ポニーテールの勇者様

相葉和

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172 急襲

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バルゴの命令で火の精霊が動いた。
狙いはもちろん『星の翼』号だ。
膠着している戦闘に苛立ったバルゴが、火の精霊の力で『星の翼』号を一気に粉砕する気なのだ。

(まずいよ、さすがに相手が火の精霊じゃ『星の翼』号の武装で勝てるわけがない!)

わたしは身動きができないし声も出せない。
ディーネも同じく動けない。
サラとアフロは魔力の放出を妨げる檻に閉じ込められている。

(くっそぉ、見てるだけしか出来ないの!?何かできることは!?)

その時、今まで一言も喋らなかったアフロが嘲笑混じりにバルゴを罵った。
しかもかなりの大声で。

「笑っちゃうわねえ!ずいぶんな醜態じゃないの!?」
「・・・なんだと?」

バルゴがアフロを睨む。
アフロは檻の中で涼しい顔をしてその視線を受け止めている。
そしてアフロはさらに大声でバルゴに向かって言った。

「予定していた処刑は見事に失敗して、その尻拭いに火の精霊を使うなんて!醜態じゃなくて何だと言うのかしら!!」
「うるさいぞ精霊。人体発火ができなくとも、火の精霊に燃やされて死ねば同じことよ」
「ワタシが言ってるのは、今もこの式典の状況が全領地に見られているって事よ!いつまで王のみっともない姿を晒している気なのかしら!?」
「むっ・・・フラウス、放映を一旦中止しろ」
「はっ!」

フラウスの指示で、兵士達が全領地向けに投映をしている魔道具を停止していく。
バルゴ自身も、事態の急転に対処することに気を取られて忘れていたのだろう。

・・・てか、アフロちゃん。そんな事をわざわざ教えてあげなくても良かったでしょうに。
バルゴの失態なんて、そのまま世界中に垂れ流してやればよかったのよ。

投映の魔道具を停止させたとの報告を受けたバルゴがアフロに向けて言った。

「精霊。お前の忠告通りに投映を止め・・・」
「ミライ!おまじないの言葉を!!」

しかしアフロはバルゴが言い切るのを待たず、再び大声で叫んだ。
そしてさらに同じ言葉を繰り返す。

「ミライ!おまじないの言葉を!!」
「精霊、今度は何なのだ!?」

(アフロちゃん、一体どうしたの?ここからミライに呼びかけたってさすがに聞こえるはずが・・・あっ!)

そういえば、『星の翼』号とは未だに通話の魔道具で音声のやり取りができる状態になっている。
誰かがアフロの声を拾ってミライに伝えれば通じるかもしれないが・・・

(でもそんなにあからさまに呼びかけたら、通話の魔道具を使って連絡していることがバレて、そっちも停止させられちゃう!)

しかし、そうはならなかった。

「ミライ!おまじないの言葉を!!」
「ええい、精霊は何を言ってるのだ?フラウス、分かるか?」
「いえ、何となく『ミライ』と言っているのは分かりますが、意味不明ですし、その先は全く聞き取れません・・・」

何故かは分からないが、バルゴ達にはアフロが言っている言葉がよく分からないらしい。

・・・ん?
言葉がわからない?
あれ?あれれ?

「ミライ!おまじないの言葉を!!」

再び繰り返すアフロの言葉の違和感に、わたしはようやく気がついた。
むしろ自然すぎて違和感すら感じさせなかったアフロが凄いのかもしれない。

(今の、日本語じゃん!)

アフロはまぎれもなく『日本語』で叫んでいた。
そういえば、アフロは未だに私の記憶を所持しているが、その記憶を覗き見して楽しむうちに日本語も覚えたと言っていた。
確かに日本語で叫べばわたし以外には理解できないだろう。
しかし同様に、ミライにも理解できないのでは?

そんな思いでアフロに怪訝な表情を向けると、わたしの視線に気がついたアフロが『日本語』で答えてくれた。

「こんなこともあろうかと『今の言葉』だけをミライに教えておいたの。もちろんミライは『日本語』なんて分からないけれども、もしもワタシが今の言葉を言ったら、予め教えておいた言葉を返すように、とね。ちゃんと聞こえていればいいのだけれども」
(はあ?いつの間に!?てかここにも『こんなこともあろうかと』の真田さんが!?)

わたしは声が出せない代わりに、驚きの顔で応える。
アフロはドヤ顔をしている。
なんかちょっとだけ腹立つけれども、感嘆のほうが勝っている。
つまりミライにとっては『呪文のような意味不明の言葉』であるものの、アフロがその言葉を言ったら、それと対になる合言葉を返せばいいという取り決めがなされているということらしい。
そしてその言葉をミライが言う時、きっとなにかが起こるのだろう。
この状況を打破できるかもしれない何かが・・・

「元々はユリが死んでしまった場合にミライを守るための策だったのよ。でもこの状況なら使えると思うわ。火の精霊がここから離れた今が好機よ」
(縁起でもない事をさらっと言うわね・・・)
「おい精霊、さっきから何を言っているのだ!」

バルゴがアフロに向かって怒鳴る。
無理もない。
日本語が理解できないバルゴにとって、意味の分からない言葉の羅列は苛立ちが募るだけだろう。
そんなバルゴにアフロは、今度は日本語ではなくこの星の言葉で答えた。

「分からなかったの?『アナタは無能』って言ったのよ」
「貴様!どういう・・・」

その時、通話の魔道具から声が聞こえてきた。

『ここだよミライちゃん、急いで!』
『うん、アドル、ありがとうなの!』

聞こえてきたのはアドルとミライの声だった。
アドルが通話の魔道具のところまでミライを連れてきてくれたらしい。
そしてミライは通話の魔道具に向かって大きな声で『おまじないの言葉』を叫んだ。

『土の精霊よ!真の名をもって我に仕えなさい!汝の名は・・・』



「エリザ!火の精霊がもうすぐ近くまで・・・」
「分かってる、分かってるわよ!アドル達は!?」
「・・・まだ甲板にいます!」
「何やってんのよ、早くしなさいよ・・・」

『星の翼』号の中ではエリザをはじめ、クルー達が慌ただしく動き回っていた。
艦橋にはエリザと少人数のクルーがいて、その他は艦底に向かっている。

「対砲撃防御用『ばりあ』展開!火の精霊が来る方向を厚めに!」
「了解!」

こんな防御でも無いよりはマシよ、とエリザは呟いた。
王都の軍船からの砲撃を防ぐには十分な防御魔術でも、火の精霊が相手では心許ない。
しかし今はこれぐらいしかできない。
その時、艦橋の通話機から声が聞こえた。
先に艦底に避難しているエスカからだった。

「ちょっとエリザ!まだこっちに来ないの!?早くこっちに来なさいよ!」
「ごめんエスカ。まだアドルとミライが甲板にいるの!」
「はあ?アドルは何やってんのよ!」
「とにかく二人が戻ったらすぐに一緒にそっちに行くから!」

(アドル、ミライ、早く!)

エリザはやきもきしながら甲板を見ていた。

・・・人体発火の偽装がバレた時、クルー達は軍船からの攻撃に応戦しながら徐々に艇内へ避難を始めていた。
通話の魔道具からアフロの意味不明な叫びが聞こえたのは、しんがりをつとめていたエリザとアドルもいよいよ退避しようとした時のことだった。

「今のってアフロさんの声だよな?一体なんて言っているんだ?」

アドルがそんな疑問を口にした時、甲板から艇内に通じる通路から、勢いよく向かってくる足音が聞こえてきた。
足音の正体はミライだった。
ミライは走ってくる勢いのまま甲板に現れると、アドルにそのまま体当たりしてようやく足を止めた。

「アドル・・・今、アフロお姉ちゃんが・・・はあ、はあ・・・」
「ミライちゃん、甲板に出てきちゃ駄目だよ!早く艦底に避難を・・・」
「アドル!ミライには大切なお役目があるの!アフロお姉ちゃんとのお約束なの!」
「お約束?」

すぐに通話の魔道具の場所に連れていけと、息を切らせながら主張するミライにアドルはやや困惑したものの、ミライの必死な様相を見たアドルは腹をくくった。

「エリザ、先に行っててくれ!オレは後からミライと一緒に行く!」
「ああ、もう、分かったから早くしなさい!」

アドルはミライを抱きかかえると、通話の魔道具のある方向に向かって走り出した。
そしてエリザは先に艦底へと退避しようとしたのだが、途中で火の精霊の来襲を聞きつけ、やむなく艦底ではなく艦橋に向かうことにしたのだった。

(個々に防壁を張る『しいるど』では範囲も威力も足りない。船全体を防御するための『ばりあ』の操作は艦橋からしかできない。だったら・・・)

・・・エリザはそう考えて、艦橋に向かったのだった。
数名のクルーも一緒についてきてしまったのは計算外だったが、一人で操作するより早く対応できたので助かった一面もあったのだが。

「エリザ、火の精霊の攻撃、来ます!」
「全員、衝撃に備えろ!」

艦橋から見えた光景は、火の精霊が炎の弾を飛ばす瞬間だった。
炎の弾は『ばりあ』に阻まれて一瞬停止したものの、『ばりあ』を突き破って船の後部デッキ付近を巻き込み、海へと着弾した。
『ばりあ』のおかげで直撃を防ぎ、進路をずらせたのは幸運としか言いようがなかった。
炎の弾は後部デッキ付近を破壊し、削り取られた部分からは居住部がむき出しになっていた。
海に着弾した炎の弾は大きな水柱を上げ、ある程度の大波にも耐えられる『星の翼』号ですら大きく揺らされた。
大揺れで艦橋内を転げ回されたエリザだったが、なんとか立ち上がると、艦橋から甲板の様子を真っ先に確認しに行った。

「アドルは!ミライは!?」

しかし、甲板上に人がいる様子はなかった。
今の大揺れで海に投げ出されてしまったのではないか・・・エリザはそんな最悪の想像をしたが、すぐさま別の最悪に上書きされた。
同じく艦橋ですっ転ばされ、頭から血を流しているクルーの一人が上空方面を指差し、エリザに進言した。

「エリザ・・・火の精霊が・・・」
「これは・・・さっきのよりも大きいじゃない・・・」

火の精霊が上げている右手の掌の上には、先の攻撃の時とは比べ物にならないほど巨大な火の玉が出現していた。
『ばりあ』の再構築は間に合わず、もはや防ぐ手段は一切ない。
仮に再構築が間に合ったとしても、あの火の玉を凌ぐことは出来ないだろうとエリザは思った。
打つ手はもう無い、そう思った時、艦橋内の通話機から艦橋内の安否を確認するエスカの声、いや、叫びが聞こえてきた。

(そうだ、せめてエスカ達にだけでも逃げてもらわないと!)

エリザは通話機の前に立ち、エスカに向かって言った。

「エスカ、こっちはもういい。もういいから急いで避難を・・・『さんだあぼると』作戦を開始して!」
「はあ?こっちはいいって何よ!エリザ!エリザ!!・・・」

エリザは通話機から離れ、艦橋から火の精霊を睨んだ。
それに呼応したかように、火の精霊はその巨大な火の玉を『星の翼』号に向けて放り投げた。
火の玉の先には艦橋があった。

(ごめん、エスカ・・・)

轟音が鳴り響き、周囲には閃光が走った。
火の玉の衝突による衝撃波で城の屋上にまで嵐のような突風が吹き、海にも大きく波が立った。
光が弱まり、ゆっくりと目を開けたエリザは、窓こそ割れたものの未だに健在な艦橋から信じられない光景を見ていた。

艦橋のすぐ外には、右手で全力笑顔のミライを抱きかかえ、左手でアドルの足を掴んで宙ぶらりんにしているアフロの姿があった。
アフロは艦橋の方を振り向くと、エリザに言った。

「火の玉はワタシが止めてやったわよ。間に合ってよかったわ。こういう状況をユリの星では『キキイッパツ』と言うらしいわよ。髪の毛が関係している言葉らしいけど、分かる?」
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