82 / 130
吹き抜けからスマホが落ちてきた話
しおりを挟む
吹き抜けからスマホが落ちてきた話
私と母と祖母でショッピングモールを何気なく歩いていると、自分の頭上に何かが落ちてきた
その時の私の率直な感想としてはびっくりしたが、普段母から殴られていたのでまあそれに比べれば痛くないかぐらいの感想だった
実際に第一声も「え?なに?」程度だったし、1人でいたのならそのまま何事もなかったかのように、歩いていたと思う
「何か頭に落ちてきたんだけど」
「これじゃない?」
とスマホが落ちていた
真上の吹き抜けから落ちなのだろう
疑問点は色々あったが、人も多くいつまても突っ立っているわけにはいかなかったので、歩き出す
しばらくすると
「すみません」
振り返ると3歳くらいの男の子とその母親に声をかけられた
「息子が持っていたスマホがお嬢さんの頭に落ちてしまって、すみません」
「ああ、そうだったの気をつけなね」
おばあちゃんが、優しげな声で男の子に話しかける
私と母は無言だったが、お母さんが物凄く心配そうに私の顔を覗き込んでいた
「えっと、もしもの時の連絡先とか渡した方がいいですよね?」
「そうですね」
母はとても高圧的な口調だった
「大体‥」
いつも私が向けられているよりも穏やかではあるが、まるで【大切で大切な娘が傷つけられた】ことを責めているようだった
スマホが落ちてきたことよりも、母のその態度に驚いた
それから連絡先を交換して、後日念の為病院へ行くことへなった
よく覚えていないがかなり大掛かりな検査をした
「保険証出さないでおこっと」
こうして会計は2万を超えていた
数日後
【この度は大切なお嬢様を傷つけてしまって深くお詫び申し上げます】
という手紙と1万円札が入っていた
私と母と祖母でショッピングモールを何気なく歩いていると、自分の頭上に何かが落ちてきた
その時の私の率直な感想としてはびっくりしたが、普段母から殴られていたのでまあそれに比べれば痛くないかぐらいの感想だった
実際に第一声も「え?なに?」程度だったし、1人でいたのならそのまま何事もなかったかのように、歩いていたと思う
「何か頭に落ちてきたんだけど」
「これじゃない?」
とスマホが落ちていた
真上の吹き抜けから落ちなのだろう
疑問点は色々あったが、人も多くいつまても突っ立っているわけにはいかなかったので、歩き出す
しばらくすると
「すみません」
振り返ると3歳くらいの男の子とその母親に声をかけられた
「息子が持っていたスマホがお嬢さんの頭に落ちてしまって、すみません」
「ああ、そうだったの気をつけなね」
おばあちゃんが、優しげな声で男の子に話しかける
私と母は無言だったが、お母さんが物凄く心配そうに私の顔を覗き込んでいた
「えっと、もしもの時の連絡先とか渡した方がいいですよね?」
「そうですね」
母はとても高圧的な口調だった
「大体‥」
いつも私が向けられているよりも穏やかではあるが、まるで【大切で大切な娘が傷つけられた】ことを責めているようだった
スマホが落ちてきたことよりも、母のその態度に驚いた
それから連絡先を交換して、後日念の為病院へ行くことへなった
よく覚えていないがかなり大掛かりな検査をした
「保険証出さないでおこっと」
こうして会計は2万を超えていた
数日後
【この度は大切なお嬢様を傷つけてしまって深くお詫び申し上げます】
という手紙と1万円札が入っていた
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる