佰肆拾字のお話

紀之介

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俺の屍を越えてゆけ!

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「明日は、ついにその日だ」

「ああ」

「多分── 俺はダメと思う」

「…は?!」

「だからお前は、俺の屍を越えてゆけ!」

「……せめて、一夜漬けぐらいしたらどうだ?」

「ま、間に合うかな?」

「テストで屍にならない方法は、他にはない。」

「そ、そうだな──」
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