佰肆拾字のお話

紀之介

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逃げる間もなく。

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「もし夜中に、いきなり戦争が起こって世界が滅んでも…多分私は、目を覚まさない」

「寝付いたら起きない人だもんねぇ。君は」

「焼け野原な世界で…自分ひとり……」

「因みに、君の隣で寝てる僕は?」

「─ 逃げる間もなく 死亡」

「それでも、君は無事なんだ」

「うん♪」

「。。。」
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