こんなはずじゃなかった

B介

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恋は欲情2 *R15?ちょっぴりR18?

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今現在、俺はパニック。タオルの中に入ろうとする圭介の手を俺が阻止し、もう片方の手を兵藤に掴まれている。 
空いた兵藤の手が、また俺のタオルに触れている。

「マジでヤメロ!!」

俺は必死に膝を擦り付け、侵入を阻止しようとするが、2人掛なうえに、筋力では敵わない。
頭に回った圭介の手が、力づくで睡蓮の頭を引き寄せ、キスをせがむ。圭介の噛みつくような口づけにうまく呼吸は出来ず、睡蓮は吐息を漏らす。

スルスルと兵藤の手が睡蓮のしなやかな筋肉がついた太腿を撫で回しながら、奥へと進む。時折、可愛らしく赤く色付いた耳を甘噛みすることを忘れずに。

圭介のキスで頭が回らなくなってきた睡蓮は、酸素を欲して、口をパクパク開くが、それが更に口づけを深くさせる。

苦しさと羞恥に涙がこぼれた。
頬伝う滴に、圭介は気付き、唇を開放させた。

「うっ!ひっく!ふっぅえ!」
ヒックヒックと泣き出した睡蓮に2人は狼狽つつも、可愛らしさに心臓を締め付けられる。

「ふぇっふぇ~……ひっく…」
長いまつ毛を閉じ、溢れて流れ落ちる涙、赤く頬を染めて、先程までむしゃぶりついていた唇は艶々光っている。

きゅーーー♡

「ご、ごめんよー睡蓮!」
「怖かったなー怖かったよな!」

2人は幼子に話すように優しい声を出す。

「こ、ごわがったじ、は、はずがじい~!!うっうっ!」

がわいい!!なんだよ!がわいずぎる!!

「そっか、怖かったか!ごめんな?」
「恥ずかしかったんだね?ごめんね?」

獰猛な野獣はどこに行ったのか、でれでれのニコニコの男が2人。

「うっっ!や、めてって、ひっく!言ったのに!」
もう、一度崩壊した涙は止まらなく、滝のように流れ落ちる。

「あーそうだな!俺達が悪かった!可愛くてつい、やり過ぎたな♡」

いいこ、いいこ♡と頭を撫でる兵藤。

「ひっく!も、もう、やらない?ぐすん…」

ああああああー可愛い!!!!

「睡蓮次第でやらないよ?」

デレデレニコニコ圭介も睡蓮の顔を覗き込み、涙を拭いてあげる。

「お、おれ?」
ぐすんっと涙を流しながら、2人を見つめる。

「そう、俺達、もう唯の友達は嫌なんだ。だから、意識して欲しいんだよ。ちゃんと俺達を睡蓮の恋人候補として隣に居させてほしい。答えが欲しいじゃなく、意識して欲しいんだ。」

睡蓮はぐすんっぐすんと鼻を鳴らしながら、俺達を見つめた。

「俺、まだ、す、好きもわかんない…だ、から、なんも言えないけど、、わかった…意識して考える…。」

その一言に2人は目線を合わせ、ほっと息を吐く。
やっと男として認められた瞬間だ。

2人の喜びとは別に、睡蓮は涙を流しながら俯く。

「睡蓮?」

「……でも、友達じゃなくなるのは、寂しくてヤダ…。」
ムーッと唇を尖らし、ポロポロと泣く睡蓮。

うっっっっ!ズキューーーン♡

可愛い可愛い可愛い可愛い!!

「じゃあ、恋人候補で意識しながら友達な!それならいいだろ?」

睡蓮は俯き、唇を突き出したまま、コクリと頷いた。

はあああ!心臓止まりそう!

「ほら、泣きやめよ?」
兵藤は優しく、睡蓮の涙を舐めとる。くすぐったさに、睡蓮が少し笑う。
圭介も負けじと頬や瞳に舌を這わす。

「ハハッ!くすぐったいよ!」
ペロペロと3人でふざけあっていると、予期せぬストッパーが現れた!

「話は済んだか!?ヤロー共!」
バンッと現れた蓮花に3人は固まる。

「きゃー♡睡蓮ったら!何やってんの?あれ?邪魔した?」

入ってくるなら、もう少し早く入ってきて欲しかった…。いや、その方が死ぬかも。
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