34 / 45
第三十四話・京都土産
しおりを挟む
洗面所で化粧ポーチに入れたメイク道具を使って出掛ける準備をしていると、その横で佳奈が洗濯物をカゴに入れに来る。いつも通りの朝の光景だったが、愛華が手元に置いているポーチに視線を送ると、佳奈が少し照れ笑いを見せた。
要らないと言っておいたにも関わらず、佳奈は家族全員分のお土産を買ってきてくれていた。友達もみんな、家族へ買っていたから、と言い訳のようなことを言っていたが、きっと照れ隠しなんだろう。西陣織や京ちりめんの生地を使った和柄の華やかな京都土産。修司には眼鏡ケースを、柚月には手鏡、愛華には化粧ポーチと、ちゃんとそれぞれのことを考えて選んでくれたのが分かる。
佳奈から貰った桜色のポーチは、小花の中を白兎が飛び跳ねている愛らしい絵柄で、愛華が普段からバッグに入れて持ち歩いていたピンク色のポーチとサイズ感がよく似ていた。もしかして佳奈は姉が愛用していた化粧ポーチのことを覚えていて、似た雰囲気の物を探してくれていたのかも、と思わずにいられない。
受け取ってすぐ、愛華は佳奈の目の前でポーチの中身を入れ替えて、新しいポーチを使い出した。持ち始めた翌日には真由が目ざとく、「あ、化粧ポーチ変えたんだ」と気付いてくれたから、「妹の修学旅行土産」と得意げに答えた。
「最近の小学生は使い道の無いちっちゃい置物とかは買わないんだね」と真由は感心していたが、実は佳奈の部屋にはそのちっちゃい置物が机の上にずらっと並んでいたりする……。
月初めに修学旅行があったせいで忘れかけていたが、三の倍数の月末は佳奈が離れて暮らしている実父との面会日がある。大抵は月末の土曜日らしく、その一週間ほど前になると父親から待ち合わせ場所の連絡が入ってくるみたいだった。
月末が近付くにつれ、目に見えて口数が少なくなった妹は、決して自分からはその理由を言おうとはしない。我が儘を言って周りを困らせてしまうことに敏感だから、一人で静かに我慢してしまう。大人の目を気にし過ぎて、良い子を演じきろうとしてしまうのだ。愛華自身も似たようなところがあるから、その気持ちはよく理解できる。
次の塾で四字熟語のテストがあるらしく、ソファーに座って膝の上のクルミを撫でながら、佳奈は四字熟語とその意味をブツブツと声に出して唱えていた。ホッチキス止めされたプリントを捲っては難しい顔をしている。
エコバッグの中から買ってきた物を取り出して、今日の夕ご飯で使う食材とをより分けていると、リビングの方から佳奈の大きな溜め息が耳に入ってくる。それがテスト勉強に対しての嘆きでないのは、あえて聞かなくても分かった。
「佳奈ちゃん、嫌なことは別に無理にしなくていいんだよ?」
夕ご飯中も黙り込んだままの佳奈に、愛華がやや軽めの口調で語りかける。本人が話す気が無いものを無理して問いただすつもりはなかったから、具体的に何に対してかは触れない。
「もし我慢してることがあるんなら、お母さんと話してみなよ。子供が嫌がることを無理強いするような人じゃないでしょ?」
「……」
向かいに座る愛華のことを、佳奈は黙って見上げる。泣くのを耐えている潤んだ瞳が、差し伸べられた手を掴むかどうか悩んでいるようにも見えた。きっと出会ったばかりの佳奈なら、その手を掴み返すことは絶対に無かっただろう。
でも、今の佳奈は恐る恐るながらも愛華に対して、自分が思っていることを話し始めてくれる。言わずもがな、これはものすごい進歩だ。
「……お父さんと、会うのが嫌なの」
「うん、そっか」
「私と会うの、無理して会ってるのが分かるから。お母さんとの約束だから会ってくれてるだけだから……」
実父は義務感だけで娘と面会しているんだと、佳奈の目にもはっきりと分かって辛いのだと、ゆっくり話し始める。毎回同じことを聞かれ、同じことを答えるだけの会話。父親は娘のことなんて、全く興味がないのだ。長い沈黙の中、別に好きでもないメニューから選んだ食事をただ口に入れていくだけの、苦痛な時間。歩いていても娘のことを振り返りもしない父親の後を、はぐれないよう必死で追いかけるのは、虚しさしか感じないと目を潤ませる。
「最初の頃はお父さんも優しかったし、会えるのは嬉しかったんだけど。今は全然そうじゃない。お父さんも私と会っても楽しそうじゃないし、ずっとスマホばかり見てる」
元妻と別れる際に交わした約束だから会ってるだけ。でも、その約束は誰の為のものだったんだろうか。
愛華も喫茶店で少しだけ様子を見ていたから、佳奈が伝えたがっていることはすぐに理解できた。きっと父親の方も少なからず面倒に思っていそうだった。
「佳奈ちゃんが会いたくないなら、会わなくていいんじゃないかなぁ」
「そうなの?」
「だって、子供がお父さんと会いたがるだろうからって決めるものじゃないのかな、面会日って」
愛華も子供の立場だから、いまいち断言できないが、確かにそういうイメージを持っている。離婚しても父親はちゃんといるよということを示す為に決めているのなら、その子供自身に拒否権があるはずだ。ただ、柚月達がどういった話し合いの上で決めたことなのかが分からないから何とも言えないけれど。
夜の恒例のビデオ通話で、画面の向こうの柚月は険しい表情をしながら、娘からの訴えを静かに聞いていた。佳奈は言葉を選びつつ、自分が思っていることと、その理由を一生懸命に説明する。
「……うん、分かったわ。向こうへはお母さんが連絡しておくから」
「本当にいいの?」
「いいも何も、佳奈が会いたくないんでしょう? 無理して会う必要なんてないわ――でも、もしまた会いたくなった時は、黙ってないでちゃんと言うのよ。あれでもあなたの父親なんだから」
スマホの画面に映る母に向かって、佳奈は黙って頷き返していた。柚月は終始、ハァと大袈裟なくらい大きな溜め息をついて、「あの男、許さないわ……」と元夫に対して恨み節を吐いていた。
画面の隅にチラチラと映り込んでいた修司はずっと苦笑いを浮かべている。あの様子だと、柚月達の離婚理由は全て聞いているのだろう。これまでのことから、愛華も何となく想像がついたが。
要らないと言っておいたにも関わらず、佳奈は家族全員分のお土産を買ってきてくれていた。友達もみんな、家族へ買っていたから、と言い訳のようなことを言っていたが、きっと照れ隠しなんだろう。西陣織や京ちりめんの生地を使った和柄の華やかな京都土産。修司には眼鏡ケースを、柚月には手鏡、愛華には化粧ポーチと、ちゃんとそれぞれのことを考えて選んでくれたのが分かる。
佳奈から貰った桜色のポーチは、小花の中を白兎が飛び跳ねている愛らしい絵柄で、愛華が普段からバッグに入れて持ち歩いていたピンク色のポーチとサイズ感がよく似ていた。もしかして佳奈は姉が愛用していた化粧ポーチのことを覚えていて、似た雰囲気の物を探してくれていたのかも、と思わずにいられない。
受け取ってすぐ、愛華は佳奈の目の前でポーチの中身を入れ替えて、新しいポーチを使い出した。持ち始めた翌日には真由が目ざとく、「あ、化粧ポーチ変えたんだ」と気付いてくれたから、「妹の修学旅行土産」と得意げに答えた。
「最近の小学生は使い道の無いちっちゃい置物とかは買わないんだね」と真由は感心していたが、実は佳奈の部屋にはそのちっちゃい置物が机の上にずらっと並んでいたりする……。
月初めに修学旅行があったせいで忘れかけていたが、三の倍数の月末は佳奈が離れて暮らしている実父との面会日がある。大抵は月末の土曜日らしく、その一週間ほど前になると父親から待ち合わせ場所の連絡が入ってくるみたいだった。
月末が近付くにつれ、目に見えて口数が少なくなった妹は、決して自分からはその理由を言おうとはしない。我が儘を言って周りを困らせてしまうことに敏感だから、一人で静かに我慢してしまう。大人の目を気にし過ぎて、良い子を演じきろうとしてしまうのだ。愛華自身も似たようなところがあるから、その気持ちはよく理解できる。
次の塾で四字熟語のテストがあるらしく、ソファーに座って膝の上のクルミを撫でながら、佳奈は四字熟語とその意味をブツブツと声に出して唱えていた。ホッチキス止めされたプリントを捲っては難しい顔をしている。
エコバッグの中から買ってきた物を取り出して、今日の夕ご飯で使う食材とをより分けていると、リビングの方から佳奈の大きな溜め息が耳に入ってくる。それがテスト勉強に対しての嘆きでないのは、あえて聞かなくても分かった。
「佳奈ちゃん、嫌なことは別に無理にしなくていいんだよ?」
夕ご飯中も黙り込んだままの佳奈に、愛華がやや軽めの口調で語りかける。本人が話す気が無いものを無理して問いただすつもりはなかったから、具体的に何に対してかは触れない。
「もし我慢してることがあるんなら、お母さんと話してみなよ。子供が嫌がることを無理強いするような人じゃないでしょ?」
「……」
向かいに座る愛華のことを、佳奈は黙って見上げる。泣くのを耐えている潤んだ瞳が、差し伸べられた手を掴むかどうか悩んでいるようにも見えた。きっと出会ったばかりの佳奈なら、その手を掴み返すことは絶対に無かっただろう。
でも、今の佳奈は恐る恐るながらも愛華に対して、自分が思っていることを話し始めてくれる。言わずもがな、これはものすごい進歩だ。
「……お父さんと、会うのが嫌なの」
「うん、そっか」
「私と会うの、無理して会ってるのが分かるから。お母さんとの約束だから会ってくれてるだけだから……」
実父は義務感だけで娘と面会しているんだと、佳奈の目にもはっきりと分かって辛いのだと、ゆっくり話し始める。毎回同じことを聞かれ、同じことを答えるだけの会話。父親は娘のことなんて、全く興味がないのだ。長い沈黙の中、別に好きでもないメニューから選んだ食事をただ口に入れていくだけの、苦痛な時間。歩いていても娘のことを振り返りもしない父親の後を、はぐれないよう必死で追いかけるのは、虚しさしか感じないと目を潤ませる。
「最初の頃はお父さんも優しかったし、会えるのは嬉しかったんだけど。今は全然そうじゃない。お父さんも私と会っても楽しそうじゃないし、ずっとスマホばかり見てる」
元妻と別れる際に交わした約束だから会ってるだけ。でも、その約束は誰の為のものだったんだろうか。
愛華も喫茶店で少しだけ様子を見ていたから、佳奈が伝えたがっていることはすぐに理解できた。きっと父親の方も少なからず面倒に思っていそうだった。
「佳奈ちゃんが会いたくないなら、会わなくていいんじゃないかなぁ」
「そうなの?」
「だって、子供がお父さんと会いたがるだろうからって決めるものじゃないのかな、面会日って」
愛華も子供の立場だから、いまいち断言できないが、確かにそういうイメージを持っている。離婚しても父親はちゃんといるよということを示す為に決めているのなら、その子供自身に拒否権があるはずだ。ただ、柚月達がどういった話し合いの上で決めたことなのかが分からないから何とも言えないけれど。
夜の恒例のビデオ通話で、画面の向こうの柚月は険しい表情をしながら、娘からの訴えを静かに聞いていた。佳奈は言葉を選びつつ、自分が思っていることと、その理由を一生懸命に説明する。
「……うん、分かったわ。向こうへはお母さんが連絡しておくから」
「本当にいいの?」
「いいも何も、佳奈が会いたくないんでしょう? 無理して会う必要なんてないわ――でも、もしまた会いたくなった時は、黙ってないでちゃんと言うのよ。あれでもあなたの父親なんだから」
スマホの画面に映る母に向かって、佳奈は黙って頷き返していた。柚月は終始、ハァと大袈裟なくらい大きな溜め息をついて、「あの男、許さないわ……」と元夫に対して恨み節を吐いていた。
画面の隅にチラチラと映り込んでいた修司はずっと苦笑いを浮かべている。あの様子だと、柚月達の離婚理由は全て聞いているのだろう。これまでのことから、愛華も何となく想像がついたが。
4
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
ぼくたちのたぬきち物語
アポロ
ライト文芸
一章にエピソード①〜⑩をまとめました。大人のための童話風ライト文芸として書きましたが、小学生でも読めます。
どの章から読みはじめても大丈夫です。
挿絵はアポロの友人・絵描きのひろ生さん提供。
アポロとたぬきちの見守り隊長、いつもありがとう。
初稿はnoteにて2021年夏〜22年冬、「こたぬきたぬきち、町へゆく」のタイトルで連載していました。
この思い入れのある作品を、全編加筆修正してアルファポリスに投稿します。
🍀一章│①〜⑩のあらすじ🍀
たぬきちは、化け狸の子です。
生まれてはじめて変化の術に成功し、ちょっとおしゃれなかわいい少年にうまく化けました。やったね。
たぬきちは、人生ではじめて山から町へ行くのです。(はい、人生です)
現在行方不明の父さんたぬき・ぽんたから教えてもらった記憶を頼りに、憧れの町の「映画館」を目指します。
さて無事にたどり着けるかどうか。
旅にハプニングはつきものです。
少年たぬきちの小さな冒険を、ぜひ見守ってあげてください。
届けたいのは、ささやかな感動です。
心を込め込め書きました。
あなたにも、届け。
あおとみずいろと、あかいろと
蒼真まこ
現代文学
私は、父と母の愛を知らない。けれど悲しいと思ったことはなかった。大好きなおじさんが傍にいてくれたから──。
父の双子の兄である青葉おじさんに育てられた私は、幸せに暮らしていた。実の父である水樹が突然海外から帰国するまでは。
「私を捨てて海外に行ってしまったくせに……」
今更「お父さん」なんて呼びたくない。
私と父の和解を望む青葉おじさんの気持ちを考え、どうにか父親を受け入れようとした。
けれど父の水樹は衝撃の告白をする。
「俺は朱里を殺そうとした。おまえは俺を、一生許してはいけない」
私がいらない子だから、父は私を捨てたの?
おじさんの言葉も信じられなくなった私は家を飛び出し、同級生の少年海斗に救いを求める。
ぶっきらぼうだけど優しい海斗に支えられながら、私はおじさんと父に向き合うことを決めた。
「全部話すよ。朱里の母親のことも、僕たち兄弟のことも」
父とおじさんは語る。 それぞれに青春と出会い、切ない別れがあったことを。
そして私は、生まれてきた意味と生きていく尊さを知る──。
不可思議な絆で結ばれた双子の兄弟、
その娘の朱里と、今は亡き母の桃子。
これはとある家族の、絆と再生の物語。
章ごとに視点が変わっていきます。
第一章は主人公の朱里
第二章は朱里のおじさんである青葉
第三章は朱里の実父である水樹
第四章で視点は再び朱里に戻り、完結へと進みます。
※エブリスタと小説家になろうにも掲載していますが、こちらは改稿版となります。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ホウセンカ
えむら若奈
恋愛
☆面倒な女×クセ強男の不器用で真っ直ぐな純愛ラブストーリー!
誰もが振り返る美しい容姿を持つ姫野 愛茉(ひめの えま)は、常に“本当の自分”を隠して生きていた。
そして“理想の自分”を“本当の自分”にするため地元を離れた大学に進学し、初めて参加した合コンで浅尾 桔平(あさお きっぺい)と出会う。
目つきが鋭くぶっきらぼうではあるものの、不思議な魅力を持つ桔平に惹かれていく愛茉。桔平も愛茉を気に入り2人は急接近するが、愛茉は常に「嫌われるのでは」と不安を抱えていた。
「明確な理由がないと、不安?」
桔平の言葉のひとつひとつに揺さぶられる愛茉が、不安を払拭するために取った行動とは――
※本作品はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
※イラストは自作です。転載禁止。
マキノのカフェ開業奮闘記 ~Café Le Repos~
Repos
ライト文芸
カフェ開業を夢見たマキノが、田舎の古民家を改装して開業する物語。
おいしいご飯がたくさん出てきます。
いろんな人に出会って、気づきがあったり、迷ったり、泣いたり。
助けられたり、恋をしたり。
愛とやさしさののあふれるお話です。
なろうにも投降中
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる