婚約破棄待ってました。婚約者へ、妹は返品不可破棄不可ですよ。自由になった私は王太子に愛され幸せな日々を過ごしてます。え、また婚約破棄ですか

「シャロリア、婚約破棄してくれないか」
 11点の婚約者に婚約破棄を告げられました。
 驚きもしません、そろそろだろうなと待ち構えていたので。
 「真実の愛に目覚めたんだ」
 どうぞ、真実の愛を生涯守って下さい。素晴らしい事ですわ。
 「驚かないで聞いて欲しいんだが、私が愛しているのは君の妹のチェルシーなんだ」
 うぉっしゃああああ。
 「婚約破棄の慰謝料なんだがな、500万カッパー払うから、決闘はなしにしてくれないか」
 「契約を交わしてくれれば、慰謝料は1カッパーも要りませんし、決闘も処刑も要求しません」
 「契約ってなんだい」
 「チェルシーを何があっても破棄しないで下さい。チェルシーを破棄すれば、貴方を殺しに来ます」
 「そんな事、当然じゃないか。僕はチェルシーを真実に愛しているんだ。生涯捨てる事などあり得ない」
 後悔しても知りませんよ。まぁ、契約違反すれば貴方を殺すだけです。
 11点婚約者を妹にあげる代わりに今後養わないと契約したので、妹が路頭に迷い野垂れ死のうが知ったこっちゃありません。

---過去
 私の妹は私の物をなんでも欲しがり奪って行った。
 「お姉様、お姉様の髪飾り頂戴」
 妹の欲しがる物をあげないと、両親は私に熱湯をかけました。
冷水をぶっかけられ外に放り出されました。
 「朝までそうして反省していなさい」
 寒くて凍えそうになったので、屋敷に忍び込み、両親を殺しました。
 「いっぇぇぇぇぇぇぇぇーーー。くっそざまぁぁぁぁぁぁぁ」
 解放感から私は全裸で豚を3匹屠殺し、パーティです。
 「くそ両親ども殺してちょーーーーすっきりーーーひゃはひゃはは」
 「お姉様、なんで全裸で豚肉パーティしてるのかしら」
 「お父様もお母様も殺したから、もうはしたないなんて言って熱湯をかけられないでしょう」
 「なんでお父様とお母様を殺したの」
 「なんか、ノリ?」
---
 
---
 「お姉様、お小遣い頂戴」
 両親を失った妹は私に金をたかり遊んで暮らしています。
 「お姉様がお父様お母様を殺したのだから」
 妹はいつまでも私が両親を殺した事をネタに金をたかり続けます。
 「お姉様、チェルシーの一生のお願いを聞いて」
 妹は何十回と一生のお願いを使っています。
お姉様の婚約者のクラレッド頂戴」
 えっえっ、えっ、そんな事ってあるかしら。
妹は私の物やお金だけでなく、私の婚約者まで欲しがりました。
 「あんな11点あげるのはいいけれど、その代わりもう貴女を養わないし、何もあげないわよ」
 「お姉様大好きー」
 っしゃあああ!
 女男爵シャロリアの妹として領地を管理したりなんてまったくしない妹を
11点婚約者に押し付ける事にしました。
 
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