ハルキ

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8話

賭け事

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おじとクレアは居間に戻り話し合いをした。
学校に残るには、学校の野球チームで優勝しなければならない。そのためにはチームのメンバーが必要だった。
そこで、クレアと同い年の少年に声をかけて一緒に優勝を目指してほしいと頼むことになった。

クレアは、勇気を出して少年がいるところに近づき声をかけた。
クレア「あの、突然ごめんなさい、みんなに協力してほしいことがあるの…」

少年たちは顔を見合わせたが、手を止め、クレアに向き直り話の続きを待った。

クレア「私は今、魔法が止まってて、えらい人に相談したら、学校所属の野球チームで優勝しなければならなくなって…それでみんなにチームメイトになってほしいの!お願いします!」

少年たちは、おどろいていたが、すぐに「いいよ!」と口々に言った。

だが、人数が足りなかったため、ユミも誘うことになった。

次の日から放課後、野球の練習をすることになった。

ランニング、バッティング、ボール拾い、筋トレ…さまざまなことをして、試合に備えた。

その中で、一番飛躍した少年がいた。

名前は、海士  壱(あまみ いち)

戦死国と日本のハーフである。

父は、代々の大手製薬会社の社長で、母は、専業主婦をしている。

5人兄弟で三男だ。

とても賢くなんでもできる。

そのため、英才教育を受けている。

例えば、ヴァイオリン、英会話、ピアノ、

新体操など…

兄弟全員習っている。

壱は、野球は、未経験なのに、投げることもできるし打つこともできる二刀流選手になってしまっていた。


厳しい練習を乗り越え、野球大会の日がやってきた。


一回戦、二回戦…なんとか練習の成果を出し、なんとか順調に勝ち進んでいた。

そして、幸運にも準決勝まで辿り着いた。

相手は強豪チーム。ストレート勝ちでここまで辿り着いている。

試合開始。

クレアたちから攻めていっていたが、ずっと空振り三振。

逆に強豪チームの相手は、次々に点をを取っていた。

だが、中盤まで試合を見ると、クレアチーム5、相手側8だった。

さらにここにきて、相手側の投手が疲れたのかクレアチームの少年は、塁に三塁。

9回裏。

指名打者で天海壱。

ベンチからは「いっちゃん、頑張れー!」と応援の声が響く。

だが、見逃し1、2。

ツーアウト。

ここで打たなければ、敗北のピンチ。

ピッチャーがボールを投げる。


壱が打つ!

ボールは、バットに当たり空高く飛んだ。

塁にいた少年、壱が全力で走る!

ベンチ「回れ回れ!」

点が入り逆転勝ち!

ベンチから壱たちに向かい走りエンジンを作りジャンプしながら、

「一番!一番!」と言っていた。

見事クレアは優勝を果たした。

数日後、通常の生活が戻り、

クレアは野球の練習をしながら、

病院に通院し、薬を服薬していたので

魔力も回復した。

そして、クレアは、無事に、学校に残ることができた。


つづく






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