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22.ご主人様になっちゃった。

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ボアーはキングボアーという名が付いていた。
討伐報酬が金貨1枚の大物らしい。
この森には大物しかいない。
爪、牙、毛皮が貴重品であり、肉もそれなりの高値で売られ、諸々を併せて小金貨5枚で冒険ギルドが引き取ってくれた。
一番高い魔石は私が貰った。
報酬は私が6割で、イリエが2割、残る2割は運び代として冒険者の頭割と決まった。
金貨3枚の荒稼ぎだ。
イリエは小金貨9枚を受け取って震える。
リリーは明日も討伐よと、その金額の多さに変になっていた。
しばらく魔物は出ない。
索敵を最大に行なったので南に魔物は寄りつかない。

翌日、ピンポイントに傷回復ポーションの薬草を探して採取すると、次の日にポーションを制作して、その日の内に100本を納品した。

「随分と早かったな」
「特急料金が欲しいくらいね」
「残念だが、それは出せん」

言っただけだ。
領軍の被害が少なかったのか?
急いで納品する必要がないと連絡が来たそうだ。
秋の討伐もあるので納品は受け取られる。

「魔物が徘徊するのはこの領地だけはない。余裕があれば、他の領主に売る事もできる。幾らでも買い取ってくれるさ」
「じゃあ、次から20本ずつでいいわね」
「あぁ、十分だ」
「爺さん。これも買ってくれる」

リリーが出したのは薬草の運び代として払ったポーション一瓶だ。
リリーは30日分の手伝い賃をポーション一瓶で払って欲しいと頼んで来た。
命賭けで森に入っても、1日の儲けが小銀貨1枚だ。
1月頑張っても銀貨3枚にしかならない。
小金貨2枚のポーションと交換は厚かましいと思うけど・・・・・・・・・・・・と言って頭を下げた。
ポーションなんて材料費がタダだ。
問題なかった。
そして、リリーが頭を下げた理由がここで判った。

「ポーションか。小銀貨1枚と銅貨50枚でいいか」
「口止め料を含めて金貨3枚よ」
「ははは、気が触れたか?」
「至って正気よ。前回は騙されたので元を取り返したいのぉ」

人差し指を頬に当てて、軽く首を捻ったリリーの目が妖艶に光る。
逆に爺さんの顔が怒りで赤くなった。
見えない火花が散っている。

「儂に喧嘩を売る気か? これから商品の買い取りをどうするつもりだ。黙って小銀貨2枚を受け取って帰れ。それがお前らの為だ」
「私らから小金貨8枚もぼったくって、謝罪の1つもないのかしら?」
「小銭に目が眩んで、ここまで育ててやって恩も忘れたか」
「もちろん、恩を感じている。これは恩返しよ」

イリエとヨヌツが差額の事を初めて聞いたように驚いていた。
リリーは何度も下取り価格を聞いていた。
聞こえた言葉が聞こえないのは、二人の耳が難聴なのか?
ソリンは喧嘩越しのリリーの態度にオロオロしている。

「口止め料に金貨3枚など出せる訳がないだろう」
「じゃあ、2枚でいいわ。そろそろ察してくれないかしら」
「気が触れたのは察した」
「情報屋が情報を取り忘れているなんて、もう引退ね」
「何が言いたい?」
「イリエが魔物を退治して小金貨9枚を手に入れた。これまでの貯めた金を合わせれば、ヨヌツを自由民にして、冒険ギルドに登録する費用を出してもお釣りがくるのよ」
「まぁ、まさか!?」

何を察したのか知らないが、道具屋の爺さんが慌てた。
金貨1枚は1,000万円に相当する。
子供が稼げる金額ではない。
普通にしていては決して貯まらない。
1日で小銀貨1枚を稼ぐのが精一杯の子供らが稼げるお金ではない。

「ヨヌツが兵士に連れて行かれるまで、あと1年半。やっとまともな武器が買えるようになって来た。これから山の魔物を狩って稼ぐしかない」
「その通りだ。儂が買い取らなければ、お前らは自分を買うチャンスも与えられない」
「そう言って、これまでどれだけの孤児からぼったくって来たのかしら?」
「生きる糧をやっている。感謝されても恨まれる事はやっておらん」

爺さんは目を逸らした儘でリリーの話に答えた。
私には話が見えない。
リリーが恫喝し、爺さんが負けた?

「リリー。私にも判るように言ってくれない」
「簡単な話よ。私らは買って売り買いができない。冒険ギルドか、商業ギルドに買い取って貰わないといけないのよ。孤児はギルドに登録できないので、爺さんが買い取ってくれないと儲ける事がほとんど何もできない」
「なるほど。爺さんは適正価格より安い値で引き取っていたのね」

違法行為だから、引き取り値が下がるのは仕方ない。
孤児達は必死に沢山の薬草などを採って来てくれただろう。
孤児を食い物にして来たのは嘘ではないらしい。
リリーもそれを承知していた。
だから、ポーションの差額である小金貨8枚を出来ないと言っていた。
でも、今は請求した。
イリエが小金貨9枚を手に入れた事で状況が変わったからだ。

「ヨヌツが冒険者になって、この傷回復ポーションを換金すれば大騒ぎでしょうね。安値の小金貨2枚ではなく、最低価格の小金貨5枚で引き取ってくれる。それでこれをどこで手に入れたか問い詰められる。冒険者なったヨヌツは黙秘もできない。道具屋と裏取引所の頭領は大変な事に・・・・・・・・・・・・」
「軍の偉いさんが何とかする」
「まだ、正式な書類が出ていない。ギルドが付け入る隙がありそうよね」
「お前に何の得がある」
「私はジュリを抱えている。一か八か交渉する価値はあるわ」
「いくらだ?」
「ポーションの代金、差額分、口止め料を含めて、金貨1枚と小金貨4枚よ」

爺さんが何も言わず、それを出してリリーが受け取った。
リリーは「毎度」と言って受け取った。
爺さんが首を横に振った。

「リリー。よくここまで成長した。立派になった」
「ありがとうございます」
「だが、足下が疎かになっていたな」
「足下?」
「言っておくが、お前らが小金貨9枚を稼いだのは知っておったさ。儂を脅してくるとは思っておらなんだがな」
「じゃあ、何に驚いたのよ?」
「お前の目が節穴になっていた事だ」

手を振ってもう帰れと追い出された。
今度はリリーが怒っている。
私は帰ろうとしたが、ソリンにヨヌツが自由民になる立会人になって欲しいと言われたので教会に向かった。

「爺さんの嫌みなんて、もう忘れましょう。余裕も出来たから武器を買い直すわよ」
「いいのか?」
「ここから一気に稼いで、私達の分も貯めるわ」
「任せろ。魔物は俺が倒してやる」
「させる訳ないでしょう。死にたいの?」
「イリエ。確実に行きましょう」
「うぬ。生き残るのが大事だ」

あれはマグレだ。
魔獣に挑めば、イリエは死ぬ。
間違えなく。
リリーも承知しており、山の獲物を狙うと言う。
ソリンもヨヌツも同じ意見で安心した。
教会の玄関には牧師様と役人と二人の兵士が立っていた。

「お前がイリエか」

少し小太りの目が腐った蛙顔の役人がイリエ達を舐め回すように見た。
ヨヌツの体格の良さ、イリエの覇気などではなく、ソリンとリリーに注目し、これをどう調理しようかと言う嫌らしい目つきだ。
給付の指導という名のレイプが待っていそうだ。

「くくく、ありがたく拝命しろ。お前らは今日から兵士として徴用される事が決まった」
「待って下さい。我々は毎日銅貨10枚を支払っております」
「それは特例に過ぎん。こちらが命じれば、出頭する義務がある」
「横暴だ。俺は行かないぞ」
「逃亡罪は死罪と決まっておる」
「徴兵には応じない。俺は兵に志願するつもりだ。待って欲しい」
「孤児にそんな権利などあるモノか」
「牧師様。事実ですか?」
「明日付けで出頭するようにと書かれている」

リリーは手を握り絞め、歯を食いしばるように怖い顔で俯いた。
呟くように「失敗した。爺の言っていたのはこれか」と吐き捨てた。
魔物を討伐できる孤児を放置する訳がなかった。

「ソリン。御免。金貨2枚。ヨヌツとイリエを買うには、少しお金が足りないの。私と一緒に売られてくれる」
「うん、いいよ。夢が見られて楽しかった」
「御免ね」

リリーは牧師を見上げた。

「牧師様。今日中に二人を買い上げます。宜しいでしょうか」
「しょうち・・・・・・・・・・・・『待て』」

蛙顔の役人が牧師の言葉を遮った。

「魔物が倒せる孤児だぞ。金貨一枚で下げ渡すなど許せるか。軍は優秀な兵を求めている。最低でも金貨2枚だ。それ以上でなければ、軍の損失が大きすぎる」
「寮長様。それに余りにも理不尽な申し出でございます」
「態々出向いて、儂の目の前で売れましたと報告させるつもりか」

自分の面子を盾に蛙顔が滅茶苦茶な事を言った。
魔物の来襲や戦闘の結果、親を亡くした孤児も多い。
孤児を養いのは領主の義務だろう。
こんな欲望まみれの役人を満足させる為ではない。
ちょっと私もムカっと来た。

「ジュリ。虫のいいのは判っています。お願いします。私らを助けて下さい」
「リリー。本気?」
「この通りです。いつかお金は返します」

リリーが大きく頭を下げた。
続いてソリンが下げ、ヨヌツも続く。
状況が理解できていないイリエはヨヌツに無理やり下げられた。
蛙顔と目が合った。
貰った金貨10枚が入った小袋を取り出すと牧師に投げた。

「確かに金貨10枚を頂きました」
「待て。やはり金貨3枚だ」
「寮長様。孤児の価格を決めるのは寮長様の権限ではないと思います。人事課長様に手紙を書かせて頂きます」
「黙れ。儂の面目を潰すつもりか」
「子供らの一生が掛かっております。お許し下さい」

牧師も寮長の意見を蹴った。
兵を預かるのは寮長かもしれないが、兵の価値を決めるのは寮長ではない。
寮長は兵を預かっているだけだ。

「牧師様。軍の偉いさんからポーションの納品を頼まれていますが、助手を奪われると納品が滞ると書いて下さい。その場合、その責任はこの蛙顔にとって下さいとも」
「蛙顔とは、儂の事か」
「他に誰がいます。私は帰ります。じゃあね」
「覚えておれ」

覚えておくほど暇ではない。
その日も内に兵が門前宿に送られてくる事はなかった。

 ◇◇◇

数日後、イリエ達が正式に従者となった。
奴隷ではない。
因みに、町の者が孤児を引き取る場合は、小金貨1枚から3枚位だ。
身元保証人がいるかいないかで価格が10倍も変わってくる。
私が名乗り出なければ、貴族が家臣に欲しいと名乗り出るケースだった。
助官の一部が貴族に取られる前に確保しようと先走ったのだ。

「あの蛙。小隊長に降格の上に最前線に送られるそうよ」
「小隊長?」
「あの蛙。あれでも大尉だったのよ」
「大尉って偉いの?」
「騎士になる一つ手前よ。120人を束ねる中隊長の資格を持っていたらしいわ」
「へぇ~、偉いのね」

寮長を含む一派は一階級降格の上に現場に派遣される事になったらしい。
あの肉付きを見れば、傭兵より強そうに見えない。
領主に仕える従者なら文官として出世する道もあるのだろう。
イリエらは武具を新たに買い直し、冒険ギルドに行って冒険者の登録を終えてから門前宿にやって来ていた。

「準備完了よ。これで狩った獲物をギルドに売れるわ」
「狩って、狩って、狩りまくるぞ」
「(うおぉ~~~)」
「・・・・・・・・・・・・」

リリーもイリエもヤル気満々だ。
ソリンは控え目に、ヨヌツは無言だった。
でも、今日はお休みだ。
孤児らの子らと土いじりで遊ぶ約束をしていた。
私はホワイトなご主人様だ。
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