10 / 18
第十話 「一対二」
しおりを挟む
立神が敗北し、
不破はたった1人で、風紀委員の女子2人を相手することとなった。
立神を倒した2人の様子を伺いながら、能力を予想する。
まず、立神の行動を静止した能力。
不破は、屋上の出入り口で立っている、メガネをかけたの風紀委員を横目で観察する。
能力を使ってにしては、何かものを持っているわけではなかった。
両手とも、組んで仁王立ちのままだ。と、いうことは、彼女の能力は何も還さずに使うことができる能力。
しかも、距離がある、人物を特定で動けなくさせるもの。の可能性が高い。
それと立神をものさしを突き刺し、戦闘不能にさせた能力。
これは、ギャルの風紀委員がものさしから、何らかの力を発生させた可能性が高い。
倒れた立神を見る。
たしか、立神は叫びをあげていたのを思い出した。
一瞬で意識を刈るものではなく、なにかの衝撃を体に受けた可能性が高い。
倒れた立神をよくみると、瞼がピクピクしているのが気になった。
…なるほど。
この感じからすると、ものさしから出たのは、電気と思われる。
体がピクピクするのは、電気を流し込まれたことによる麻痺だろう。
ギャルのものさしは電気を発生される能力に違いない。
ここまで予想できた。
ギャルの方は、対処ができる。ものさしに触れないとかすれば脅威でもない。
立神から焦げたにおいがしないことから、電気もそこまで協力なものではないと予想できる。
だが、問題は仁王立ちで立っているメガネの方だ。
彼女の能力がもし、制限なく一人に使えるのであれば、立神と一緒の状況になって動けなくなり負ける……
さすがにそれは避けたいところだ。
動きを止める能力のおかげで逃げることすら厳しい。なんとも厄介な能力だ。
「それじゃ~、いっくよ~」
不破にめがけてギャルは走り、突進してきた。
「く……」
避けるのは簡単だ。
まっすぐ向かってくるやつのものさしをよければいいのだから。
しかし……
不破は横目で確認する。
メガネの女のほうの動きを。
しかし、動く様子はない。でも、見られている……
「あちょう!」
ギャル女が不破の目の前で飛びかかる。
迷っている暇はない、不破は右ポケットに手を突っ込んだ。
そして、ギャル女のものさしをポケットから取り出した右手で、掴む。
「あ~あ、さわっちゃったの?感電しちょうよ」
ものさしから電気が流れる。
ものさしの先端から電気の流れる音が、不破の耳にも聞こえてくる。
まるで、ものさしがスタンガンのようになっている。
予想どおり、電気を発生させる能力だった。
触れば、感電すること間違いない。
「そいつはどうかな」
「え……!?」
いつまでたっても、不破は倒れることはなかった。
それは、不破の右手に秘密があった。
「て、てぶくろ!」
不破がものさしを受け止めた右手には、先ほどまでなかった手袋がされていた。
「そうだ。ゴム製のグローブだ。残念だが、電気は通らない」
「え、そうなの!」
電気といえばゴムは有名だ。
普段から、超能力者を相手をする不破は電気を使う相手にも勝てるように常日頃からポケットに忍ばせていたのだった。
これによりギャルの超能力は封じたも同然。
「離れて!桃!」
すると、ギャルは飛ぶように下がった。
不破は、メガネの女の方をみる、目が神々しく光っている。
ガクッ!!
それは突然の出来事だった。
まるで、100キロを超えるお相撲さんを背負っているかのように体が重たくなったのだ。
これ、か……
不破は必死に立つが、身動きが取れない。
「今よ、桃!」
「あいさ~」
再びギャルの女が不破に襲い掛かる。
まずい、動けねぇ。
絶体絶命の状況に、不破は必死に避けようと体を動かす。
動けないわけではないが、避けることはほぼ不可能だった……
「負けるかああああああああああ!」
全身に力を込めて、右腕を振り上げる。
もう一度ものさしを右手で受けようとする。
「うそ!」
メガネの女は驚いていた。
まさか、こんなに動くなんて、と。
「立っているだけでやっとなのに、腕を動かすのだって相当しんどいはず」
それでも不破は必死に動こうとする。
「はやく、やれええええええええええええ!!!!!」
とその場の誰かが叫んだ。
不破はたった1人で、風紀委員の女子2人を相手することとなった。
立神を倒した2人の様子を伺いながら、能力を予想する。
まず、立神の行動を静止した能力。
不破は、屋上の出入り口で立っている、メガネをかけたの風紀委員を横目で観察する。
能力を使ってにしては、何かものを持っているわけではなかった。
両手とも、組んで仁王立ちのままだ。と、いうことは、彼女の能力は何も還さずに使うことができる能力。
しかも、距離がある、人物を特定で動けなくさせるもの。の可能性が高い。
それと立神をものさしを突き刺し、戦闘不能にさせた能力。
これは、ギャルの風紀委員がものさしから、何らかの力を発生させた可能性が高い。
倒れた立神を見る。
たしか、立神は叫びをあげていたのを思い出した。
一瞬で意識を刈るものではなく、なにかの衝撃を体に受けた可能性が高い。
倒れた立神をよくみると、瞼がピクピクしているのが気になった。
…なるほど。
この感じからすると、ものさしから出たのは、電気と思われる。
体がピクピクするのは、電気を流し込まれたことによる麻痺だろう。
ギャルのものさしは電気を発生される能力に違いない。
ここまで予想できた。
ギャルの方は、対処ができる。ものさしに触れないとかすれば脅威でもない。
立神から焦げたにおいがしないことから、電気もそこまで協力なものではないと予想できる。
だが、問題は仁王立ちで立っているメガネの方だ。
彼女の能力がもし、制限なく一人に使えるのであれば、立神と一緒の状況になって動けなくなり負ける……
さすがにそれは避けたいところだ。
動きを止める能力のおかげで逃げることすら厳しい。なんとも厄介な能力だ。
「それじゃ~、いっくよ~」
不破にめがけてギャルは走り、突進してきた。
「く……」
避けるのは簡単だ。
まっすぐ向かってくるやつのものさしをよければいいのだから。
しかし……
不破は横目で確認する。
メガネの女のほうの動きを。
しかし、動く様子はない。でも、見られている……
「あちょう!」
ギャル女が不破の目の前で飛びかかる。
迷っている暇はない、不破は右ポケットに手を突っ込んだ。
そして、ギャル女のものさしをポケットから取り出した右手で、掴む。
「あ~あ、さわっちゃったの?感電しちょうよ」
ものさしから電気が流れる。
ものさしの先端から電気の流れる音が、不破の耳にも聞こえてくる。
まるで、ものさしがスタンガンのようになっている。
予想どおり、電気を発生させる能力だった。
触れば、感電すること間違いない。
「そいつはどうかな」
「え……!?」
いつまでたっても、不破は倒れることはなかった。
それは、不破の右手に秘密があった。
「て、てぶくろ!」
不破がものさしを受け止めた右手には、先ほどまでなかった手袋がされていた。
「そうだ。ゴム製のグローブだ。残念だが、電気は通らない」
「え、そうなの!」
電気といえばゴムは有名だ。
普段から、超能力者を相手をする不破は電気を使う相手にも勝てるように常日頃からポケットに忍ばせていたのだった。
これによりギャルの超能力は封じたも同然。
「離れて!桃!」
すると、ギャルは飛ぶように下がった。
不破は、メガネの女の方をみる、目が神々しく光っている。
ガクッ!!
それは突然の出来事だった。
まるで、100キロを超えるお相撲さんを背負っているかのように体が重たくなったのだ。
これ、か……
不破は必死に立つが、身動きが取れない。
「今よ、桃!」
「あいさ~」
再びギャルの女が不破に襲い掛かる。
まずい、動けねぇ。
絶体絶命の状況に、不破は必死に避けようと体を動かす。
動けないわけではないが、避けることはほぼ不可能だった……
「負けるかああああああああああ!」
全身に力を込めて、右腕を振り上げる。
もう一度ものさしを右手で受けようとする。
「うそ!」
メガネの女は驚いていた。
まさか、こんなに動くなんて、と。
「立っているだけでやっとなのに、腕を動かすのだって相当しんどいはず」
それでも不破は必死に動こうとする。
「はやく、やれええええええええええええ!!!!!」
とその場の誰かが叫んだ。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
笛智荘の仲間たち
ジャン・幸田
キャラ文芸
田舎から都会に出てきた美優が不動産屋に紹介されてやってきたのは、通称「日本の九竜城」と呼ばれる怪しい雰囲気が漂うアパート笛智荘(ふえちそう)だった。そんな変なアパートに住む住民もまた不思議な人たちばかりだった。おかしな住民による非日常的な日常が今始まる!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
あやかし第三治療院はじめました。
にのまえ
キャラ文芸
狼環(オオカミ タマキ)はあやかしの病魔を絵でみつける、病魔絵師を目指す高校生。
故郷を出て隣県で、相方の見習い、あやかし治療師で、同じ歳の大神シンヤと共に
あやかし第三治療院はじめました!!
少しクセのある、あやかしを治療します。
小説家の日常
くじら
キャラ文芸
くじらと皐月涼夜の中の人が
小説を書くことにしました。
自分達の周囲で起こったこと、
Twitter、pixiv、テレビのニュース、
小説、絵本、純文学にアニメや漫画など……
オタクとヲタクのため、
今、生きている人みんなに読んでほしい漫画の
元ネタを小説にすることにしました。
お時間のあるときは、
是非!!!!
読んでいただきたいです。
一応……登場人物さえ分かれば
どの話から読んでも理解できるようにしています。
(*´・ω・)(・ω・`*)
『アルファポリス』や『小説家になろう』などで
作品を投稿している方と繋がりたいです。
Twitterなどでおっしゃっていただければ、
この小説や漫画で宣伝したいと思います(。・ω・)ノ
何卒、よろしくお願いします。
おっさん漫画家アンデットになる
兎屋亀吉
キャラ文芸
落ち目のおっさん漫画家藤堂力也は、ある日アンデットになってしまった。担当編集吉井氏は言う「漫画にしませんか?」。漫画雑誌の売り上げが伸び悩む時代、果たしておっさん漫画家は生き残れるのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる