夫は子供が欲しいようです。「俺様は可愛くて子供を産む気のあるお前の妹を愛しているんだっ!」婚約破棄ですね。破滅をお望みですか。どうぞご自由に

 「俺様は子供が欲しいんだっ!子供を産めっ!」
 「孫を寄越せっ!男児だっ!男児を産めっ!跡継ぎを寄越せっ!」
 『煩いっ!黙れっ!爵位も領地も男子にしかやらんっ!お前が息子を産んだらお前の息子に爵位も領地もくれてやるっ!』
 「孫を産みなさいっ!孫が一人もいないなんて恥ずかしいわっ!
孫がいないと馬鹿にされるのよっ!」
 『チシルは本当に可愛いわっ!私の自慢よっ!』
「お姉様ったら私と違って可愛くないわねぇ。ブスねぇ。お母様お父様に似たのねぇ」
 「お姉様ぁ、お姉様の婚約者のクノッス君を頂戴」
 「お前のようにブスで子供を産む気もない娘より可愛くて子供を産む気のあるチシルの方がクノッス君の妻に相応しいっ!」
 「貴女のようなブスの子供なんてどうせブスに育つのでしょうっ!。そんなの子供が可愛そうよっ!」
 「チシルが可愛い孫を産んでくれるのだからっ!貴女は好きにしていいわよっ!」
 「クノッス!どうやって責任を取るつもりだっ!息子といえど容赦できんぞっ!」
 「お兄様、責任取る時が来たようだな。なんせお兄様はサロゲロ王国第一王子だ。
潔く責任取ってくれんだろぉ。なぁお兄様ぁ」
 「SE・KI・NI・N!SE・KI・NI・N!」
 「俺様が悪かった!謝るから許してくれっ!助けてくれっ!この通りっ!」
 「今更土下座されて謝られてももう遅いっ!」
 美男子第二王子に愛されて私は幸せです。
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