佰肆拾字のお話

紀之介

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441~450

当店の売り

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「おい、店主」

「何でしょう?」

「この店には、霊が取り憑いておるぞ?」

「はい」

「え…?!」

「何せ、当店の売りは<幽霊に会える>ですから。」

「・・・」

「もし除霊がご用件でしたら、間に合ってます。…大事な霊を祓ったら、許しませんよ?」

「─ これは邪魔をした。失敬する」
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