佰肆拾字のお話

紀之介

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はっきり言って。

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「喉 乾いたから、お茶ぐらいだしてよぉ」

「はい」

「─ 何、この容器」

「中に、入ってるから」

「これ、お茶っ葉だよね?」

「うん」

「私、喉が乾いてるって言わなかった!?」

「ああ、飲みたい訳ね」

「そ・う・よ」

「だったら、そう はっきり言ってくれないと。」

「・・・」
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