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7話
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「すまない、結城くん」
「いや、気にしないで下さい…てか、重い」
「それもすまない」
今僕はイケメンを支えながら、洞窟の出口を目指している。
イケメンの装備が重くて、運ぶのに大変な思いをしている。
「君は本当に平気の様だね」
「どこを見て言ってるんですか? もうキツイですよ」
汗を流しながらイケメンを運んでいる状況。どこからどうみても大丈夫ではない。今すぐにでもこの男を捨てて自由になりたい。
「……その様だね。すまない、迷惑をかけて」
「そう思うのなら、今度からは倒れる前に申告して下さい」
僕は必死だった。
なんたって、僕は非戦闘員。
力仕事は苦手だからだ。
「さぁ、見えてきましたよ」
「あぁ、そのようだね」
僕は目の前の光に目を眩ませながら、洞窟を後にした。
ーーーー
「帰ってきたぞ!」
ある男が声を上げた。
その周りの者たちも声を上げて、歓迎している。
どうやら戻ってきたらしい。
何一つ心配などしていなかったが…
「リーダーさんよ、お呼びですよ」
僕は駆け寄ってきた男に預けた。
やっと重荷が取れた…
「リーダー!」
「すまない、俺は何もできなかった。最後までたどり着き原因を究明することすら叶わなかった。すまないみんな」
謝るイケメンの元にみんなが集まってくる。
「そんなこと気にしないでいいよ。お前が無事に戻ってきてくれたことだけで俺たちは満足なんだ」
と男は言った。
周りの者たちも「そうよ」「そうだ、気にするな」と優しい言葉をかけている。リーダーの男は涙を流しながら、輪の中にいた。
その様子を遠くから見ても分かる通り、仲間たちに囲まれた良きリーダーであること。慕われている事などが良く伺える。
僕には関係ある話だが、どこか他人事だった。
「俺たちはまだレベルが足りなかった。もっと強くなってから出直そう。さぁ、みんな帰ろう」
「おー!!」
なんということだろう。
統率が取れている。僕はもう蚊帳の外状態になっていた。
ーーーー
「結城、ありがとう」
見たことあるが知らない男に話しかけられる。元クラスメイトの誰かだ。
「ん? なんのこと?」
「リーダーを連れて戻ってきてくれたことだよ。俺たちは洞窟の奥まで行けそうになかった。もし、奥で倒れていても助けることができなかった。だから感謝している」
「あぁ、うん。どうも」
頭を下げて返答した。
男はそれだけ言うと、列に戻って行った。
感謝されるようなことをした覚えはないんだけどな。
最後列で僕は前方で和気あいあいとしたみんなを見ていた。
「いや、気にしないで下さい…てか、重い」
「それもすまない」
今僕はイケメンを支えながら、洞窟の出口を目指している。
イケメンの装備が重くて、運ぶのに大変な思いをしている。
「君は本当に平気の様だね」
「どこを見て言ってるんですか? もうキツイですよ」
汗を流しながらイケメンを運んでいる状況。どこからどうみても大丈夫ではない。今すぐにでもこの男を捨てて自由になりたい。
「……その様だね。すまない、迷惑をかけて」
「そう思うのなら、今度からは倒れる前に申告して下さい」
僕は必死だった。
なんたって、僕は非戦闘員。
力仕事は苦手だからだ。
「さぁ、見えてきましたよ」
「あぁ、そのようだね」
僕は目の前の光に目を眩ませながら、洞窟を後にした。
ーーーー
「帰ってきたぞ!」
ある男が声を上げた。
その周りの者たちも声を上げて、歓迎している。
どうやら戻ってきたらしい。
何一つ心配などしていなかったが…
「リーダーさんよ、お呼びですよ」
僕は駆け寄ってきた男に預けた。
やっと重荷が取れた…
「リーダー!」
「すまない、俺は何もできなかった。最後までたどり着き原因を究明することすら叶わなかった。すまないみんな」
謝るイケメンの元にみんなが集まってくる。
「そんなこと気にしないでいいよ。お前が無事に戻ってきてくれたことだけで俺たちは満足なんだ」
と男は言った。
周りの者たちも「そうよ」「そうだ、気にするな」と優しい言葉をかけている。リーダーの男は涙を流しながら、輪の中にいた。
その様子を遠くから見ても分かる通り、仲間たちに囲まれた良きリーダーであること。慕われている事などが良く伺える。
僕には関係ある話だが、どこか他人事だった。
「俺たちはまだレベルが足りなかった。もっと強くなってから出直そう。さぁ、みんな帰ろう」
「おー!!」
なんということだろう。
統率が取れている。僕はもう蚊帳の外状態になっていた。
ーーーー
「結城、ありがとう」
見たことあるが知らない男に話しかけられる。元クラスメイトの誰かだ。
「ん? なんのこと?」
「リーダーを連れて戻ってきてくれたことだよ。俺たちは洞窟の奥まで行けそうになかった。もし、奥で倒れていても助けることができなかった。だから感謝している」
「あぁ、うん。どうも」
頭を下げて返答した。
男はそれだけ言うと、列に戻って行った。
感謝されるようなことをした覚えはないんだけどな。
最後列で僕は前方で和気あいあいとしたみんなを見ていた。
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