じだんだ!

 誰かに味方するってことは誰かを敵に回すこと。


 そんなのは嫌だといくら嘆こうが、裏では誰かが傷ついていたりする。

 江坂健二は人生をかけて賭するものを探していた。

 それを持っていてそこに向かって真っ直ぐに進んでいる、ように見える野間 雅人を羨ましく思っていた。

 傷つけ合うのはとっても悲しいから、みんな悩むし、怒るし、頑張るし諦める。

 自分と違う頑張り方をしてる奴なんか見つけちゃうととそいつが悪者だって錯覚に陥ってきたりもする。

 車塚 晶 は舐められることを恐れていた。自らの行動に違和感を感じても辞められない。例え誰かを傷つけたとしても。



第一章 
車塚晶は、後輩にストーカー被害の相談されていた。健二と雅人の二人は興味本位で晶の跡をつけ、ストーカーと対決しに行くところを…

第二章

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