佰肆拾字のお話

紀之介

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愛の深さ

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「そのメモ、ちょっと見せて」

「はい」

「やっぱり。えーちゃんは、私の方が好き」

「─ へ?!」

「だってぇ、私の方は こんなに綺麗な字でに書いてくれてるし♡」

「その違いは── 時間がある時に書いたか、渡す直前に走り書きしたかだと思うな」

「私への愛の方が深いの!」

「…はいはい」
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