えた。
映画は一応完成したが、正直言って面白くはない。
ただ、これが青春の一部になることは変わりないだろう。
午前の2時間くらいはクラスの受付で、午後から吹奏楽部の発表に参加する。
『ピーンポーンパーンポーン』
『これより火裡高校の文化祭を開始いたします。今日は一日楽しく過ごしましょう』
校内放送が流れ、文化祭が始まった。
文化祭にあるあるの飲食店やお化け屋敷などをやっているクラスが多いようだった。
映画を作っているクラスは他になく、物珍しさで寄っていく人は多かった。
映画、といっても短編なので15分に1回くらいのペースで上映していく。
「こんにちは」
声の方を見ると猪狩さんとその友達が2人立っていた。
「入れますか?」
「3人ですね。…はい。大丈夫です」
猪狩さんは会釈をして教室入っていった。
「リョウ、さっきの猪狩さん?」
「うん、入ってくれたよ」
うっちゃんが俺の横にある椅子に座る。
「そろそろ時間だな。交代しようか?」
「ありがとう。お腹減ってきた。なんか食べたいかも」
学生にはチケットが何枚か渡されているのでそれを使って屋台に行こうかと思っている。
俺は立ちあがろうとすると、うっちゃんが「まあまあ」と肩を押さえて妨害してきた。
「え、何?」
「この回が終わってからでもいいでしょ」
「? まあ」
ざわざわする中から声が聞こえてきた。
「うーかわくん!」
長谷川さんだ。手を振りながらこちらに来る。
「お、なんか食べてきた?」
「うん。1年生のクレープ屋さん、美味しかったよ。」
「クレープ?!レベル高くね?」
「だよね!猪狩さんのクラスだったと思うけど。いなかったんだよねー」
「今、ちょうど俺らの上映観てくれてる」
「本当?やったねぇ♪」
長谷川さんは俺を見ながら話してくる。
「何?」
「次、交代の時間?せっかくならさぁ……」
と長谷川さんが言いかけて、うっちゃんが、「ちょい!」と止める。
長谷川さんは少しムッとした顔をしている。
うっちゃんは、「もうすぐ上映終わるな」と教室を見た。
映画は一応完成したが、正直言って面白くはない。
ただ、これが青春の一部になることは変わりないだろう。
午前の2時間くらいはクラスの受付で、午後から吹奏楽部の発表に参加する。
『ピーンポーンパーンポーン』
『これより火裡高校の文化祭を開始いたします。今日は一日楽しく過ごしましょう』
校内放送が流れ、文化祭が始まった。
文化祭にあるあるの飲食店やお化け屋敷などをやっているクラスが多いようだった。
映画を作っているクラスは他になく、物珍しさで寄っていく人は多かった。
映画、といっても短編なので15分に1回くらいのペースで上映していく。
「こんにちは」
声の方を見ると猪狩さんとその友達が2人立っていた。
「入れますか?」
「3人ですね。…はい。大丈夫です」
猪狩さんは会釈をして教室入っていった。
「リョウ、さっきの猪狩さん?」
「うん、入ってくれたよ」
うっちゃんが俺の横にある椅子に座る。
「そろそろ時間だな。交代しようか?」
「ありがとう。お腹減ってきた。なんか食べたいかも」
学生にはチケットが何枚か渡されているのでそれを使って屋台に行こうかと思っている。
俺は立ちあがろうとすると、うっちゃんが「まあまあ」と肩を押さえて妨害してきた。
「え、何?」
「この回が終わってからでもいいでしょ」
「? まあ」
ざわざわする中から声が聞こえてきた。
「うーかわくん!」
長谷川さんだ。手を振りながらこちらに来る。
「お、なんか食べてきた?」
「うん。1年生のクレープ屋さん、美味しかったよ。」
「クレープ?!レベル高くね?」
「だよね!猪狩さんのクラスだったと思うけど。いなかったんだよねー」
「今、ちょうど俺らの上映観てくれてる」
「本当?やったねぇ♪」
長谷川さんは俺を見ながら話してくる。
「何?」
「次、交代の時間?せっかくならさぁ……」
と長谷川さんが言いかけて、うっちゃんが、「ちょい!」と止める。
長谷川さんは少しムッとした顔をしている。
うっちゃんは、「もうすぐ上映終わるな」と教室を見た。
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