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第16話 試合後… キキタコの国に帰還
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モーガン国との勇者対決の後、僕達4人はキキタコの国に戻ってきていた。
「はぁ、帰ってきた~」
「お疲れ様でした」
「はい~」
馬車の中で寝ていた僕は眠い目を擦りながら、馬車を下りた。
姫様も僕につられるように下りる。
そして、あることに気づいた。
今日できた体の傷が癒えているのだ。
不思議な出来事に対して戸惑いを隠せず、体を隅々まで確認した。
「傷が治ってる?」
「それはそうだろう」
ガリューゲルさんが答えた。
「どう言う事?」
首を傾げる。
「姫様とずっと手を繋いでいただろ。そのおかげさ」
「…ごめん、よく分からない。もう少し詳しく」
「仕方ないなぁ…それ、姫様の力なんだよ。姫様は触れている他人の傷を癒すことが出来るんだよ。だから、君の傷が癒えているんだ」
とガリューゲルさんは丁寧に説明してくれる。その説明のおかげである程度のことは分かった。どうやら、姫様自体にそう言う能力を宿していると言うわけだ。
これで不可思議な謎もとけた。
「だから、姫様は試合が終わってからずっと僕と手を繋いでいたわけか」
「そうだよ、君が馬車の中で寝ている間もずっと手を握って、君の傷を治していたんだから。感謝しなよ」
「そうですね、姫様に言いに行ってきます」
「行ってらっしゃい」
とガリューゲルさんは手を振り姫様の元に向かう僕を見送った。
僕は振り向くことなく姫様の元に向かって駆けて行った。
同時に降りたはずの姫様はすでに城の入口まで来ていた。その隣には、女騎士の姿もあった。僕は女騎士のことは無視して姫様の元に近づいた。
「姫様、ありがとうございました。姫様のおかげで元気いっぱいです!」
「そうですか、それは良かった」
そう言った姫様は疲れているように見えた。その疲れはもしかしたら、能力を使ったせいなのかもしれない。
「姫様はお疲れだ!」
「見れば分かります。それでは姫様部屋に戻りましょうか。送りますよ」
「そうですか? ならお願いします」
「はい」
僕は姫様をエスコートして城の中に入っていく。その後から、女騎士が何かを叫びながら追いかけてきた。
「それわぁ、私の仕事だぁぁぁぁぁぁ!!!」
静かな夜に女騎士の声だけが響き渡った。
「はぁ、帰ってきた~」
「お疲れ様でした」
「はい~」
馬車の中で寝ていた僕は眠い目を擦りながら、馬車を下りた。
姫様も僕につられるように下りる。
そして、あることに気づいた。
今日できた体の傷が癒えているのだ。
不思議な出来事に対して戸惑いを隠せず、体を隅々まで確認した。
「傷が治ってる?」
「それはそうだろう」
ガリューゲルさんが答えた。
「どう言う事?」
首を傾げる。
「姫様とずっと手を繋いでいただろ。そのおかげさ」
「…ごめん、よく分からない。もう少し詳しく」
「仕方ないなぁ…それ、姫様の力なんだよ。姫様は触れている他人の傷を癒すことが出来るんだよ。だから、君の傷が癒えているんだ」
とガリューゲルさんは丁寧に説明してくれる。その説明のおかげである程度のことは分かった。どうやら、姫様自体にそう言う能力を宿していると言うわけだ。
これで不可思議な謎もとけた。
「だから、姫様は試合が終わってからずっと僕と手を繋いでいたわけか」
「そうだよ、君が馬車の中で寝ている間もずっと手を握って、君の傷を治していたんだから。感謝しなよ」
「そうですね、姫様に言いに行ってきます」
「行ってらっしゃい」
とガリューゲルさんは手を振り姫様の元に向かう僕を見送った。
僕は振り向くことなく姫様の元に向かって駆けて行った。
同時に降りたはずの姫様はすでに城の入口まで来ていた。その隣には、女騎士の姿もあった。僕は女騎士のことは無視して姫様の元に近づいた。
「姫様、ありがとうございました。姫様のおかげで元気いっぱいです!」
「そうですか、それは良かった」
そう言った姫様は疲れているように見えた。その疲れはもしかしたら、能力を使ったせいなのかもしれない。
「姫様はお疲れだ!」
「見れば分かります。それでは姫様部屋に戻りましょうか。送りますよ」
「そうですか? ならお願いします」
「はい」
僕は姫様をエスコートして城の中に入っていく。その後から、女騎士が何かを叫びながら追いかけてきた。
「それわぁ、私の仕事だぁぁぁぁぁぁ!!!」
静かな夜に女騎士の声だけが響き渡った。
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