上 下
1 / 5

1話  にやりとするのを私は見逃しませんでした

しおりを挟む
 「私って小食だからぁ、レディースランチのご飯きっと多すぎるわぁ」
 はぁ、妹はいつもこうです。
 『私って小食だからぁ』と小食を気取るのです。
別に妹は小食というわけではありません。
『小食だからぁ』と言ってアイスにケーキお菓子は食べるのです。
貴女は小食ではありませんっ!
 「レディースランチのご飯少な目でお願い」
 妹が褐色で逞しい肉体が性的なイケメン男性に注文します。
 はぁ、妹は馬鹿なので今日もご飯少な目なんて注文をします。
 「メガ盛りランチでお願い」
 しかし性的なイケメンですね。エロいですね。
 「メガ盛りランチはご飯メガ盛り無料だけどどうする。残したら罰金2000円だけどな」
 「ご飯メガ盛りでお願い」
私は賢い聖女なのでご飯メガ盛りでも同じ値段ならメガ盛りにします。
私大食漢なので。
 「お姉様、大丈夫かしら。ご飯メガ盛りにして残せば罰金2000円よ」
はぁ、妹は馬鹿なので私がご飯メガ盛り程度で残すと思っているよです。
本当に馬鹿ですねぇ。
ご飯メガ盛りにして残せば罰金2000円といっても私ならこれぐらい余裕なのでなんの問題もありません。
 「大丈夫よ。ご飯メガ盛りなんて私なら足りないぐらいだわ」
 「どうせならご飯だけじゃなくておかずもメガ盛りにしたらどうだい。料金は同じでいいよ。但し、それで残したら1万円のの罰金だけど」
 性的なイケメン男性が誘ってきました。
 「やるわ」
 おかずもメガ盛りで値段が同じなんて、やるしかありません。
 「お姉様、辞めた方がいいわよ。残したら1万円よ。私そんなお金今持ってないわよ」
はぁ、妹は本当に馬鹿ですねぇ。
罰金1万円円は残したらの話です。
残さなければいいだけです。
妹は馬鹿なのでそんな当然のことも分からないようです。
 「私もそんなお金持ってないけど大丈夫よ。私ならこれぐらい余裕余裕」
 この後妹とパンケーキメガ盛り行けるぐらいに余裕です。
私大食漢なんで。
 「じゃあ、おかずご飯メガ盛りチャレンジ承認でいいよな」
 「お姉様、やめて。1万円ないのにメガ盛りチャレンジに挑戦して食べきれなくて罰金払うお金も持っていませんなんて
グリーソン男爵家の恥晒しよ」
 「ええ。おかずご飯メガ盛りチャレンジ承認」
 「喜んで」

---
褐色肌の色気を振りまくイケメン男性がにやりとするのを私は見逃しませんでした。
ああ、お姉様の馬鹿。
グリーソン男爵家の恥を晒したいのですか。
---
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私の代わりが見つかったから契約破棄ですか……その代わりの人……私の勘が正しければ……結界詐欺師ですよ

Ryo-k
ファンタジー
「リリーナ! 貴様との契約を破棄する!」 結界魔術師リリーナにそう仰るのは、ライオネル・ウォルツ侯爵。 「彼女は結界魔術師1級を所持している。だから貴様はもう不要だ」 とシュナ・ファールと名乗る別の女性を部屋に呼んで宣言する。 リリーナは結界魔術師2級を所持している。 ライオネルの言葉が本当なら確かにすごいことだ。 ……本当なら……ね。 ※完結まで執筆済み

大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います

騙道みりあ
ファンタジー
 魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。  その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。  仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。  なので、全員殺すことにした。  1話完結ですが、続編も考えています。

婚約破棄され短小婚約者は玉無し竿無し菊門名器男娼に。妹はサンドバッグに入れられ殴られ続けます。ざまぁ(笑)私は辺境伯に愛されハッピーエンド

甘いからあげ
ファンタジー
 「カミラ、お前に婚約破棄を告げてやる」  「ぷっつんきたらどうするのかしらー」  「処刑に決まってる。俺様自ら殺してやるよぉ」  「誰がこの国を護ってると思ってるんだ」  辺境伯ヒエロルフがやってきて馬鹿王太子のものを切り落としました。  「俺様の自慢の一品がぁぁぁ」  貴方の称号知ってますかぁ?  "短小王太子"なんですよぉ。  切り落とされたものを見てみたら本当に短小でした(笑)ざまぁ(笑)  これ、ついてても役に立たなかったでしょうし、別にいいんじゃないでしょうか。  もし馬鹿王太子と結婚してたらこれがですかぁ。 無理。小さすぎて使い物になりませんわ。  馬鹿王太子は平民落ちし玉も潰され玉無し竿無し嬢として働くことになりました。  竿無しは人気が出ないと言いますが、アントマは竿の方はゴミクズ短小でしたが 菊の方は名器だったようです。 殿方達を大変満足させ、クリサという源氏名を貰いガイエンダ王国1の男娼になりました。  竿無しがここまで名をあげる事は歴史上ありませんでした。 私はアントマがどこまで行けるのか楽しみになってしまいました。  「てっぺん」  「とりたい」  アントマに化粧を施し、協力できる事は協力しました。  いつからか私は男爵令嬢としての本能から目を逸らし聖女として国を護る事だけに 打ち込み逃げていました。 その事に気づいているのに気づいていないように逃げていました。 もう、逃げません。 貴族とはてっぺん目指すのが本能です。 私は元婚約者とてっぺんを目指します。  私の婚約者を奪おうとした妹はサンドバッグの中にいれられ殴られ続けるようです。ざまぁ(笑)  辺境伯と愛し合い私は幸せです。ハッピーエンド。 ------  「俺の妻って馬鹿なのかなぁ」  どうも俺の妻は馬鹿なようだ。 ------ 

美しい姉と痩せこけた妹

サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――

オークションで競り落とされた巨乳エルフは少年の玩具となる。【完結】

ちゃむにい
恋愛
リリアナは奴隷商人に高く売られて、闇オークションで競りにかけられることになった。まるで踊り子のような露出の高い下着を身に着けたリリアナは手錠をされ、首輪をした。 ※ムーンライトノベルにも掲載しています。

「お前のように可愛くない聖女など不要だ」と婚約破棄を告げられたのでお望みどおり婚約破棄を受けれいました。それなのに今更助けてくれ?はぁー?

甘いからあげ
ファンタジー
 「キヌア、お前のように可愛くない聖女など不要だ。 お前のようにブスってわけでもないが可愛くもない半端聖女には婚約破棄を告げてやる。 なんでお前みたいに好きでも嫌いでもないどうでもいい興味もない可愛くもない聖女と結婚しなければならないんだ。 お前の聖女としての実力に問題はないが、聖女なんて要らないんだ。 親に無理矢理決められたお前との婚約なんて破棄して、俺様は聖女としての実力は ぽんこつでも可愛いお前の妹のロロイエと結婚する。 俺様は真実の愛に目覚めたんだ。 親に無理矢理決められた相手と結婚するのは間違っている。 お前もそう思うだろう。 聖女なんていなくても、モンスターの侵攻なんて微々たるものだ。 それぐらい、ぽんこつ聖女のロロイエでも護れるし、兵士達もいる。 分かってくれるか。大人しく婚約破棄を受け入れてくれるならここに用意してある1億円を渡そう。 慰謝料迷惑領だと思ってくれ」   「そうよお姉様〜。モンスターの侵攻なんて〜ロロイエでもなんとかできるわ〜。 だから〜お姉様のようにブスでも可愛くもない半端聖女はとっととノレンタ王国から出ていってね〜。 ロロイエを虐めていた罪で処刑してあげてもいいけど〜ロロイエは慈悲深い聖女だから〜 追放で見逃してあげるわ〜。 今すぐノレンタ王国から出ていってね〜。 次見かけたら殺すからねお姉様〜」  「ええそうよそうよ。キヌア、その一億円を惨めに受け取ってどこにでも行きなさい。 お金が無くなって帰ってきてもヨンケープ男爵家の敷居は二度と跨がせないからね。 もう貴女のような美しくない可愛くない出来損ないかというと出来損ないって程ブスでもないし聖女の実力はまぁそれなりにある 貴女なんて必要ないわ。 聖女としての実力はゴミカスのロロイエでも十分な程しかモンスターの侵攻なんてないんだもの」  「え、今更助けてくれと言われても知りません。 言ったでしょう『あらそう、何を言われても貴方達を助けないけどそれでいいわね』って」

聖女さま、団長とまぐわっていただけませんか?

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
日本人である滝口アズサはひょんなことから異世界へ転移した。その世界では聖女と呼ばれ、それとなく暮らしていたのだが、ある日、魔導士団の男から「団長とまぐわってもらえないか」と懇願される。 団長とは魔導士団長を務めるニール・アンヒム。彼はアズサの天敵であり苦手な男であった。 ※がっつり官能描写がございます。むしろ、ほぼそんな感じです。

子供部屋おじさん婚約者は家にお金を入れていません。逆ぎれ婚約破棄されました。家に月100万円入れるイケメン子供部屋おじさんに愛されています

甘いからあげ
ファンタジー
 親に無理矢理きめられた婚約者ヨゼルムは25歳にもなって実家暮らしの子供部屋おじさんというクズなんですが、 更に信じたくない疑いを私は持っています。  ヨゼルムは25歳にもなって年収400万しかない底辺男性なんですが、そのわりには金遣いが分不相応です。  信じたくはないんですけど、もしかしたらこの子供部屋おじさん、実家暮らしで家にお金を入れてないのではないでしょうか。  「家にお金を入れなさいヨゼルム」  「嫌だっ。黒船Xもカチッ新型も買うから家に入れる金なぞないっ」  「お前のような一人暮らしおばさんとは婚約破棄だ」  「驚かないで聞けよ。僕はお前の妹の子供部屋おばさんリザベルを愛しているんだ」  「貴方はリザベルと一緒にオンやっているし、始めからばればれですよ」  子供部屋おじさん婚約者が妹と浮気している証拠をずっと集めてきました。  「浮気していたうえに婚約破棄で慰謝料10億を請求します」  「そんなの払えるわけないだろう」  「待ってくれ、僕のデレステ5を差し押さえるのはやめてくれ」  待ちません。  「PITAもPITATVも差し押さえる気か。許してくれ。それはもう生産終了していて手に入らないんだ」  今更謝ってももう遅いっ!許しません。  「カプチーノちゃんのフィギュアまで持って行く気か。それだけは、それだけは許してくれ」  白くべたつく何かが付着しているカプチーノちゃんのフィギュアは流石に要りません。  「優秀な聖女ルイジーナを婚約者にしてやったのに、かってに婚約破棄なぞしおって。 もう知らん。お前は助けないしもう息子でもない」  婚約者は強制労働所で労働をし家賃と食費以外の給料は私への慰謝料の返済に使われます。  後80年働いても10億行きませんね。  10億返済できないなら臓器売って体ばらして死んででも払って下さいね。  「俺は実家暮らしだが年収6000万円で家に月100万円入れている」  私は今年収6000万で家に月100万円入れているイケメン子供部屋おじさんに愛されています。  「家出なさい」  

処理中です...