佰肆拾字のお話

紀之介

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記憶があるのに…

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「…どこから電話してるの?」

「何故か、あんたの家の前から」

「え?!」

「あんたと居酒屋で別れてから…電車の自分の駅で降りた記憶があるのに……」

「瑛子の自宅、隣県だよね?」

「もしかして私…酔いにまかせて ここまで歩いた??」

「─ これから瑛子は、お酒を控えた方が良いと思うな」
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