こんなはずじゃなかった

弟よりも大事な自分2

叔父海斗は32歳の若さで企業をまとめ、その中でも力を入れているのが学校の理事業だ。学校経営は他に比べればそこまで力は入れなくてもよいが、趣味で癒しだそうだ。
海斗は父:漆原陸太の死後、母方の漆原家と俺たちの養子縁組を争ったが、姉蓮花が両家とも断った為、後見人のような形でサポートしてくれている。
姉蓮花はとても強い女だ。さすが泥の中の花。容姿は俺なんかと違い、父の睫毛の長い垂れ目と大きな瞳、母の艶やかな紅唇、綺麗に染められ肩までねウェーブのかかった髪。性格は本当に母漆原蓮美そっくり。我が道をいく！
漆原家や崎原家に入れば引継ぐ恐れがあった。両親は、自分達の好きな道を歩いて欲しかったようで漆原家の経営は次にやりたがっている歳の離れた妹の未来の旦那に渡すつもりのようだ。妹:霞美はわがままらしく、経営をやりたがっているが無理そうなので婿養子探しをしているらしい。現在27歳でまだ見つからずw

姉は美容師になる為、日々俺で練習して海斗のコネで崇拝している直木さんの経営する美容院で働いて俺を支えてくれている。現在崎原を名乗っているのは姉へのコネ条件であり父方の姓、祖父の籍に入れてもらっているが、契約条件として引き継がないとしている。
海斗は何故か自分の籍に俺を入れようとしたが、祖父が止めてくれた。

海斗の俺への執着？が酷い。崎原家の祖父はハーフな為髪の色素は薄く茶色の柔らかいな髪をいつもキッチリとセットし垂れ目がちだが意志の強い瞳、181センチの長身からは自信が滲み出ている。女には不自由しないはずが、第一が俺なのだ。学校も、俺に似合いそうな制服にしたり、俺が常に側に居れるよう引き継いでから寮生活必須にしたり。俺はそれが恐ろしく、地元の高校を受けたら、、、今回のこれ、、、。
俺の容姿は両親にどこも似ていない。黒髪、切れ目。
身長は175センチの平均はいっているが、まあ唯一何故か外国の血の少量が強く俺の瞳には出たようでグレーブルーがかった黒い独特な瞳をしているとこだけの平々凡々な俺のどこが良いのか？野心が強い海斗的に自分が引き継がなかった瞳か？瞳なのか？