ポニーテールの勇者様

相葉和

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149 町の人達

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王都管理区のバルゴの城へ向けて出発するまでの間、各々出発準備に取り掛かった。
船旅にかかる時間は十日とちょっと。
普通の軍船や高速船で休憩なしのぶっ通しで航行しても二十日以上はかかる工程を約半分までに短縮できているのは、エスカの主導で魔改造されて超高性能に仕上がった『星の翼』号のおかげである。
先日の王都からの通告の中で、途中でイスカータ領に立ち寄って王都の監査官と合流するようにと指示されているそうなのでちょっと寄り道しなければならないが、それでも出発までにまだ十日ほどの余裕がある。
わたしたちはコーラルの騎士団や義勇兵達と共に、エスカとミネルヴァはさらなる船の改良と装備の拡充を、アドルとアフロは各個人用の武装の製造を、カークとエリザは作戦立案をと、それぞれ役割分担して出発までにできるだけの準備を整えるために動いていた。
そんなある日、わたしはコーラルの役所に向かっていた。
同行しているのはディーネ、サラ、ノーラ、そして一緒のお出かけをねだったミライだ。
役所に向かっている理由、それは先日カークに依頼していた国民証発行の準備が整ったからである。
これから役所で、わたしに国民証が発行できるかどうかを試すのだ。
試すのだが・・・

「師匠、やはり町の人の目は厳しいようですね」
「そうね・・・徒歩で出たのはやっぱり失敗だったかな」

カークの館からコーラルの役所までは近い。
そのため徒歩で行くことにして、用事が済んだらついでにそろばんの工場に行ってわたしが不在の間の指示と、ワンタッチそろばんの製作状況の確認をしてからタコ焼き、もといユリ焼きを食べにマイラの店に行くつもりだった。
しかしそれはやめておいたほうがいいかもしれない、と思い直していた。
先日、バルゴが全領地に向けて放送した内容は要するに『わたしのせいで精霊の力が暴走して突然人が死ぬ現象が起きているので、それを食い止めるためにとっとと王都に来なさい』というものだった。
もちろんその内容は嘘っぱちで、わたしが原因であるどころか、実際に事件を起こしているのはバルゴである。
バルゴからの一斉放送の後、すぐにカークがわたしが原因ではないという反対声明を領地内に出したものの、町の人達にとってはどちらを信じていいのか判断できずに戸惑っているようだった。
カークはニューロックの人達から高い信頼を得ており、カークの声は人々を信用させるに足りるものであったが、実際に身近な人が亡くなる様を見た時、人はきっと冷静ではいられなくなると思う。
カークがわたしを個人的に庇っているだけなのではとか、一般人よりも国のお偉いさんを優遇しているのではないかと、疑心暗鬼に囚われているような感じだろうか。
そんなわけで町の人の目や態度は思った以上に厳しく、腫れ物扱いで遠巻きにされたり睨まれたりしていた。

「ユリよ。今からでも飛んでいってはどうじゃ?」
「うーん、でも今更飛んで行ったらまるでわたしが逃げているように見えるし、こっちに非があると認めちゃうような気がするのよね・・・」

飛んで逃げれば、きっと目撃していた人達がその事を触れ回るだろう。
そして噂に尾ひれがついて、状況が余計に悪化するかもしれない。

「役所はもうすぐ近くだし、ちゃちゃっと行って用事を済ませたら帰りは屋上から飛んで帰りましょう」

・・・出発前に一度マイラにも会いたかったけど、また今度にしよう。
そろばん工場の用事はノーラに代わりに行ってもらおうかな。

そんな事を考えている時だった。

「師匠!」
「ユリ!」

ノーラとサラが同時に声を上げた。
ノーラは声を上げると同時に動いていたようで、さっきまでわたしの左側にいたはずのノーラはいつのまにか右側に回り込んでいた。
そして一人の少年を捕まえていた。
少年の足元には棒が落ちている。

「この少年がその棒を振りかざして、師匠に向かって突進してきたのです・・・少年、暴れるな。一度落ち着きなさい」
「放せ!放せよ!」

ノーラから逃れようと体をめちゃくちゃに動かしてもがく少年を、ノーラはガッチリと抑えつけて放さない。
少年はもがきつつも、ずっとわたしの顔から目を離さないでいる。
やがて騒ぎを聞きつけて町の人達が周りにやってきた。

・・・まずいわね。
はやく事態を収めないと。

「ねえ君、どうしたの?わたしに用事があるの?」
「・・・」

とにかく話を聞いてみようと少年に尋ねて見たが、少年は言葉を発しない。
少年は顔を真っ赤にしてプルプルと震えながら、わたしを引き続き睨む。
どう考えても少年にはわたしに物申したいことがあると思うのだが、会話が出来ないことには平和的な解決が難しくなる。

「ねえ、ちゃんと話を聞くから、言いたいことがあれば・・・って、ノーラ!締めすぎ!締めすぎてるわよ!」
「え?ああ。すまない、少年」

ノーラが少年を力強く捕まえていたせいで胸部を圧迫されていた少年は呼吸もできず、当然言葉も発することが出来ない状態だった。

・・・顔を真っ赤にして震えていたのはそういうことか。
そりゃ何も言えないわね。

ノーラは少年のホールドを解除し、代わりに少年の腕をガッチリ掴んで逃げないようにした。
まだ少年は咳き込み、ゼーゼー言っている。

・・・襲ってきたとはいえ、なんだか申し訳ない。

わたしは念のために魔力による防御アップと索敵範囲を広げてから、ノーラに言った。

「ノーラ、もういいわよ。わたしは大丈夫だから手を放してあげて・・・ねえ君、どうしてわたし達を襲おうとしたの?」
「・・・勇者様に・・・話を・・・聞いて・・・もらいたくて・・・」
「話を聞くのは構わないわ。でも棒で殴るのは話し合いじゃ無いわよ?」

少年はまだ息が上がっているようだった。
しかし逃げるでもなく、棒を拾って再度襲って来る感じでも無いので、わたしは少年が落ち着くのを待った。
もっとも、少年に棒で殴られた程度では何の問題もない。
ノーラに庇われるまでもなく、魔力による防御はほぼ無意識で常時展開済みである。
この少年の力では、わたしの体に傷一つつけられないだろう。
少し待った後、ようやく少年が口を開いた。

「・・・返せよ」
「返せって・・・何をかしら・・・?」

・・・嫌な予感しかしない。
見知らぬ少年がわたしに返せというものなんて・・・
心臓がうるさく鳴る。

「父さんを返せよ!」
「・・・っ!」

少年の言葉にひゅっと息を呑んだ。
血の気も引いていく。
わたしの体は傷つけられなくても、心は違う。
わたしの胸はズキズキと痛みだした。

「父さんを返せよ!お前のせいで死んだんだろ!」
「違・・・」

違うと言いたいけれども、言い切れなかった。
考え方によってはそうとも言える。
案の定、この子の父親は突然の発火によって死んだ犠牲者だった。
わたしを捕まえるためにバルゴが世界中の人々を人質にして無作為に殺している、その犠牲者の一人だ。

「勇者様が精霊の力を使いすぎたせいで、僕達が犠牲になっているんだってみんなが言ってる。父さんが死んだのはそのせいだって!」
「違う、それは違うわ!」
「何が違うんだよ!」

押し問答気味に少年と言葉を交わし続ける。
無理に黙らせるわけにもいかず、ノーラも困っている。
ミライはサラにしがみついて心配そうにこちらを見ている。
そうこうしているうちに、事態はさらに悪化した。
周囲に集まっていた町の人達も口々に非難を始めたのだ。

「私の友人も死んだわ!」
「妻の妹が死んだのもあんたのせいじゃないのか!」
「出ていってくれよ!」

こうなるともう止まらない。
わたしへの非難の嵐は大きくなるばかりだった。
群集心理で気持ちが高揚したせいか、罵声も聞こえてくる。

「ユリよ。まずいのじゃ。逃げたほうが良いと思うのじゃ」
「でも、でも・・・」

このまま逃げても禍根を残すに違いない。
だからといって、どうすればいいのか正解なんて分からない。
しかし、この場にはミライもいる。
サラが守ってくれているとはいえ、このままではミライにも危険が及ぶかもしれない。

「師匠!ここは一度引きましょう!」
「そうね、とりあえ・・・」
「なんとか言えよ!」

ノーラの言葉に背中を押され、逃げようとした時だった。
青年の発した言葉と共に、飛来したものを察知した。

・・・石だ。
石が飛んできている。

念のため、魔力で索敵範囲を広げておいたことが功を奏した。
しかし石の軌道が逸れることを察したわたしは避ける動作をするまでもなく、石は少し横を通過して飛んでいった。
しかし石を投げられた状況を見て、ミライが小さく悲鳴を上げた。

「サラちゃん、ミライちゃんを守って!」
「ええ、任せなさい」

サラに任せておけばミライは大丈夫だろう。
問題はこの後だ。
一投の石・・・案の定、それは引き金になった。
罵声と一緒に、次々に石が投げ込まれた。

・・・こんな石、食らったところでなんとも無いんだけどね。
だけど・・・

石を避けても、無傷で跳ね返してみせても、きっと群衆の怒りや騒ぎは収まらないだろう。
それどころか、火に油を注ぐ事態になるかもしれない。

・・・もうわたしの居場所は無いかもしれないね。
もしも王都のいざこざが片付いても、ここには帰ってこれない。
でも、せめて・・・だったらいっそのこと・・・

わたしは魔力の防御と索敵をすべて解除した。
それを察知したディーネが目を見開く。
わたしはディーネに笑いかけ、それが自分の意志であることを示した。

・・・わたしに石を投げればいい。
これは殺されてしまった人に対する、わたしの贖罪。
こんな事で許してくれるとは思わないけど、これで気が済むなら構わない・・・

わたしは目を瞑り、胸を張った。
群衆の怒りを受け止めるために。
そして、ゴスッという音が聞こえた。

「きゃっ!」
「いや!違う!俺はそんなつもりじゃ・・・」

・・・悲鳴?
それと言い訳?
もちろん、わたしの悲鳴じゃないし。
まだ石を食らってないし。
・・・てか、石を投げる手が止まった?
周りも静かだし・・・

そっと目を開けると、町の人達の動きが止まっていた。
そしてわたしに視線が集中していた。
いや、正しくはわたしのちょっと下あたりというか・・・
わたしもそっと視線を落とすと、そこには信じられない光景があった。

ミライが手を広げて大の字になって、わたしの前に立っていた。

「ミライちゃん?・・・どうして・・・」

サラに目を向けると、サラはビクッとして、そして頭をブンブンと横に振った。
サラにも想定外だったということだろう。
おそらくミライが自分の意志で飛び出して、わたしの前に立ったのではないだろうか。
わたしは再びミライを見る。
そして気が付いた。
地面に赤い点々が落ちていることを。
恐る恐るミライの顔を覗き込むと、ミライの額から血が滴り落ちていた。
先程の悲鳴は、ミライに石が当たったのを見た町の人の声だったのではないだろうか。
いや、そんな事はどうでもいい。

「ミライちゃん、怪我を!一体どうしてこんなことを・・・」
「みんな、情けないの!!」

わたしの声を遮り、仁王立ちしたままのミライが大声をあげた。

「ユリお姉ちゃんのせいじゃないって、カークおじさまも言ってたの。どうしてそれを信じられないの!」

血はまだ滴り続けている。
血は額から鼻筋を通って顎を伝わり、ポタポタと地面を赤く染めていく。
その姿に群衆は畏怖し、誰も言葉を発することが出来なかった。
ミライが演説を続ける。

「精霊のお姉さんたちも言ってるの。精霊のお姉さんたちはみんな仲の良いお友達なの。ミライも傷を直してもらった事があるの。精霊さんがみんなを傷つけるようなことなんてしないの!みんなの味方なの!」

ミライの迫力に、その精霊さんであるディーネとサラも頷く。
そういう首振りオモチャにしか見えないほどに何度も頷く。

「人が死んじゃう事件は悪い王のせいなの。ユリお姉ちゃんはそれを聞いて、自分のせいでみんなが苦しんでいるって泣いたの。悔しくて泣いたの!・・・だからユリお姉ちゃんは、これからみんなを助けるために王都に向かうの。みんなも、ユリお姉ちゃんをいじめるんじゃなくて、応援して欲しいの。それでも石を投げるなら、ミライがユリお姉ちゃんを守るの。石はミライにぶつければいいの!!」

そう言い切ったミライはそのまま仁王立ちのまま、動かなかった。
しかし、よく見ると手が小さく震えている。

・・・ミライちゃんだって怖いはずがない。
痛いはずがない。
こんなに小さな体なのに、どこからそんな勇気が溢れてくるのだろう。
凄いな・・・

事ある毎に、この子には敵わないなと思ったことがあったが今回は極めつけだ。
いつもミライは真っ直ぐで、迷わない。
だからこそミライの言葉は心に深く突き刺さる。
町の人達も、もはや誰も石を投げなかった。
皆、バツが悪そうにうつむいている。
その時、ミライが一歩足を引いた。
後ずさったというのが正解だろうか、ミライの正面に先程の少年が歩み寄ってきたのだ。
ミライがグッと拳を握り、体をこわばらせる。
しかし、喧嘩沙汰にはならなかった。

「勇者様・・・、それとお前・・・俺が悪かった。謝るよ」

少年はわたしのミライに謝罪し、頭を下げた。
周りの町の人達も落ち着きを取り戻したのか、頭を下げたり口々に謝罪の言葉を述べ始める。

「その・・・俺の父さんが死んだことは許せないけど、お姉ちゃんのせいじゃないって事は信じることにするよ。だから犯人を倒してきて欲しい。その・・・俺も応援するから」
「うん・・・うん!」

滲んできた涙を指で掬い、少年に約束する。
少なくとも目の前の少年だけでも、わたしのことを信じ直してくれた事にホッとした。

「大丈夫!ユリお姉ちゃんは凄いの。ちゃんと約束を守ってくれるの!いままでもみんなのために戦ってきたの!」
「そうだよ、勇者様はこれまでも俺達のために戦ってくれたじゃないか!」
「そうよ、信じないでどうするのよ!」
「悪かった!ごめん、本当にごめんなさい!」
「結婚してくれ!」
「俺も応援するからな!」
「クソッタレの王をぶっ倒してきてくれ!」

町の人達もきっかけが欲しかったのだろうか。
ミライの一声で堰を切ったように、町の人達から謝罪と応援ムード一色の言葉を浴びまくった。

・・・もう涙で顔がグシャグシャになっている気がするが、構うもんか。

「はい・・・はい!ありがとうございます!頑張ります!頑張ります!」

わたしも皆に応えてまわった。
ミライを見ると、やりきった感満点の素敵なドヤ顔を浮かべていた。
でも血がスプラッタなので早く治療してあげたい。

「全く・・・本当に調子いいわね」
「サラちゃんよ。それが人間なのじゃ」
「でもミライ殿は本当に凄いですね。私でも敵わない気がします」

その後、騒がせたお詫びや応援にと町の人達からお菓子や果物をもらったり、謝罪や握手を求められたりしてしばらくの間この場に留まる羽目となったが、喜んで全対応させていただいた。
何より、ここに集まった町の人達の信頼を取り戻せたことがとても嬉しかった。



「では、ミライが怪我をしたことについて弁明を聞きましょうか?」
「は、申し開きのしようもございません・・・」

ミライの治療と血で汚れた服を着替えさせるために、一度カークの館に戻ったところでアフロに見つかってしまい、めちゃくちゃ説教された。
謹んで平謝りさせていただいた。

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