佰肆拾字のお話

紀之介

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まあ──

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「ねえ…」

「ん?」

「どうしてさっきから……部屋の隅を気にしてるの?」

「いや。何かいるなーって」

「え?!」

「…うん。デ・タ・ラ・メ」

「適当な事を言って、人を怖がらせるなー」

「まあ── 本当の事なんか聞かされたら、あんたが困ると思うし」

「え…?!」
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