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風属性はかっこいい?
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「ヒヨリ君、今日は装備や服を準備しましょう。」
アリアナさんの提案に俺のテンションは上がる!
なんか、ゲームっぽい!!
「わーい!行きたい!お金なら、神からもらったから大丈夫だよ!」
「ふふっ。じゃあ一緒に行きましょう。」
エッ!!あ、アリアナさんとデート!!ヤバい!更にテンションMAXです!!
「じゃ、じゃあ!俺、昼はアリアナさんと外で食べたい!」
「いいですね。食べましょう!」
おおおお!人妻とデートじゃ!!元の世界じゃ考えられん!こんな美人と!!
「ひ、ヒヨリ!お、俺も!」
ツーン!!無視ですね。なんか、デカいのが言っています。
「ヒヨリ!ヒヨリ!?」
ツンツーン!!!
「マスターは昨日も働いていないので、愛しのシスと討伐依頼受理しときましたよ。南の村付近にオークが複数出現です。」
「それくらい、ウランやダイナに頼めば…。」
アリアナさんの発言に、眉を寄せるガル。
「ウランもダイナもティーンも貴方が嫌がる遠方の討伐に行ったでしょう!!行きなさい!!」
「うっ!!」
アリアナさんに怒られてやんのー!!
「じゃあ、今日は俺が一緒にいく。夜間討伐で今日は予定無いからさ。」
アルケイドが弓を磨きながらこちらを見る。
「そうね、意見も聞きたいからお願いするわ。」
ガーン!デートじゃ無くなってしまった。まあ、アルケイドならいいか!
「母さんと2人じゃなくてごめんね!」
こっそりと耳打ちされた。あれ、バレてる?
「あのバカ2人じゃなければいいよ!」
「「ヒヨリ!!」」
ガーン!!と青白い顔で立ち尽くす巨体2名。
すごすごと、大人しく討伐に向かう。
俺達3人はギルドと提携を結んでいる装備屋に向かった。
俺は戦う要員では無いため、鎧とかでは無く、身を守る物と魔力を使いやすくする為の物が必要らしい。
まず、短剣とマントから選んだ。この世界では、小柄な俺に合わせると子供用になるらしく、短剣はいいが、マントが子供用だと、討伐に向かない為、オーダーメイドになるらしい。
「毒対応と物理攻撃、火炎、避雷、水の防御を。光属性なので、闇と汚染系は大丈夫です。」
アルケイドが俺の代わりにマントの効能をお願いしてくれていた。
その間に短剣用のベルトを装着して、重さなどを確かめる。
「どうかしら?」
「大丈夫です!」
アリアナさんに腰回りを触られてドキドキします。
後は丈夫な皮の靴を選び、完成!鎧欲しかったので、着てみたけど重かったです。
あっ!俺は、いいものを見つけて速攻買いました!
「全部で銀貨8枚だよ。」
「はい、これでお願いします。」
店主さんにお会計してもらい、次は服屋に向かい、また子供用をアリアナさんに選んでもらいました。
くっ!解せぬ。
昼は肉団子で有名なお店に連れて行ってもらい、今日のお礼に俺が奢りました。2人とも喜んでくれてよかった!
そして、俺はアリアナさんとアルケイドにお願いして、ギルドの裏の練習広場に来てもらった。
「ふっふっふ!2人に見てほしいのがあるんだ!これだ!!」
俺は十字形の刃物を三つ取り出した。大きさは俺の掌より大きい。真ん中が穴が空いてて持てるようになっている。あの手裏剣に似ていたのだ!!
聞いたら、武器や盾に装着して使うものらしいんだが、魔法が無いと出来ない、某忍者マンガのような手裏剣技が見たかったのだ。
「朝話していた俺の国に伝わる伝説の忍者の技が見たくて!!魔法無いから、多分空想だろうけど、風属性のアルケイドならできる!!」
きょとんとする2人に、俺は技の説明をする。
刃物を回転を掛けて風で飛ばして、戻って来させる。投げて敵に当てても良いし、避けられたら、風で操る。
「なるほど、矢を風で勢いつけたり遠くまで運ぶ事はあるが、刃物はやった事ないな。しかも戻すんでしょ?」
「面白そうじゃない?やってみたら。集団の敵には矢よりいいかも!」
アルケイドとアリアナは楽しそうに刃物を受け取ってくれた。
「やった!!失敗してもいいからやってみて?」
俺はお願いポーズでアルケイドに強請る。
「わかった。」
アルケイドは十字の刃物の穴の部分に指を入れ、回転させると風と手の勢いで飛ばした。一本の木を軸にカーブを描き、風を操作しながら手元に戻した。
「おお!かっこいい!!」
俺はキラキラと目を輝かす!
「あら!!本当に技になりそうね!剣や矢みたいに長い物じゃ、こうもいかないわ!複数同時に出来るようになったら凄いわね!良く考えてくれたわ!ヒヨリくん!」
アリアナさんに褒められたー!!
「俺も戦略増えて嬉しいよ!ありがとうヒヨリくん」
嬉しそうに笑っているアルケイドを見て、俺も笑顔になる。そうさ、風魔法はカッコいいんだよ!
「お礼に、今日は君の部屋に強力な風魔法のバリアを張ってあげるよ。進入したら、母さんにわかるように!安心して眠れるだろ?これ、体力使うから毎日は無理だけどさ?」
「ふふっ!そうね、猛獣から守ってもらいましょう!
私も知らせが来たらトッチメテあげる!」
「それは、助かります!やっと安眠だ!」
マジで感謝!体力回復しようと、眠りたいよ。
******
ヒヨリの部屋の周りに強力な風が渦巻いている。
その渦の前で立たずむ影が2つ。
「風のバリアか…。アルケイドめ…。」
「ぶち破る。」
「腹黒いあいつの事だ、他に何か仕掛けがあるかもしれない。」
眉を寄せ、月明かりの中闇夜に立つガルディアとシストリア。
「今日は帰った方がいいですよ?」
ブワッと風が舞う。
「アルケイド…!」
ジロリと紫色の瞳は、風に揺れる赤茶髪の人物を睨みつけた。
「今すぐ風をどけろ!!」
低く地から這うような声が、闇に響く。
「マスター。マスターには従わなきゃ行けませんが、今回は辞めておいた方がいいですよ?まだヒヨリくんの怒りは治りません。」
ニコッと夜の暗さのせいか、いつもより深い海の底のような瞳が笑う。
「ま、まだ…怒っているのか?」
こんな情けない、ガルディアは初めてだ。それほどヒヨリが大切なのだろう。
「今はまだ…ですね!まずは信頼してもらわないと!マスターとシスさんは信頼前に先走りするから、こんな事になるんですよ!まずはね!俺だって、かなりヒヨリくんを気に入ってるんですよ。風属性を好きだって言ってくれましたし♡」
「なに!俺もなる!」
「マスターが言うと、すぐに成れそうで怖いですね!まあ、マスター楽しみにしてて下さい?絶対、ヒヨリくんから欲しいって言わせますから。」
太陽の下の顔とは違う、悪魔のような笑みをつくるアルケイドに、シスは顔を歪ます。
「本当に喰えねえ性格。」
ブワッと旋風の中、消えるアルケイドにため息が出る。
アリアナさんの提案に俺のテンションは上がる!
なんか、ゲームっぽい!!
「わーい!行きたい!お金なら、神からもらったから大丈夫だよ!」
「ふふっ。じゃあ一緒に行きましょう。」
エッ!!あ、アリアナさんとデート!!ヤバい!更にテンションMAXです!!
「じゃ、じゃあ!俺、昼はアリアナさんと外で食べたい!」
「いいですね。食べましょう!」
おおおお!人妻とデートじゃ!!元の世界じゃ考えられん!こんな美人と!!
「ひ、ヒヨリ!お、俺も!」
ツーン!!無視ですね。なんか、デカいのが言っています。
「ヒヨリ!ヒヨリ!?」
ツンツーン!!!
「マスターは昨日も働いていないので、愛しのシスと討伐依頼受理しときましたよ。南の村付近にオークが複数出現です。」
「それくらい、ウランやダイナに頼めば…。」
アリアナさんの発言に、眉を寄せるガル。
「ウランもダイナもティーンも貴方が嫌がる遠方の討伐に行ったでしょう!!行きなさい!!」
「うっ!!」
アリアナさんに怒られてやんのー!!
「じゃあ、今日は俺が一緒にいく。夜間討伐で今日は予定無いからさ。」
アルケイドが弓を磨きながらこちらを見る。
「そうね、意見も聞きたいからお願いするわ。」
ガーン!デートじゃ無くなってしまった。まあ、アルケイドならいいか!
「母さんと2人じゃなくてごめんね!」
こっそりと耳打ちされた。あれ、バレてる?
「あのバカ2人じゃなければいいよ!」
「「ヒヨリ!!」」
ガーン!!と青白い顔で立ち尽くす巨体2名。
すごすごと、大人しく討伐に向かう。
俺達3人はギルドと提携を結んでいる装備屋に向かった。
俺は戦う要員では無いため、鎧とかでは無く、身を守る物と魔力を使いやすくする為の物が必要らしい。
まず、短剣とマントから選んだ。この世界では、小柄な俺に合わせると子供用になるらしく、短剣はいいが、マントが子供用だと、討伐に向かない為、オーダーメイドになるらしい。
「毒対応と物理攻撃、火炎、避雷、水の防御を。光属性なので、闇と汚染系は大丈夫です。」
アルケイドが俺の代わりにマントの効能をお願いしてくれていた。
その間に短剣用のベルトを装着して、重さなどを確かめる。
「どうかしら?」
「大丈夫です!」
アリアナさんに腰回りを触られてドキドキします。
後は丈夫な皮の靴を選び、完成!鎧欲しかったので、着てみたけど重かったです。
あっ!俺は、いいものを見つけて速攻買いました!
「全部で銀貨8枚だよ。」
「はい、これでお願いします。」
店主さんにお会計してもらい、次は服屋に向かい、また子供用をアリアナさんに選んでもらいました。
くっ!解せぬ。
昼は肉団子で有名なお店に連れて行ってもらい、今日のお礼に俺が奢りました。2人とも喜んでくれてよかった!
そして、俺はアリアナさんとアルケイドにお願いして、ギルドの裏の練習広場に来てもらった。
「ふっふっふ!2人に見てほしいのがあるんだ!これだ!!」
俺は十字形の刃物を三つ取り出した。大きさは俺の掌より大きい。真ん中が穴が空いてて持てるようになっている。あの手裏剣に似ていたのだ!!
聞いたら、武器や盾に装着して使うものらしいんだが、魔法が無いと出来ない、某忍者マンガのような手裏剣技が見たかったのだ。
「朝話していた俺の国に伝わる伝説の忍者の技が見たくて!!魔法無いから、多分空想だろうけど、風属性のアルケイドならできる!!」
きょとんとする2人に、俺は技の説明をする。
刃物を回転を掛けて風で飛ばして、戻って来させる。投げて敵に当てても良いし、避けられたら、風で操る。
「なるほど、矢を風で勢いつけたり遠くまで運ぶ事はあるが、刃物はやった事ないな。しかも戻すんでしょ?」
「面白そうじゃない?やってみたら。集団の敵には矢よりいいかも!」
アルケイドとアリアナは楽しそうに刃物を受け取ってくれた。
「やった!!失敗してもいいからやってみて?」
俺はお願いポーズでアルケイドに強請る。
「わかった。」
アルケイドは十字の刃物の穴の部分に指を入れ、回転させると風と手の勢いで飛ばした。一本の木を軸にカーブを描き、風を操作しながら手元に戻した。
「おお!かっこいい!!」
俺はキラキラと目を輝かす!
「あら!!本当に技になりそうね!剣や矢みたいに長い物じゃ、こうもいかないわ!複数同時に出来るようになったら凄いわね!良く考えてくれたわ!ヒヨリくん!」
アリアナさんに褒められたー!!
「俺も戦略増えて嬉しいよ!ありがとうヒヨリくん」
嬉しそうに笑っているアルケイドを見て、俺も笑顔になる。そうさ、風魔法はカッコいいんだよ!
「お礼に、今日は君の部屋に強力な風魔法のバリアを張ってあげるよ。進入したら、母さんにわかるように!安心して眠れるだろ?これ、体力使うから毎日は無理だけどさ?」
「ふふっ!そうね、猛獣から守ってもらいましょう!
私も知らせが来たらトッチメテあげる!」
「それは、助かります!やっと安眠だ!」
マジで感謝!体力回復しようと、眠りたいよ。
******
ヒヨリの部屋の周りに強力な風が渦巻いている。
その渦の前で立たずむ影が2つ。
「風のバリアか…。アルケイドめ…。」
「ぶち破る。」
「腹黒いあいつの事だ、他に何か仕掛けがあるかもしれない。」
眉を寄せ、月明かりの中闇夜に立つガルディアとシストリア。
「今日は帰った方がいいですよ?」
ブワッと風が舞う。
「アルケイド…!」
ジロリと紫色の瞳は、風に揺れる赤茶髪の人物を睨みつけた。
「今すぐ風をどけろ!!」
低く地から這うような声が、闇に響く。
「マスター。マスターには従わなきゃ行けませんが、今回は辞めておいた方がいいですよ?まだヒヨリくんの怒りは治りません。」
ニコッと夜の暗さのせいか、いつもより深い海の底のような瞳が笑う。
「ま、まだ…怒っているのか?」
こんな情けない、ガルディアは初めてだ。それほどヒヨリが大切なのだろう。
「今はまだ…ですね!まずは信頼してもらわないと!マスターとシスさんは信頼前に先走りするから、こんな事になるんですよ!まずはね!俺だって、かなりヒヨリくんを気に入ってるんですよ。風属性を好きだって言ってくれましたし♡」
「なに!俺もなる!」
「マスターが言うと、すぐに成れそうで怖いですね!まあ、マスター楽しみにしてて下さい?絶対、ヒヨリくんから欲しいって言わせますから。」
太陽の下の顔とは違う、悪魔のような笑みをつくるアルケイドに、シスは顔を歪ます。
「本当に喰えねえ性格。」
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