夫に朝食を出したら文句をつけられ離婚されました。男尊女卑の国で虐げられてきた私はイケメンに助けられるのを待つのを辞め自分で助かる事にしました

４話『いいな、泣けば助けて貰える環境で育ったのか。そうか君はどこぞのお姫様か。 おかしいな、君はただの男爵令嬢のはずなのに』

 はぁ、フレディーはまだ痛そうにしています。
みっともないというか大人げないというか男性らしくないというか。
私、男性らしくない男性って無理なんですよね。
生理的に受け付けません。
彼等は女性に女性らしさを押し付ける癖に、自分達は男性らしくないのです。
許せません！
私、男性らしくない男性って許せないんですよね！
あー、いらついてきました。
フレディーのせいです。
フレディー以外にも男性らしくない男性達のせいです。
復讐しなければなりません。
私を虐げ女性らしさを押し付けてきた癖に自分達は男性らしくない気持ち悪い男性達に復讐しても
正義であり善であり無罪です。正当防衛です。
　はぁ、まだフレディーが大げさに痛がっています。
しつこいですね。時間の重要さがわからないんでしょうか。
時間は誰にも平等にあるのに。
時間を無駄に使う者達が文句ばかりいうのです。
環境が恵まれなかった？はぁ？
時間は貴方達にも平等にあったじゃないですか。
その貴重な人生で最も重要な時間を無駄にしてきたのは誰ですか？
貴方達男性男性でしょう。
フレディー、そもそも朝から私をいらつかせるからそんな目に合うのです。
因果応報というやつでしょう。ざまぁ。
　フレディーは痛がっているだけで何も言葉というような言葉を発しませんが、それもむかつくのでフレディーの右足も折りました。
　「なんだ。何故こんな事をするんだ」
　フレディーがやっと言葉らしい言葉を発しました。
　はぁ。またそんな事を言うんですか。
フレディーはいつも『何故そんな事をするんだ』『何故こんな事をした』
フレディーはいつもそう言って私をDVします。
DVだけでなくモラハラもしてきます。
私の心が傷つくとは思わないのでしょうか。
私は夫に虐げられる被害者なのです。
無神経なフレディーが人の気持ち等何も考えずに無責任発言をする度に私は傷ついてきました。
もう、私の心は限界でした。
辞めて下さい。私はその言葉を口にはしませんでした。
口にした所で、フレディーは『はぁ。またそうやって被害者気取りか』『やれやれ、悲劇のヒロイン気取りは上手いんだな』
そう言って、私を剥き出しの悪意で傷つけました。
その度に私は傷つき、隠れて泣いていました。
フレディーは私が泣いている所を見ると、『なんだ。泣けば許されるとでも思ってるのか』
『いいな、泣けば助けて貰える環境で育ったのか。そうか君はどこぞのお姫様か。
おかしいな、君はただの男爵令嬢のはずなのに』
と、生まれ持っただけの身分でマウントを取ってくる自分では何の努力もしていないゴミクズで臭い糞男性でした。