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2話「命乞いしても無駄。俺達平民はこういう事が大好きなんだって。大人しくしても楽に殺してあげるなんてないから騒ぎたければ騒いでもいいよ」

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 「ほら、たっぷり遊んでやるよ」
 「さぁー、楽しむぞー」
 !観客達が私を取り囲みました。
 何故、故シィーラが囲まれるのですか。
この観客達はお姉様を拷問して甚振って処刑するために集めた者達なのに。
 「やっぱりまずは磔だろう」
 観客に囲まれなすすべもなく磔にされました。
 「はははは、楽しいなぁー」
 「これからまずは釘を打ち込んで遊んでやるからな」
 は、はぁ?なんでシィーラがそんな事されないといけないのですか。
シィーラ悪い事なんて何もした事ないのに。
 「ちょっと!おかしいじゃないの。なんでシィーラがそんな事されないといけないのよ!」
 こんな事おかしいです。抗議をするのです。
こんな事許されません。
 「あぁ?うるさいな。理由なんてないよ」
 「そうそう、しいて理由つけるとしたらさ、私達平民ってのは娯楽に飢えてて、楽しみもなくて
こういう遊びや処刑が楽しみで生きているんだよ」
 低俗で下衆な連中ですね。
 「こんな事辞めなさい。私を助けてくれたらお金をあげるわよ。
お金の方がいいでしょう」
 「うるさいなぁ」
!シィーッ!石に固定されている右手の小指をハンマーで叩き潰されました。
痛いです。酷いです。なんでシィーラこんな事されているのですか。
シィーラの可愛い美しい小指がぐちゃぐちゃになりました。
 「命乞いしても無駄だよ。俺達平民はこういう事が大好きなんだって。
大人しくしていたって楽に殺してあげるなんてないから、騒ぎたければ騒いでもいいよ。
どっちにしろ何も変わらないからさ」
 嘘よ嘘!お父様お母様もシィーラの執事も舎弟達も皆がシィーラの事を絶対助けてくれるわ!
シィーラ可愛くて美しいからたくさんの殿方に愛されてるんだもの。
今に助けに来てくれるんだから!
少しは時間を稼がないと。
 
ニカリス視点
 にかにかにか(笑)シィーラったら惨めですねぇ。
男爵令嬢の癖に命乞いなんてして、本当にウッドワード男爵家の恥晒しですね。
私のものをなんでも奪ってきたシィーラが痛い目に合うと少しは私の気持ちも慰められますわ。
シィーラったら見た目だけは良いですから、観客も盛り上がってますね。
ここで飽きるまでシィーラが嬲られるのを見ていてあげましょう。
あー、愉快愉快!
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