佰肆拾字のお話

紀之介

文字の大きさ
上 下
275 / 945
271~280

勿体ないから。

しおりを挟む
「どう? この料理♪」

「物凄く、美味しそうじゃない。」

「一口食べたけど…写真映えだけを考えて作った料理だから激まずだった」

「…残りは、どうしたの?」

「勿体ないから。弟に食べさせた」

「え?!」

「毒なものは使ってないから、大丈夫だって」

「─ あんたの弟は、大変だねぇ」
しおりを挟む

処理中です...