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第四話 「不破の思い」
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昔、男が強いといわれ女は守られる存在だった。
しかし、今の世の中はその逆。それはどうしてか。
ある日突然、女性だけが超能力に目覚めたからだ。
その原因は何もわかってはいない。
そのことで、女性が優秀であるとされ、男性は無能者として扱われるようになった。
人は簡単に変わる。ある夫婦も女が生まれると喜び、男が生まれると残念がる。
そんな世の中に代わっていき、女性が上に立つ世の中となった。
しかし、俺はそれが正しいとは思わない。
能力者であるか否かで差別されるとしても、男が下とは思わない。
俺はそのことに5歳の時に気が付いた。
だから、武術を学び、そして勉強を頑張った。
高校生になった今でもそうだ。考えは変わらない。
男でも女に勝てることを証明する。
俺は、負けず嫌いだった。
それは、学校も変わらない。
女性が超能力に目覚めた今、学校内も力の強いものが上として君臨している。
生徒会長は学校内で一番強いものがなるという決まりができていた。
もちろん、超能力を持った女が一番上に立っている。
俺はその生徒会長を倒し、この学校で一番強いものになることが目標だった……
俺が女子二人を返り討ちにした出来事から数日が立った……
気が付けば学校中の噂へとなっていた。
知らない男子生徒たちにも、俺の存在を知っている。
あの日から学校中が『不破』という男の名前を認知した日となった。
また女子にけがを負わせたことは問題にならなかった。
なぜなら女子が男にけがを負わされたとなれば、プライドが許さないのだ。
本人も申告もしないため、学園の大人たちに知れることはなかった。
それは分かっていた。
あの日以降、女子が俺に絡みに来ることはなくなった。
絡まれても返り討ちにするが……
「おい、不破。おまえ知ってるか?あのうわさ」
「何のことだ?」
「じつはよ、女子狩りをしている男子がいるらしいんだよ。しかも同じ学校の男子らしいんだ」
「女子狩り?物騒な話だな」
「そうだよな。超能力をもった女子にケンカうるやつなんて、おまえくらいかとおもってたぜ」
「大きなお世話だ。俺は女子狩りなんてしてないし、そいつと一緒にするな」
と言ったものの、不破自身はかなり気になっていた。
俺以外に、女子にケンカ売るやつがいるとは……
しかも、話によれば、ものすごく強いらしく、どんな超能力相手でも勝っているらしい。
気にならないわけがない。
この現代に骨のある男がまだいるらしい。
一度会ってみたいものだ。
「お~い、不破。おきゃくさんだぞ」
と教室の入り口でクラスメイトの男子が俺のことを呼んでいる。
俺は、静かに席を立ち、入り口に向かった。
しかし、今の世の中はその逆。それはどうしてか。
ある日突然、女性だけが超能力に目覚めたからだ。
その原因は何もわかってはいない。
そのことで、女性が優秀であるとされ、男性は無能者として扱われるようになった。
人は簡単に変わる。ある夫婦も女が生まれると喜び、男が生まれると残念がる。
そんな世の中に代わっていき、女性が上に立つ世の中となった。
しかし、俺はそれが正しいとは思わない。
能力者であるか否かで差別されるとしても、男が下とは思わない。
俺はそのことに5歳の時に気が付いた。
だから、武術を学び、そして勉強を頑張った。
高校生になった今でもそうだ。考えは変わらない。
男でも女に勝てることを証明する。
俺は、負けず嫌いだった。
それは、学校も変わらない。
女性が超能力に目覚めた今、学校内も力の強いものが上として君臨している。
生徒会長は学校内で一番強いものがなるという決まりができていた。
もちろん、超能力を持った女が一番上に立っている。
俺はその生徒会長を倒し、この学校で一番強いものになることが目標だった……
俺が女子二人を返り討ちにした出来事から数日が立った……
気が付けば学校中の噂へとなっていた。
知らない男子生徒たちにも、俺の存在を知っている。
あの日から学校中が『不破』という男の名前を認知した日となった。
また女子にけがを負わせたことは問題にならなかった。
なぜなら女子が男にけがを負わされたとなれば、プライドが許さないのだ。
本人も申告もしないため、学園の大人たちに知れることはなかった。
それは分かっていた。
あの日以降、女子が俺に絡みに来ることはなくなった。
絡まれても返り討ちにするが……
「おい、不破。おまえ知ってるか?あのうわさ」
「何のことだ?」
「じつはよ、女子狩りをしている男子がいるらしいんだよ。しかも同じ学校の男子らしいんだ」
「女子狩り?物騒な話だな」
「そうだよな。超能力をもった女子にケンカうるやつなんて、おまえくらいかとおもってたぜ」
「大きなお世話だ。俺は女子狩りなんてしてないし、そいつと一緒にするな」
と言ったものの、不破自身はかなり気になっていた。
俺以外に、女子にケンカ売るやつがいるとは……
しかも、話によれば、ものすごく強いらしく、どんな超能力相手でも勝っているらしい。
気にならないわけがない。
この現代に骨のある男がまだいるらしい。
一度会ってみたいものだ。
「お~い、不破。おきゃくさんだぞ」
と教室の入り口でクラスメイトの男子が俺のことを呼んでいる。
俺は、静かに席を立ち、入り口に向かった。
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