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第125話 レイオブヴィルヘルム
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あちらこちらでスキルが飛び交い、乱戦になっていた。
もう俺たちの入る隙がねぇ!
今のところは見守っているしかなさそうだ。
俺は再び、ネーブルの方を追った。
『――――っ、エレクトリックテール……!!!!!!』
ネーブルのヤツ、本気だ。
しかも、エレクトリックテールの重ね掛けをし、かなり無茶をしている。その反動は計り知れないぞ。身体への負担は大丈夫か……!?
「雷の娘、それが貴公の本気か」
メランコリーが冷たく、静かに言葉を発した。
「まあね、これであんたを仕留める。というか、あんたこそ、何者よ。顔も見えないし……!」
「――おお、そうだったな。私は夢幻騎士にして極魔法使いの『メランコリー』。名乗るのが遅れたな」
「本当に今更よ! って、夢幻騎士!? ウソ……あの『光の天国』の?」
「なにも『夢幻騎士』は、あの国限定の職業ではない。これは正式な騎士職なのだよ。故に私はこのライトフランベルジュ『ヴィルヘルム』を扱う」
そう会話を交わす間にも、メランコリーは下から上へ剣を振り、オーロラを爆発させた。なんちゅー攻撃をするんだ、あの女騎士。
もちろん、ネーブルはライジンで高速回避し――――てない!!
「あぁぁっ――――――!!!」
やっぱり、負荷が掛かっていたんだ……。
ネーブルは、足を怪我してしまった。おいおい!
「これで貴公は、まともには逃げられなくなった。いよいよ詰めだ」
「…………くぅ、やられた。けどね、諦めるわけにはいかないの! だって、この国はユメのものよ。それをそう簡単に明け渡してなるものですか!! エレクトリックテール!!」
足を負傷しているというのに、ネーブルは更にスキルを。
やめろ、ネーブル! それ以上は……!
「素晴らしい。負傷しても尚、諦めず、己を顧みない気概。精神力。それほどの熱い魂を持つとは、恐れ入った。我が憂鬱すらも吹き飛ばしてくれそうだな」
「なに言ってんのよ、あんた頭おかしいんじゃないの!!」
ドンとネーブルは空へジャンプした。
……高いっ! あれで決めるのか!?
「――己がまともに動けぬと判断し、空へ飛んだか。面白い戦略。だが、しかし」
メランコリーは、ライトフランベルジュ『ヴィルヘルム』を下段に構えたが、空にいるネーブルは、その前にもライジンを落とした。
『――――――ムジョルニア!!!!!!!!!!!』
「なんという雷の嵐。隙がまるでない。ならば、こちらも全力を尽くそうぞ――。覚醒せよ、『ヴィルヘルム』――!!」
ごうっと赤みの増す剣。
な……まだ上の段階があるってのかよ、てか、覚醒だって――? 違う、あれはヤツ自身の『ソウルフォース』を剣に流し込んで、力を増幅させているんだ。
『――――叫べ! ヴィルヘルム!!
レイオブヴィルヘルム――――!!!!!!!!!!!』
赤いオーロラが大きな波となって、ムジョルニアと激突する。
相手が極魔法使いとはいえ、ネーブルも『エレクトリックテール』を何倍にもしている。つまり、どう転ぶかまったく予想がつかない。
「負けない……ユメの為にも!!」
ネーブルは本気だ。
もしかして……、エレクトリックテールを更に使う気では。ダメだ……そんな事をしたら、身が持たず、死んでしまうぞ……! 止めるか……!
「ネーブル……!!」
俺は我慢できず、ネーブルを助けようとした。
だが、
「この金髪は貰ったあああああああああ!!」
レゾンとかいう青年がネーブルの背後を取っていた。いつの間に!! ていうか、させるかよおおおおおおおおおお!!!
俺はネーブルの背後に向けて、それを放った。
『ダーク・ヘルズ・ディメンション!!!!!!!!』
「なんだ……闇!? うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!!!」
レゾンを撃ち落とした。
威力を押さえたので、死にはしないと思うが、戦闘不能にはなったか?
もう俺たちの入る隙がねぇ!
今のところは見守っているしかなさそうだ。
俺は再び、ネーブルの方を追った。
『――――っ、エレクトリックテール……!!!!!!』
ネーブルのヤツ、本気だ。
しかも、エレクトリックテールの重ね掛けをし、かなり無茶をしている。その反動は計り知れないぞ。身体への負担は大丈夫か……!?
「雷の娘、それが貴公の本気か」
メランコリーが冷たく、静かに言葉を発した。
「まあね、これであんたを仕留める。というか、あんたこそ、何者よ。顔も見えないし……!」
「――おお、そうだったな。私は夢幻騎士にして極魔法使いの『メランコリー』。名乗るのが遅れたな」
「本当に今更よ! って、夢幻騎士!? ウソ……あの『光の天国』の?」
「なにも『夢幻騎士』は、あの国限定の職業ではない。これは正式な騎士職なのだよ。故に私はこのライトフランベルジュ『ヴィルヘルム』を扱う」
そう会話を交わす間にも、メランコリーは下から上へ剣を振り、オーロラを爆発させた。なんちゅー攻撃をするんだ、あの女騎士。
もちろん、ネーブルはライジンで高速回避し――――てない!!
「あぁぁっ――――――!!!」
やっぱり、負荷が掛かっていたんだ……。
ネーブルは、足を怪我してしまった。おいおい!
「これで貴公は、まともには逃げられなくなった。いよいよ詰めだ」
「…………くぅ、やられた。けどね、諦めるわけにはいかないの! だって、この国はユメのものよ。それをそう簡単に明け渡してなるものですか!! エレクトリックテール!!」
足を負傷しているというのに、ネーブルは更にスキルを。
やめろ、ネーブル! それ以上は……!
「素晴らしい。負傷しても尚、諦めず、己を顧みない気概。精神力。それほどの熱い魂を持つとは、恐れ入った。我が憂鬱すらも吹き飛ばしてくれそうだな」
「なに言ってんのよ、あんた頭おかしいんじゃないの!!」
ドンとネーブルは空へジャンプした。
……高いっ! あれで決めるのか!?
「――己がまともに動けぬと判断し、空へ飛んだか。面白い戦略。だが、しかし」
メランコリーは、ライトフランベルジュ『ヴィルヘルム』を下段に構えたが、空にいるネーブルは、その前にもライジンを落とした。
『――――――ムジョルニア!!!!!!!!!!!』
「なんという雷の嵐。隙がまるでない。ならば、こちらも全力を尽くそうぞ――。覚醒せよ、『ヴィルヘルム』――!!」
ごうっと赤みの増す剣。
な……まだ上の段階があるってのかよ、てか、覚醒だって――? 違う、あれはヤツ自身の『ソウルフォース』を剣に流し込んで、力を増幅させているんだ。
『――――叫べ! ヴィルヘルム!!
レイオブヴィルヘルム――――!!!!!!!!!!!』
赤いオーロラが大きな波となって、ムジョルニアと激突する。
相手が極魔法使いとはいえ、ネーブルも『エレクトリックテール』を何倍にもしている。つまり、どう転ぶかまったく予想がつかない。
「負けない……ユメの為にも!!」
ネーブルは本気だ。
もしかして……、エレクトリックテールを更に使う気では。ダメだ……そんな事をしたら、身が持たず、死んでしまうぞ……! 止めるか……!
「ネーブル……!!」
俺は我慢できず、ネーブルを助けようとした。
だが、
「この金髪は貰ったあああああああああ!!」
レゾンとかいう青年がネーブルの背後を取っていた。いつの間に!! ていうか、させるかよおおおおおおおおおお!!!
俺はネーブルの背後に向けて、それを放った。
『ダーク・ヘルズ・ディメンション!!!!!!!!』
「なんだ……闇!? うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!!!」
レゾンを撃ち落とした。
威力を押さえたので、死にはしないと思うが、戦闘不能にはなったか?
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