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大河原 進也
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しおりを挟む夜空にはたくさんの星が散りばめられている。
よく昔話では死んだ人は星になるって言うけど。
じゃあ、あの中にママもいるのだろうか。
ママが心配しているような気がして、私は下へと顔を逸らした。
ママの事を悪く言う人達なんかの世話になんかなりたくない。
でも、どんなに大人ぶったって、私はまだ小学生。
一人で生きていく事なんてできないのはわかってる。
ママ…私、どうすればいい?
「蛍ちゃんっ」
振り返ると未夢さんと夢ちゃんの姿。
走って来てくれたの?私のために…。
「……」
今声を出したらきっと甘えちゃう。
言ってはいけない言葉を口にしてしまう。
「『一緒に住もう』」
「…え?」
私今、口に出しちゃった!?
「あんな人達の所へ行くことなんてない。
うちで一緒に住もう、蛍ちゃん」
――空耳じゃない?
「そうだよ。蛍ちゃんうちに来てくれたら、あたし毎日楽しい!!」
「未夢さ…夢ちゃん…」
ダメ…泣いちゃダメ。
わかってるの。
夢ちゃんのうちだって夢ちゃんの下に三人も子供がいて、もう余裕なんてあるはずがない。
ママの仕事が忙しくて夢ちゃんの所へ数日預けられた時があった。
夜トイレに起きたとき、夢ちゃんのパパと未夢さんが言い争っていたのを聞いたことがある。
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